Amazon広告の運用方法は?Amazon広告で成果を出すためのポイント
2024.11.06
更新日: 2024.8.2
Amazonで売上が上がらなくなる原因の1つ、「相乗り出品」。
「1商品につき商品詳細ページは1つ」というAmazon特有のルールが原因で起こりうる現象です。「相乗り出品」と聞くと、世間的には悪いイメージがあるようです。
しかし、上手に活用すれば、比較的少ない労力で、かつ短期間で、売上アップにつなげることが可能です。
この記事では、相乗り出品とはそもそも何で、どのようなメリット・デメリットがあるのか、誰がどのように活用するとよいのか、詳しく解説します。
なお、弊社ではAmazon売上アップガイドを無料で提供しています。
これからAmazonの売上を伸ばしていきたい方向けに、成果を最大化するためのポイントを解説しております。
無料ですので、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
目次
相乗り出品とは、ある出品者が出品している商品を、他の出品者が出品することを指します。
Amazonでは、「1つの商品に商品詳細ページは1つ」というルールがあるため、相乗り出品されるということは、自分たちが作った商品ページを、他の出品者に利用されてしまうのと同義とも言えます。
つまり、最初の出品者からすると、競合が増えてしまうので、厄介なシステムです。
しかし、後発の出品者や購入者にとっては、ありがたいシステムでもあります。
相乗り出品は、ユーザーファーストを掲げるAmazonらしい仕組みとも言えます。
別の出品者が出している商品を、ほかの出品者が出すことは、実際の店舗でも、楽天市場や各種ECサイトなど、あらゆる場面で、ごく普通のことです。
それなのに、他の出品者による出品が、Amazonの中でだけ「相乗り出品」と言われ、さまざまな防止策が講じられているのには、Amazon特有の出品ルールが関係しています。
そのルールとは、「1つの商品につき、商品ページは1つ」というものです。
実店舗販売などの場合、商品が同じだったとしても、違う店舗が出品していると、店舗ごとに陳列の仕方や売り込み方はばらばらです。
しかし、Amazonにおいては、同じ商品を扱う出品者は、全員が同じ商品ページを使って販売することになります。
つまり、最初に出品した人から見ると、他の出品者が「相乗り」してきたかのように見えるわけです。
これが、相乗り出品の原因です。
では、相乗り商品は、他の商品とはどのような違いがあるのか、出品方法ごとの商品の特徴について解説します。
相乗り商品は、他の出品者がすでに出している商品なので、世間一般で広く売られているものを仕入れて売る場合に、相乗り商品になりがちです。
たとえ自身がはじめて出品する場合でも、その商品が誰でも入手できるものだとしたら、時間の経過とともに、相乗り商品という立場になってしまうでしょう。
一方、自社独自で生産し、販売する商品は「オリジナル商品」と呼ばれます。
オリジナル商品は、販売できるのが自社のみなので、相乗りされる心配がありません。
自分が一から商品をつくり、商品ページもつくるので、販売に際して工数はかかりますが、一度売れたときのメリットもその分大きくなります。
OEMとは、”original equipment manufacturing”の略で、自社ブランドの商品を、他の企業に生産してもらうことを指します。
オリジナル商品とは異なり、自社で商品の生産は行いませんが、販売できるのは自社のみですので、オリジナル商品と同様、販売に際しての工数はかかりますが、その分売れたときのメリットが大きいです。
Amazonで相乗り出品をすることは、誰にでも可能です。
しかし、ただ売れている商品を相乗り出品して稼げばいいということではありません。
商品によって、法律的に販売が禁止されているものや規制されている商品があります。
もし、違反行為で相乗り出品をしているものが見つかれば、場合によってはアカウント停止などのペナルティが課せられることがあるので注意しましょう。
まず、有名ブランドやキャラクターの商品は、商標登録がされているものがほとんどです。
商標登録がされているものや、販売規制のある商品を相乗り出品する場合、許可がなければ販売することができません。
もし、商標登録されている商品を相乗り出品してしまった場合、知的財産権の侵害となり損害賠償を請求される恐れもあります。
そのため、相乗り出品する商品を探す場合は、有名ブランドやキャラクター商品は避けた方がいいでしょう。
また、Amazonが直接出品している商品は避けた方が良いでしょう。
なぜかというと、相乗り出品をすると違反になるというわけではなく、例え相乗り出品をしたとしても売上につながる確率が低いからです。
これは、Amazonが出品している商品に限らず、家電量販店が販売している商品も同じことが言えます。
相乗り出品したとしても、Amazonや家電量販店にカートを取られてしまうため、売上につながりにくいでしょう。
ピュアフラットは、ECモール領域のマーケティング支援に特化した企業です。
売上拡大に向けて、サイト構築から商品ページ作成・広告運用などの集客まで
一気通貫でマルっと代行・サポートいたします。 下記よりお気軽にご相談ください。
一般的に悪いイメージを持たれがちな相乗り商品ですが、当然メリットもあります。ここでは相乗り出品のメリットを3つご紹介します。
相乗り出品は、既に誰かが販売している商品を販売するので、0から認知度を上げていく必要がありません。
その商品が既に持っている認知度、ブランド力を活用して商品販売ができるので、初期段階で早々と短期的に売上を作るには、相乗り商品はもってこいだといえます。
相乗り出品は、出品の手間もかかりません。
既に誰かが作った商品ページを使って出品・販売するので、商品ページを作成する必要がありません。
手っ取り早く出品したい方、出品はしたいが、ページデザインはできないという方には、相乗り出品は大きなメリットがあるといえます。
また、販売する前に商品リサーチができることも、相乗り出品のメリットです。
通常、新商品を売り出す際には、その商品がどれくらい売れるのか、競合となりうるのはどんな商品か、どんなターゲットに売れる商品なのか、その商品の強みは何なのかなど、その商品に関することを、ゼロベースで、かつ推測で考えるほかありません。
しかし、相乗り出品の場合、すでにある程度販売実績のある商品を出せるので、これらの要素を、事実に基づいて、より明確に知ることができます。
もちろん、相乗り出品にはデメリットもあります。
ここでは、相乗り出品のデメリットを、2つご紹介します。
出品後、売上を上げるためにさまざまな施策を実行し、「商品紹介ページを変更したらもっと売れる」と考えたとしても、相乗り出品の場合は自由に変更できません。
他の出品者が作った商品紹介ページを使っているので、作成の手間がかからず便利な一方、変更できない不自由さもあります。
そして、相乗り商品には、「価格競争に巻き込まれやすい」というデメリットがあります。ユーザーがある商品を買いにきたとき、その商品を出している出品者が複数存在します。
そのときユーザーは、何を判断材料として、どの出品者から買うかを判断するでしょうか。
配送スピード、ショップレビューなど、いくつか判断材料はあるでしょうが、販売価格も判断材料の1つになってきます。
そのため、相乗り商品の場合は、各出品者がシェアを争い、こぞって値下げに走るため、どうしても価格競争に巻き込まれがちです。
それでは、Amazonで売上を上げるには、結局相乗り商品とオリジナル商品、どちらがよいのでしょうか。
―明確な答えはありませんが、相乗り商品は「ローリスク・ローリターン」、オリジナル商品は「ハイリスク・ハイリターン」だとイメージするとよいでしょう。
小さくてもいいから確実に利益を得ていきたい方には相乗り商品が、多少リスクをとってでも、長期的かつ大きな利益を得ていきたい方にはオリジナル商品が、それぞれおすすめです。
新規出品に比べると、商品の詳細情報を埋める手間が少ないため、出品が簡単です。Amazonで相乗り出品する手順は以下の通りです。
1)まずはseller centralにログインしましょう。左上の「商品登録ボタン」をクリックしてください。
2)「商品の出品」の下の検索ボックスに、出品したい製品名や製品コードなどを入力して検索します。
3)検索結果に該当商品が出たら「出品する」をクリックしましょう。
相乗りするべき商品ページが見つかったら、以下の情報を登録していきます。
商品管理番号とは、出品者が任意で決めることが可能な識別コードのことです。「SKU」と呼ばれることもあります。半角英数字で40文字まで入力可能です。既存のSKUは変更できないため、管理しやすい番号を決めておきましょう。
新品や中古など、商品の状態を指定します。なお、カビや激しい変色、腐食などの形跡があるなど、出品不可と判断される場合は、Amazonに出せないため注意しましょう。
税込金額を入力します。また、配送料を含まない金額を付ける必要があります。
30日以内で出荷できる在庫数を入力します。
注文の入った商品を配送業者に届けるまでの期間を入力します。
入力が終わったら「保存して終了」を押します。「ご登録の商品はAmazonに出品されました。」と表示されれば、作業完了です。
Amazonで相乗り出品する際には、いくつか注意するべき事項があります。
Amazonには多くの出品者がいます。
Amazonは各出品者が適切に出品しているかどうかチェックをしていますが、すべてを即時にチェックするのはなかなか難しいものがあります。
そのため、一時的に販売禁止の商品が販売されてしまうことがあります。
その商品が販売金禁止のものであると知らず、「他の人が販売しているから」という理由で販売してしまうと、それが相乗りであってもペナルティの対象となります。
相乗り出品する際は、「他の人が出しているから」という理由だけで安心せず、販売しても問題ない商品かどうか、自分自身でも確認するようにしましょう。
相乗り出品する際は、商品だけでなく、その梱包材まで同じものにする必要があります。
購入者からすると、梱包材まで含めて1つの商品であると感じるためです。
相乗り商品の場合、購入者から、相乗り出品ならではのクレームを受けることがあります。
それは、「購入した商品が商品ページに載っているものと違う」というクレームです。
サイズや色、バージョンなど、少しでも違いがあると、クレームに繋がる可能性があるので、出品時には注意が必要です。
相乗り出品は、自分が他人の商品にする際には便利ですが、自分が出している商品に相乗りされてしまうと、売上を奪われてしまうため、好ましくありません。
そこで、自分が相乗り出品された場合の対策を3つご紹介します。
商標権を取得している商品への相乗りは原則禁止されているため、商標権を取ることで強制力が働き、相乗り出品されるリスクがなくなります。
また、商品を販売する際に、他の商品とのセット販売や特典をつけることも有効です。
これにより、メインで販売している商品が同じでも、全体で見たときに差別化できるため、相乗り商品に奪われる売上を軽減できます。
これは極力避けたい手段ですが、商品の価格を下げることも、相乗り出品対策に有効です。
一般的に、相乗り出品された場合には、安いものが多く買われる傾向にあるため、価格競争に陥りがちです。
そのため、安易に価格を下げるのではなく、その他の手段を優先させることをおすすめします。
Amazonで相乗り出品をされて、売上が落ちてしまったと悩みを抱えている出品者も少なくないでしょう。
ですが、いくつかの条件がそろえば、Amazonの相乗り出品を排除することができます。
では、相乗り出品を排除できる条件と手順をご紹介します。
まず、Amazonの相乗り出品を排除できる条件は下記の通りです。
ただ、商標権を獲得しているからといって、必ずしも相乗り出品を排除できるとは限りません。
商品本体に商標が表示されていれば、その商品の販売は商標権侵害になる可能性が高いです。
しかし、カタログ上での相乗り出品の場合、商標権侵害になるかどうかは状況に応じて判断となるでしょう。
また、Amazonブランド登録をしておくと、スムーズに相乗り出品を排除することができますが、必ずしも登録する必要はありません。
続いて、相乗り出品を排除する方法についてご紹介します。
手順は下記の通りです。
手順通り行い商標権の侵害が認められると、該当の商品は24時間以内に削除されるでしょう。
Amazonに限らず、一般的に、競合がひしめく中で売上を上げていくためには、競合との差別化が鍵となります。
しかし、相乗り商品の場合は、商品が同じであるため、差別化戦略がより重要になります。
相乗り商品で差別化するために有効な方法をご紹介します。
広告やイベントを活用することで、相乗り商品とは別のルートからユーザーを獲得することが可能です。
そして、売上を上げることができれば、SEO評価が高まり検索結果で上位表示されやすくなったり、カート獲得の確率が高まったりなど、好循環が生まれます。
商品の配送は、他社と差別化するための大きな要素の1つです。
注文するとすぐに届く、よい品質のまま届くとなると、その出品者に対する評価が高まり、「商品」ではなく、「サービス」の面で差別化することが可能です。
Amazonで相乗り出品をしたことで、ライバルである競合者から嫌がらせをされたという事例があります。
具体的に、どのような嫌がらせを受けたのかの内容の紹介と、嫌がらせを受けた時の対処法についてご紹介します。
もし、今後嫌がらせを受けた時のために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Amazonで相乗り出品をしたことがきっかけで嫌がらせを受けた内容をご紹介します。
このように、悪質な嫌がらせをするライバルセラーも存在します。
嫌がらせにより自社の売上が下がってしまうこともあるでしょう。
続いて、嫌がられをされた場合の対処法についてご紹介します。
まず、嫌がらせ行為をされたら、Amazonテクニカルサポートへ内容を伝えて通報してください。
Amazonのガイドライン違反によるレビューは禁止されているため、低評価レビューをされた場合は削除依頼をしてみましょう。
また、購入後保留にされたままであったり、虚偽クレームによる返品をされたときは、しっかり証拠を残して整理し、Amazonに通報してください。
できれば、ライバルからの嫌がらせは受けたくないと思いますよね。
嫌がらせを受けた後に、Amazonへ通報しても全て対応してくれるとは限りません。
そのため、嫌がらせを受けないために、事前に対策を行うことも大切です。
事前にできる対策は、下記の通りです。
中でも、海外の出品者から嫌がらせを受けた事例が多いため、海外の商品に相乗り出品をする場合は注意してください。
また、注文数を制限したり支払い方法を制限することで、大量注文や商品を放置されるなどの嫌がらせを受けるリスクを避けることができます。
嫌がらせを回避するためにも、できる限り事前に対策を行いましょう。
相乗り出品で売上を上げる方法、自身が相乗り出品された場合の対策についてご紹介しました。
相乗り出品の場合には、オリジナル商品やOEM商品と異なる販売戦略が必要で、他社との競争も激しくなりがちです。
相乗り出品は、多くの場合、価格競争に走りがちであるため、ピュアフラットにご相談いただき、専門的な知見を取り入れたうえで、利益を担保しながら売上を上げていくことをおすすめいたします。
弊社では、これまで数多くのお客様の売上アップに貢献させていただいてきた知見を活かし、ご相談店舗様の売上アップに最大限貢献いたします。
以上、相乗り出品に関して深掘って解説いたしました。
出品に際しての手間やリスクは最小限に抑えられる一方、販売開始後、競争に打ち勝ちながら売上を上げていくことが困難な販売手法です。
ぜひ、外部の知見を取り入れながら、売上を伸ばせるように策を講じることをおすすめいたします。
Amazonの相乗り出品するメリット・デメリットは?
相乗り出品のメリットは、出品が比較的容易であることと、最初期に売上を立てることが比較的簡単な点です。 一方、デメリットとしては、売上アップのために取れる戦略が限られていること、自分自身も相乗りされやすいため、売上を上げ続けるのが難しいことが挙げられます。
相乗り出品された場合の対策を教えてください。
相乗り出品された場合には、以下3つの対策が有効とされています。 ①商標権の取得 ②セット販売や特典をつける ③商品の価格を下げる