更新日:2023.11.21
Amazonで出店してどんどん売上を築いていくためには、サービスをフル活用しなければ達成できません。その一つのサービスとしてAmazonFBAがあります。
「AmazonFBAとは何だろうか?」と疑問に思われるかもしれません。ですがサービスをきちんと理解して活用できれば販売体制が整備されて、より効率良く売上をスケールアップさせられるでしょう。
そこでこの記事ではAmazonFBAの概要からメリット、利用するためのステップについて分かりやすく解説していきます。
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これからAmazonに出店を考えている方や、出店はしているが上手く集客が出来ていない、もっと売上を伸ばしたいという方に向けて、成果を最大化するためのポイントを解説しております。
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Amazonで商品販売するにあたって、レビューや評価の有無は転換率に大きな影響を及ぼします。
出典:FBA
そもそもAmazonFBA(フルフィルメントby Amazon)とは、商品の管理から注文などのお客様対応、配送などをトータルで代行してくれるAmazonのサービスです。
Amazonには、フルフィルメントセンターと呼ばれる専用の倉庫があり、そこで24時間365日どんなときでも出荷できる管理体制や対応の代行といったサポートが充実。自社のリソースが空き、商品の仕入れなどにコミットできます。
実際にAmazon公式の発表によると、75.5%の販売事業者が満足していると回答しているほど、おすすめのサービスと言えるでしょう。
では、AmazonFBAを利用する6つのメリットについて詳しくみていきましょう。
まず、FBAの利用によってカートボックスの取得率アップが期待できます。
そもそもAmazonでは商品ページを1枚しか作成できないため、カートボックスの取得が売上アップの鍵になると言っても過言ではありません。
FBAの獲得が本当に直接的な影響を与えているのかどうかは確認できないものの、Amazon公式には「FBAを取り入れたことでカートの獲得率が○倍にアップした」など、成果につながっている声も多いことから効果を期待できるでしょう。
FBAの導入によって、自社が行わなければいけない作業コストが大幅にカットできます。FBAを導入した事業者が取り組むべきは、商品の仕入れとフルフィルメントセンターへの発送のみ。
その後はAmazon側が注文対応や発送などを行ってくれるため、仕組み化しやすいといったメリットがあります。
特にお客様対応はトラブルの原因につながりやすいですが、Amazon側が対応してくれるため、問題に発展することもありません。
AmazonFBAを取り入れると決済手段に「代金引換」を採用できるようになります。
一般的にクレジットカード決済などのキャッシュレスに対応させる事業者が多いですが、現金しか使用しないユーザーも少なくありません。
クレジットカード決済に強みを置いていると、カードがないユーザーはいくらターゲットでも獲得できないでしょう。
「代金引換」を採用すれば、そういった現金への支払いを希望しているユーザー層の獲得も見込めます。
AmazonFBAからの出品商品には「primeマーク」が付与されます。
このマークが付与されると、お急ぎ便やお届け日時指定便が無料化。Amazonに関わらず、インターネットで商品を購入するユーザーは少しでも早く届いて欲しいと考える方も多いため、購入されるきっかけを生み出せます。
また、公式側がプライム会員獲得を強化している傾向にあり、ユーザービリティや認知度も高まっていくかもしれません。
転換率アップを狙うためにもprimeマークは大切な要素と言えます。
FBAから出荷されるため、発送元はAmazonになります。ユーザー目線でみると、信頼できるAmazonの公式から発送された商品は安心感が大きいでしょう。
つまり、FBAを利用すると安心感を持って購入してもらえるため、より買ってもらいやすくなります。
梱包作業や送料などの配送にかかるコストをカットできるといった効果だけでなく、ユーザーの安心感も手にできるFBAの与える効果が大きいでしょう。
そして海外進出を見据えた事業者にとっても、FBAの導入は大きなメリットがあります。というのも、FBAには「FBA海外配送プログラム」と呼ばれる事業者の海外出品をサポートするサービスがあるからです。
「日本から海外に進出して、自社商品をどんどん売っていきたい。」「売上を拡大していきたい」といった事業者がチャレンジできる場を与えてくれるというメリットがあります。
一方、AmazonFBAを利用するにあたってのデメリットもいくつかあります。利用する前にきちんと確認をしておいてください。
まず、AmazonFBAの利用にはいくらかの利用手数料が発生します。無料で活用できるわけではありません。
具体的な手数料の内容に関しては後述しますが、細かな手数料がかかるため、全て把握して発送前にシミュレーションしておくべきでしょう。
AmazonにはFBA料金シミュレーターと呼ばれる諸々の手数料がいくらかかり、どれくらいの利益が見込めるかがわかるツールがあります。こうしたツールを活用しながら販売していく必要があるでしょう。
また、一度フルフィルメントセンターへ発送してしまうと、商品の状況を逐一確認できません。もし商品の状況を確認するなら、一度倉庫から返送してもらい、確認後に再度送り返す必要があります。
つまり、商品の状況確認だけでも手間がかかってしまうのです。
特に少しの衝撃で傷ついたり壊れやすいようなデリケート商品の場合は、小まめに確認できないのは少しばかりの不安が募るため、デメリットと言えるでしょう。
また、FBAでは全ての商品を発送できるわけではありません。
主に、以下の特徴に当てはまる商品は扱えないため確認しましょう。
特に香水のような危険物やカミソリなどの刃物はこうした条件に抵触する可能性があるため注意しなければいけません。
先ほども少し触れた、AmazonFBAで発生する主な利用手数料についてみていきましょう。
結論から言うと、発生する手数料は大きく6種類。
中でも、配送代行手数料や在庫保管手数料は、FBA料金シミュレーターを活用して把握しておくことが大切です。
AmazonFBAを利用するために必要な納品手順を7ステップで紹介していきましょう。
まず、Amazonの出品者用アカウントを作成して、セラーセントラルにログインからFBAをセットアップしましょう。
手続きを進めていくためには、下記7つの必要書類を用意しなければいけません。
出品者用アカウントがすでにあるなら、FBAとセットアップする作業のみで完了です。
次に商品を登録しましょう。
Amazonですでに取り扱いのある商品を販売するケースでの手順は以下のとおり。
オリジナル商品の登録は検索窓の下に表示される「Amazonで販売されていない商品を追加します」から設定が可能です。
商品の登録ができたら、納品プランの作成に進みましょう。
この手順で納品プランの作成も完了です。
続いて、納品する商品に貼るラベルの印刷と貼付を行います。
貼付は出品者本人が行うか有料でAmazonへ依頼も可能。時間的なコストと費用面で検討してみて、どちらが適切か判断しましょう。
自分で行う場合は、基本的には商品に記載のあるJANコードの上にラベルを貼付するため、位置を間違えずに貼り付けましょう。
なお、商品にメーカーラベルがあるなら、そのラベルが隠れるようにして貼付してください。
そして、納品するフルフィルメントセンターを確定させます。
フルフィルメントセンターは全国に数ヶ所あり、かつては自分で自由に場所の選択ができました。しかし現在はAmazon側が決定します。
ランダムで決定されるわけですが、距離によって納品するときにかかる送料に数千円程度の変動があります。
倉庫の確認も終えたら「承認して次へ」ボタンを押すと納品プランも確定されますので、もし修正がある場合は戻るようにしましょう。
ここでラベルを貼付した商品を段ボールに梱包していきます。
AmazonFBAへの納品に使用する段ボールは新品である必要はありません。しかし、ひどく汚れているものや凹んでいたり破損していたりする箱の場合は、Amazonの基準を満たせずに受け取り拒否の扱いをされてしまい、返送されるため注意してください。
段ボールはきちんと隅々までチェックしたうえで利用しましょう。
梱包も完了し、諸々の手続きが済んだら最後に配送業者を選択するフェーズに移行します。自分に合った業者を選択したら「配送ラベル印刷」をクリックしましょう。
配送ラベルを段ボールに貼付できたら発送準備完了です。商品を無事に発送すれば完了です。
後日、返送されるなどの措置が取られなければ正常に受領してもらえた証なので、安心してください。
では最後に、AmazonFBAを活用する前に知っておきたい注意点についてお伝えしていきましょう。
まず最も注意すべきポイントは、FBA利用停止措置でしょう。
FBA利用停止措置とは、Amazonが公式に定めるルールを無視して納品などを行ったときに課せられるペナルティ制度です。
ルールを守らずに運用していると、運営側からマークされてしまい、商品が着払いで返送されたり、最悪の場合納品停止となったりするため、気をつけなければいけません。
AmazonのFBAを活用する前に梱包要件などを確認したうえで利用しましょう。
配送箱の状態は入念にチェックしてください。
例えば、配送箱が凹んでいたり破損していたりするなど、状態の悪いものは何度配送してもAmazon側に受領してもらえません。
商品を着払いで返送されてしまうほか、何度も繰り返していると先ほどもお伝えしたFBA利用停止措置が下される可能性もあるため、気をつけましょう。
そして納品するときには配送箱のサイズにも注意しましょう。
Amazonは各サイズごとにサイズと重量についても明確に定めています。
サイズ区分を守らずに納品しようとしても先ほどと同じく受領してもらえず、返送されてしまいます。配送箱のサイズについてもルールを守って納品しましょう。
在庫管理はAmazon FBAで成功するための重要な要素です。
過剰な在庫は保管費用がかかり、在庫が少なすぎると売り逃げのリスクがあります。
最適な在庫レベルを維持するためには、以下のポイントが考慮されるべきです。
・需要予測: 過去の販売データや季節性を考慮して、未来の需要を予測します。
・リオーダーポイント: 在庫がこのレベルに達したら、新たに注文を出すように設定します。
・ABC分析: 商品を売上や利益マージンに基づいてカテゴリー分けし、それぞれに適した在庫戦略を適用します。
・自動リオーダーシステム: Amazonの「在庫レベルの自動調整」機能を活用して、手動での在庫調整を減らします。
・在庫のローテーション: 長期間倉庫に保管されると、商品が劣化する可能性があります。FIFO(先入れ先出し)原則に従い、古い在庫から先に出荷するように管理します。
Amazon FBAでは、商品が長期間倉庫に保管されると追加の長期保管料が発生します。
この費用は通常、6ヶ月以上倉庫に保管された商品に適用されます。
長期保管料を避けるためには、以下の戦略が有効です。
・在庫の定期的なレビュー: 最低でも月に1回は在庫状況を確認し、長期保管料が発生する可能性のある商品を特定します。
・プロモーションやセールで在庫を減らす: 長期保管料が発生する前に、割引やプロモーションを用いて在庫を減らします。
・在庫の引き取り: 長期保管料を避けるために、商品をAmazon倉庫から引き取ることも考慮に入れます。
在庫状況をリアルタイムでモニタリングすることは、在庫の最適化とコスト削減に直結します。
Amazon Seller Centralでは、在庫レポートやダッシュボードを用いて、在庫状況を継続的に監視できます。
特に、「在庫の健全性」レポートは、長期保管料が発生する可能性のある商品や、在庫が不足している商品を一覧で確認できます。
FBA(Fulfillment by Amazon)とFBM(Fulfillment by Merchant)は、Amazonでの販売において最も一般的なフルフィルメントオプションです。
FBAはAmazonが在庫管理から出荷、カスタマーサービスまでを一手に担います。
一方で、FBMは販売者自身がこれらのプロセスを管理します。
FBAのメリット:
・高い信頼性と速度での配送
・Amazon Primeの対象となる
・カスタマーサービスがAmazonによって提供される
FBMのメリット:
・在庫管理と出荷が自由
・FBAよりも低い手数料
・独自のブランディングが可能
マルチチャネルフルフィルメント(MCF)は、Amazon以外の販売チャネルでの注文にもAmazonのフルフィルメントセンターを使用できるサービスです。
例えば、自社のウェブサイトや他のマーケットプレイスで商品を販売しても、その商品の在庫管理と出荷はAmazonが行ってくれます。
MCFのメリット:
・在庫を一元管理できる
・Amazonと同様の高速な配送が可能
・カスタマーサービスが一元化される
選択するフルフィルメントオプションは、ビジネスの規模、商品の種類、販売戦略などによって異なります。
小規模なビジネスや独自のブランディングを重視する場合はFBMが適しているかもしれません。
一方で、大規模な在庫を効率よく管理したい場合や、Amazon Primeの利点を最大限に活用したい場合はFBAが有効です。
MCFは、マルチチャネルでの販売を考慮している場合に特に有用です。
Amazon FBAを使用している場合、Amazon Seller Centralを通じてさまざまな種類のクーポンや割引を設定することができます。
これには、時間限定のライトニングディールや、特定の顧客層に対する割引などがあります。
クーポンや割引を効果的に活用するためには、以下のポイントが考慮されるべきです。
・目的の明確化: クーポンや割引の目的を明確にし(在庫処分、新規顧客獲得など)、それに合わせたプロモーションを設定します。
・ターゲット顧客の特定: どの顧客層にクーポンや割引を提供するかを明確にし、それに合わせてプロモーションを設計します。
・成果の測定: クーポンや割引の効果を測定するためのKPIを設定し、プロモーションが終了した後でその成果を分析します。
Amazonスポンサー広告は、商品を目立たせるための有力な手段です。
FBAを利用している場合、スポンサー広告の設定は非常に簡単です。
Amazon Seller Centralで広告キャンペーンを作成し、予算とキーワードを設定するだけで広告が表示されます。
スポンサー広告を効果的に活用するためには、以下のポイントが重要です。
・キーワードの選定: 商品に関連するキーワードを選び、それを用いて広告を表示します。
・予算の設定: 広告の予算を設定する際には、商品の利益マージンを考慮します。
・成果の分析: 広告の効果を測定するためには、クリック率(CTR)やコンバージョン率、広告費用対効果(ACoS)などのKPIを用います。
Amazonでのセールイベントは、大量の在庫を一気に処分したり、新規顧客を獲得する絶好の機会です。
特にFBAを利用している場合、プライムデーなどの大規模なセールイベントでの販売機会は多いです。
成功するためには、以下の戦略が有効です。
・在庫の確保: セールイベント前には十分な在庫を確保しておきます。
・価格戦略: 競合他社との価格競争に勝つための戦略を練ります。
・プロモーション: セールイベント専用のクーポンや割引を提供して、顧客の購入意欲を高めます。
・広告: セールイベントに合わせて、Amazonスポンサー広告や外部メディアでの広告を強化します。
以上の戦略とポイントを考慮することで、Amazon FBAを最大限に活用し、ビジネスを成功に導くことができるでしょう。
AmazonFBAは、Amazonでビジネスを加速させようとしているなら、まず利用しない手はありません。実際、在庫管理やお客様対応などを代行してもらえるため、自社のリソースをフル活用して売上アップのために尽くせます。
Amazonに出店してしっかりと売上を作りたいなら、FBAを活用していきましょう。
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AmazonのFBAとは何ですか?
AmazonFBAとは、フルフィルメントby Amazonの略で商品の管理から注文などのお客様対応、配送などをトータルで請け負う代行サービスです。
フルフィルメントセンターと呼ばれる専用の倉庫があり、そこで24時間365日どんなときでも出荷できる管理体制や対応の代行といったサポートが充実しています。
よって、自社は商品の仕入れなどにコミットできます。
AmazonのFBAへの納品方法を教えてください
AmazonFBAへの納品手順はこちらの7ステップです。
1.セラーセントラルでFBAをセットアップする
2.商品登録する
3.納品プランを作成する
4.商品ラベル貼付してバーコードを確認する
5.納品倉庫を確定する
6.Amazonの基準に従って梱包する
7.配送準備を行い完了させる