更新日:2023.8.20
Amazonは誰もが知る日本国内でも最大規模を誇るECプラットフォームです。そんなAmazonを活用するために出店事業者も年々増加していますが、Amazon広告まで活用できている店舗は少ないでしょう。
とはいえ、Amazon広告を上手に活用できれば売上アップも見込めます。興味を抱いている方も多いでしょう。
この記事では、Amazon広告の基礎知識から利用するメリットなどについて解説していきます。
なお、弊社ではAmazonの新規出店ガイドを無料で提供しています。
これからAmazonに出店を考えている方や、出店はしているが上手く集客が出来ていない、もっと売上を伸ばしたいという方に向けて、成果を最大化するためのポイントを解説しております。
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Amazonで商品販売するにあたって、レビューや評価の有無は転換率に大きな影響を及ぼします。
そもそもAmazon広告とは、Amazonで利用可能な広告をはじめとするプロモーションサービスを指します。
Amazonのプロモーションサービスは多々ありますが、広告と呼べるものは6種類あり、日本で利用できるのはそのうちの音声広告を除いて5種類。詳しい種類については後述しますが、5つのサービスを利用できるとおさえておいてください。
Amazon広告は文字通り、Amazon内で出稿する広告であるため、AmazonというECモールの仕組みを理解していないと具体的な施策やアドバイスができません。
そのため、活用を検討しづらいイメージはあるでしょう。ただ、その他の広告出稿を経験したことがあれば比較的簡単に設定できます。
先ほど、Amazon広告は日本で利用できるものが5種類あるとお伝えしました。その具体的な種類は以下の通りです。
まず、予め設定されたキーワードが検索されたときに表示されるスポンサープロダクト広告。大口出品プランでないと出稿できないため、小口出品プランでは利用できません。
スポンサープロダクト広告は、個々で設定できるマニュアルターゲティングと関連キーワードの検索時に自動で表示させるオートターゲティングのいずれかから設定できます。
なお、スポンサープロダクト広告は検索結果の最上位列に表示されるほか、検索結果のサイドや下部、商品詳細ページ内など、さまざまな箇所に表示される可能性があります。
次に、スポンサーディスプレイ広告です。
スポンサーディスプレイ広告とは、Amazonに登録した商品画像が表示またはカスタム画像が表示されるなどとさまざまなパターンが自動生成されて掲載される広告のこと。商品ターゲティングとオーディエンスの2種類でターゲティングが行えます。
主に、まだ検討段階の浅いフェーズにいるユーザーへ向けた認知度の向上やリマーケティングに効果的です。
ただ、こちらは大口出品プランの利用とブランド登録を済ませていないと利用できません。準備をしたうえで利用しましょう。
そして、スポンサーブランド広告は自社ブランドや商品の認知度向上を目的として利用される広告です。
主に検索結果の上部に表示される広告であるため、ファーストビューで必ず目に入ります。広告を出稿するためには、Amazonのストアや商品情報の登録、ブランド名とロゴ画像、見出しを入力して作成します。
ただし、認知度向上が目的であるため、同じキャンペーンにおける商品ごとの細かなターゲティング設定はできません。キーワードを細かく設定するには、その都度キャンペーンを新規作成する必要があります。
スポンサーブランド動画広告とは、6〜45秒間で届けられる動画クリエイティブに加え、商品1点の詳細情報で構成される広告のこと。
主な掲載箇所は検索結果の画面です。ユーザーが動画もしくは商品のどちらかをクリックすると商品詳細ページへと遷移します。
動画と音声が用いられるため、テキストだけでは伝えにくい商品の魅力をアピールできるため、効果的な広告でしょう。
AmazonDSPとは、Amazon内に唯一掲載可能なDSPであり、Amazonが保有する膨大なデータの活用から購入意欲の高いユーザーへアプローチができます。
先ほど紹介したスポンサー広告とは違い、AmazonDSPは、Amazon内部ではなく外部サイトであっても、Amazonユーザーを自社商品への遷移が可能。このケースでは広告主のブランドページやキャンペーンサイトが遷移先となります。もちろん自社商品も広告として掲載できますが、掲載可否の確認が必要となるため注意しましょう。
では、Amazon広告を活用するメリットについて紹介していきます。
Amazon広告は購買意欲の高いユーザーに向けて配信できるため、成約率アップにつなげられます。
特にユーザーが特定のキーワードで検索する行動は、欲しいと思っている商品ありきのもの。つまり、検索結果に広告が表示されれば、クリックしてもらえる可能性も高まるでしょう。
結果としてクリック率を高めれば、商品が購入されやすくなるため、売上アップにもつながります。
また、Amazon広告は自社商品の認知度向上にも活用されます。
スポンサーブランド広告をはじめ、検索結果の上部に表示されるものは、ユーザーが検索行動を行ったときにファーストビューで広告の存在を目にするでしょう。
その時点では購入意欲がないにしても、認知させることで徐々に気になるという心情に変化させられます。こうした認知を高めていくことでも長期的に見ると売上アップにつながるでしょう。
Amazonには競合セラーや商品が豊富にありますが、こうしたライバルの商品詳細ページにも広告掲載が可能です。
例えば、ユーザーが他店でヘッドホンの商品ページを閲覧しているところに自社が販売するヘッドホンの掲載が可能。目に入りやすく、もし気になってもらえたら比較検討してもらえるかもしれません。
他店よりも良い商品だと判断してもらえたら、そのまま購入してもらえる可能性が高いため、違ったアプローチの仕方もできます。
一方で、Amazon広告にはデメリットもあります。
まず、Amazon広告ではすべての商品が出稿できるわけではありません。
詳細はAmazonのガイドラインによって定められていますが、主に以下のような商品は広告を出せないため注意しましょう。
自社商品が規約に違反していないかをチェックしたうえで、広告配信の設定を行ってください。
そして、Amazon広告の中には配信ハードルが高いものもあります。
基本的には小口出品プランでは広告出稿できないため、大口出品プランの利用が必須です。
また、先ほど紹介したスポンサーディスプレイ広告やスポンサーブランド広告には、事前にブランド登録を済ませておかなければ利用できません。
ブランド登録には商標権の獲得が必要であり、取得には約1年間かかるため、出稿するためには早めの準備が必要でしょう。
では最後に、Amazon広告を活用するために必要な3つのことを紹介していきましょう。
まず、広告を出稿するためには、基本的にAmazonへの出店(大口出品プランでの契約)と商品の出品は必ず行いましょう。どちらも済ませられていなければ広告は利用できません。
また、スポンサープロダクト広告など小口出品プランでは利用できず、スポンサーディスプレイ広告とスポンサーブランド広告はブランド登録も済ませていないと利用できないため、活用する前に必要な手順を踏んでから検討をしましょう。
次に、広告の管理者にログイン権限の付与も必要です。
当たり前ではありますが、広告の管理者および担当者が出品アカウントにログインできなければ何もできません。Amazon広告運用を外部の会社に委託するなどのケースでも同様に、担当者がアカウントにログインできる体制をつくっておきましょう。
なお、ログイン権限の付与方法についてですが、出品アカウントのAmazonセラーセントラルから設定に進むと権限管理の変更が可能です。
そして、Amazon広告で遷移先とする商品詳細ページを充実させましょう。
そもそも、Amazon広告の目的は成約率アップもしくは認知度の向上です。要するに自社商品の宣伝が目的となるため、いくらユーザーの目に留まる位置に表示されても肝心の遷移先ページに情報が充実していなければ商品の魅力が伝わらず、購入につながりません。
また、スポンサープロダクト広告のように商品詳細ページが広告の一部として活用されるものもあります。
中でも商品名は検索時に最も大切な要素であるため、できるだけ商品のスペックやメーカー名など詳細がわかるようなキーワードを含めてあげましょう。
では、Amazon広告でどのような点を意識すべきなのでしょうか。
以下では、Amazon広告で意識すべきポイントを解説していきます。とはいえ、自社でAmazon広告を運用するノウハウがない。または、リソースがないという方は、ぜひピュアフラットへご相談ください。
これまで培ってきた経験と知識をもとに、お客様をサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。
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1つ目は、キーワードターゲティングで運用することです。
キーワードターゲティングとは、ユーザーがAmazonで検索するキーワードに対して、広告を出稿できるため、特定のキーワードで検索するユーザーにアプローチする方法です。
何も検索せずに、Amazonを見ているだけのユーザーもいますが、直接的に商品名やカテゴリ名で検索するユーザーもいます。そのようなユーザーにアプローチする方が、一般的に費用対効果が良いと言われています。
また、スポンサープロダクト広告を出稿した場合、オートターゲティングから始めることができるため、どのキーワードが購買につながりやすいのか情報収集できますよ。
次に、商品ページを拡充しましょう。商品ページを拡充することは、クリック率や商品の購入率に影響します。
商品ページの中でも重要なのは、「商品名」「商品画像」「商品説明」の3つです。少なくとも、この3つはユーザーに伝わりやすいように商品ページを作っていく必要があるでしょう。
商品名は、商品ページの中でも特に重要な要素の1つと言えるでしょう。
これらのポイントを意識するだけで、シンプルでわかりやすい商品ページになりやすいです。
商品画像も、商品名と並んで重要な要素の1つです。Amazonでは、メイン画像を1枚、サブ画像を8枚設定できます。
メイン画像は、広告を出稿した際に、ユーザーに表示されるため、クリック率に大きく影響する項目と言えるでしょう。
一方で、サブ画像は商品の詳細な情報をユーザーが確認して、購入するのに役立つため、サブ画像が充実しているかどうかは、購入率に影響します。
商品説明も商品ページの中で重要な要素です。まず、商品説明には、箇条書きの「この商品について」と「商品の情報」の2種類あります。
箇条書き欄には、300文字程度まで入力できますが、シンプルかつわかりやすくするため、100文字程度で説明すると良いとされています。
こちらも、自社の商品を見るユーザーがどのような情報が欲しいのか、どのような情報があったら購入したくなるのかを考えて、記載するようにしましょう。
Amazon広告で売上を伸ばすには、スポンサープロダクト広告の運用も大切です。
先述しましたが、スポンサープロダクト広告を出稿し、購入されるキーワードの情報を収集した後に、キーワードターゲティングで運用するのがおすすめですよ。
そうすることで、購入したいと考えるユーザーがどのキーワードで検索しているのか、推測できるようになります。
その後に、キーワードターゲティングで運用すれば、Amazon広告の費用対効果を高められます。購入されやすいキーワードに、より広告費を投入し、されにくいキーワードには広告費をかけないように意識しましょう。
株式会社ピュアフラットでは、Amazonに出店するEC事業向けにAmazonのコンサルティングサービスを提供しています。
Amazonの広告運用代行も行っており、スポンサープロダクト広告などのキーワードの選定から設定単価の調整など、費用対効果の高い広告運用を実現可能。売上アップ率の平均は372%を達成しています。
Amazonの元メンバーが多数在籍しており、ノウハウと豊富な経験、実績から的確な支援が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
Amazon広告は「これからさらに売上を加速させたい」「認知してもらいたい」といったEC事業者にとって活用すべきサービスです。特に結果が出るまでのスピードを意識しているなら尚更でしょう。
ただし、Amazon広告は当然費用もかかるうえ、成果につながらず失敗するリスクもあります。運用ノウハウがなければチャレンジしづらいでしょう。
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株式会社ピュアフラットは、Amazon広告運用をはじめとする売上アップに必要な施策でフルサポートします。Amazonで売上アップを実現させたい方はぜひお気軽にご相談ください。
Amazon広告のメリットは何ですか?
Amazon広告を活用するメリットは次の3点です。
1.購買意欲の高いユーザーへ訴求できる
2.自社商品を認知されやすくなる
3.競合他社の商品ページにも配信できる
Amazon広告を出しても売れない原因は何ですか?
Amazon広告を出稿しても売れない原因は、主に以下が挙げられます。
商品詳細ページが充実していない
うまくターゲティングできていない
ユーザーの興味を惹く商品名になっていない
魅力的なバナー広告が打ち出せていない
商品詳細ページの充実が購入率に直結するため、しっかりと作り込みましょう。