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【2025年最新】Amazonの倉庫場所一覧|FBA納品場所の指定や固定ってできるの?

更新日: 2025.8.29

カテゴリ:  Amazon

【2025年最新】Amazonの倉庫場所一覧|FBA納品場所の指定や固定ってできるの?

Amazon出品者であれば、FBAサービスについて知らない人はいないのではないでしょうか。

FBAは、効率的なAmazon店舗運営のために欠かせない便利なサービスのひとつです。

今回は、FBAで利用するAmazon倉庫の場所と、FBA利用にあたっての注意点をご紹介いたします。

 

さらに、配送エリア最適化戦略や2025年の拡張計画についても詳しく解説します。

Amazon倉庫について

Amazonの倉庫は、同社の物流システムの中核を担う施設のことで、正式名称は「フルフィルメントセンター」です。

 

この施設では、Amazonが販売する商品や、FBA(Fulfillment by Amazon)を利用している出品者の商品が保管されています。

 

顧客から注文が入ると、すぐに発送準備が行われ、迅速な配送が可能です。倉庫内の作業は、ピッキング(商品の選別)やパッキング(梱包)を含め、ロボット技術やAIを活用した自動化が進んでいます。

これにより、大量の注文を短期間で処理できるようになり、特に「翌日配送」や「当日配送」などの高速配送サービスが実現されています。

 

また、FBAを利用する出品者は、Amazonに在庫を預けることで、保管から発送、返品処理まで一貫して代行してもらえます。さらに、環境保全にも配慮し再生可能エネルギーの利用や梱包資材の削減にも取り組んでいます。

Amazon倉庫の仕組み

日本各地に設置されているAmazon倉庫では、スムーズな配送処理のための仕組みがあります。

商品の保管や管理を行う場所であるFC(フルフィルメントセンター)と、最終配送拠点であるDS(デリバリーステーション)で役割を分担しており、効率的に運営される仕組みとなっています。

出品者がこの違いを理解することは、FBAサービスを最大限活用する上で重要です。

 

ここでは、Amazon倉庫の物流の仕組みとFC、DSの役割について解説していきます。

Amazon倉庫の出荷までの流れ

Amazon倉庫の出荷までの流れ

Amazonの物流システムは、商品が出品者からFCに入荷してから顧客の手元に届くまで、非常に効率的なフローで管理されています。以下に、その具体的な流れを解説します。

入荷

出品者が梱包・ラベリングした商品がFCに到着します。この際、Amazonの規定に沿った形で商品を準備することが重要です。荷物がFCに到着すると、バーコードスキャンによる受け入れ確認が行われます。

検品

商品の状態、数量、ラベルの正確さなどが確認されます。この工程ではAIを活用した画像認識技術も使用され、商品の状態を正確に把握します。

保管

検品を通過した商品は、倉庫内の適切な場所に保管されます。Amazonでは「カオス保管方式」と呼ばれる独自の在庫管理方法を採用しており、商品カテゴリーではなく、サイズや需要に基づいて最適な場所に商品を配置します。これにより、保管スペースの効率化とピッキング時間の短縮を実現しています。

注文処理

顧客から注文が入ると、Amazonのシステムが自動的に在庫を確認し、出荷指示を出します。

ピッキング

注文に応じて商品を棚から取り出します。この作業は、人手で行われる場合もありますが、多くのFCでは「Amazon Robotics」と呼ばれるロボットが商品棚ごと作業者のもとへ運ぶシステムを導入しており、作業効率を大幅に向上させています。

梱包

ピッキングされた商品は、適切なサイズの箱や袋に梱包されます。自動梱包機も導入されており、商品のサイズに合わせて最適な梱包材を選定します。

出荷

梱包された商品にラベルが貼られたのち、配送業者への引き渡しまたはDSへの輸送が行われます。

 

FCから送られてきた商品は、DSで配送エリアごとに仕分けられることになります。この過程ではAIを活用したソーティングシステムにより、効率的な作業が実現されているのが特徴です。

 

最後に、DSから顧客の元へ商品が届けられるわけですが、この最終工程ではAmazon Flexや自社配送など、さまざまな配送オプションを活用しているのです。

FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?

FBAとは「フルフィルメント by Amazon」のことを指します。

 

Amazonが販売事業者の代わりにフルフィルメント業務全般(商品の保管、配送、返品手続き対応等)を行うサービスとなっています。

 

ほとんどの業務はAmazonが代行してくれるため、初期費用を押さえて商品の出品を始めることができる点が魅力です。24時間365日いつでも商品が出荷できる体制が整っています。なお、商品のうちの一部は自社配送にすることも可能です。

 

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フルフィルメントセンターとデリバリーステーションの違い

フルフィルメントセンターとデリバリーステーションの違い

Amazon倉庫は、同社の物流システムの中核を担う施設で、出品者にとって商品の保管から配送までのプロセスを効率化する重要な拠点です。Amazon倉庫には、「FC(フルフィルメントセンター)」と「DS(デリバリーステーション)」という2種類の倉庫があります。

ここでは、それぞれの倉庫の役割の違いについてご紹介します。

Amazonフルフィルメント(FC)

Amazonフルフィルメントセンターとは、商品の保管庫及び梱包を行う場所です。最先端のシステムと設備が導入されたAmazonの物流の中心となる場所です。

 

販売事業者がフルフィルメントセンターに商品を納品すると、その後の梱包や入出荷管理、返品作業等のすべての工程をAmazonが行う流れになっています。

 

2023年に新たにオープンした「千葉みなとフルフィルメントセンター」はロボットが商品棚を運ぶARエリアが設けられており、最先端のテクノロジーが余すところなく使用されています。

Amazonデリバリーステーション(DS)

Amazonデリバリーステーションとは、配送専用の場所です。フルフィルメントセンターで梱包・出荷準備をした商品は一度デリバリーステーションに届けられます。
その後、商品は配送ルートごとに仕分けが行われます。フルフィルメントセンターに比べると小規模な施設ではあるものの、配送の効率化を考えて日本全国に配置されています。

 

DSはFCに比べると小規模な施設ですが、配送の効率化を考えて日本全国に配置されています。

 

 

参考記事:Amazon FBA納品を初心者向けに解説!ステップ別に手順と注意点を紹介

Amazon倉庫場所一覧【2025年版】

Amazon倉庫は日本全国に点在しています。ここでは、最新の倉庫情報をエリア別に詳しくご紹介します。

倉庫の地域特性とその影響

同じAmazonの倉庫でもエリアごとに特性があります。

 

関東地方には最も多くのFCが集中しており、特に東京、埼玉、千葉エリアの倉庫は人口密集地へのアクセスが良好です。これらの倉庫に納品された商品は、首都圏への配送が迅速に行われるため、都市部の顧客をターゲットとする商品を扱う出品者にとって有利となるでしょう。例えば、千葉みなとFCはロボットが商品棚を運ぶARエリアが設けられており、処理能力が高いのが特徴です。

 

中部地方では、多治見FCは日本最大級の倉庫であり、大型商品の取り扱いに強みがあります。家具や家電など大型商品を扱う出品者にとって重要な倉庫です。また、中部地方は東日本と西日本の中間に位置するため、全国配送の拠点としても機能しています。

 

近畿地方の大阪、京都、兵庫などに位置する倉庫は、西日本エリアへの配送の中心となっています。特に京田辺FCや茨木FCは最新の設備を備えており、効率的な処理が可能です。関西圏の顧客をターゲットとする出品者は、これらの倉庫への納品が有利になります。

 

九州地方の鳥栖FCは九州地方唯一のフルフィルメントセンターであり、九州全域への配送拠点として機能しています。九州や沖縄の顧客向けの商品を多く扱う出品者にとって重要です。

倉庫の特性が出品者に与える影響

配送スピードへの影響

商品がどのFCに保管されるかによって、顧客への配送スピードが変わります。例えば、東京近郊のFCに保管されている商品は、首都圏の顧客に対して当日または翌日配送が可能な場合が多いです。地域ごとの需要予測に基づいた在庫配置が重要になります。

在庫分散の影響

Amazonは効率的な物流を可能とするために、同一商品を複数のFCに分散して保管することがあります。これにより、全国各地からの注文に迅速に対応できる一方で、出品者にとっては在庫管理が複雑になる可能性があります。

 

特に在庫数が少ない商品は、分散によって在庫切れリスクが高まることを考慮する必要があります。

商品カテゴリーによる影響

商品のカテゴリーによっては、特定のFCにしか納品できない場合があります。例えば、危険物や冷蔵・冷凍商品、特大サイズの商品などは、対応設備を持つ特定のFCにのみ納品可能です。事前に納品可能なFCを確認することが重要です。

季節変動の影響

繁忙期(年末年始やプライムデーなど)には、特定のFCで一時的に納品制限が発生することがあります。地域ごとの季節需要を考慮した納品計画が必要です。

 

出品者は、これらの特性を理解した上で、自社の商品特性や顧客層に合わせた効率的な納品戦略を立てることが重要です。また、Amazonのインベントリー配置ロジックを把握し、必要に応じて納品先を複数のFCに分散させることで、配送スピードの向上と在庫切れリスクの低減を図ることができます。

Amazonフルフィルメントセンター(FC)の一覧

Amazonフルフィルメントセンター(FC)は、関東地方に19個、中部地方に1個、近畿地方に7個、九州・沖縄地方に1個あります。

関東地方

地域 名称 コード 所在地
東京 八潮FC TPFD 〒140-0003 東京都品川区八潮3-3-6 東京レールゲート EAST 2階
青梅FC TYO4 〒198-0025 東京都青梅市末広町2丁目9-14 Landport青梅Ⅲ
千葉 千葉みなとFC QCB4 千葉県千葉市美浜区新港68番1
市川FC NRT1 〒272-0127 千葉県市川市塩浜2-13-1
八千代FC NRT2 〒276-0022 千葉県八千代市上高野2036
流山FC  QCB1 〒270-0107 千葉県流山市西深井字早稲田1603番地1
埼玉 上尾FC  TYO7 〒362-0052 埼玉県上尾市大字中新井字前826-5 MCUD上尾
坂戸FC TYO6 〒350-0259 埼玉県坂戸市西インター1-2-1DPL坂戸
久喜FC TYO2 〒346-0038 埼玉県久喜市上清久字桟敷1000番1
川口FC TYO1 〒332-0004 埼玉県川口市領家5-14-35 DPL川口領家
川越FC NRT5 〒350-1165 埼玉県川越市南台1-10-15
狭山FC HND2 埼玉県狭山市大字青柳915
狭山広瀬台FC 〒350-1383 埼玉県狭山市広瀬台2丁目4-3
狭山日高FC TYO9 〒350-1328 埼玉県狭山市広瀬台4丁目5番
川島FC HND3 〒350-0168 埼玉県比企郡川島町かわじま2-1-1
神奈川 川崎FC HND6/HND9 〒213-8516 神奈川県川崎市高津区北見方3丁目14
小田原FC FSZ1 〒250-0001 神奈川県小田原市扇町4-5-1
相模原FC TYO8 〒252-5215 神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-10
相模湖FC QCB5 〒252-0244 神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-13

 

中部地方

地域 名称 コード 所在地
岐阜 多治見FC NGO2 〒507-0071  岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-136

 

近畿地方

地域 名称 コード 所在地
大阪 大阪オフィス 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング
堺FC KIX1 〒590-0901 大阪府堺市堺区築港八幡町138-7
茨木FC KIX3 〒567-0026 大阪府茨木市松下町2-1
大東FC KIX2 〒574-0073 大阪府大東市緑が丘2-1-1
京都 京田辺FC KIX5 〒610-0342 京都府京田辺市松井宮田1 プロロジスパーク京田辺
兵庫 尼崎FC KIX6 〒660-0843  兵庫県尼崎市東海岸町20-1 ロジフロント尼崎Ⅱ

 

九州・沖縄地方

地域 名称 コード 所在地
佐賀 鳥栖FC HSG1 〒841-0005 佐賀県鳥栖市弥生が丘3-1-3
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Amazonデリバリーステーション(DS)の一覧

Amazonデリバリーステーション(DS)は、北海道・東北地方に3個、関東地方に18個、中部地方に5個、近畿地方に6個、中国・四国地方に5個、九州・沖縄地方に4個あります。

 

北海道・東北地方

地域 名称 所在地
北海道 札幌DS 〒007-0033 北海道札幌市東区東雁来13条3丁目1DPL21番シャッター
秋田 秋田DS 〒011-0911 秋田県秋田市飯島字古道下川端220-11
宮城 太白DS 〒982-0003 宮城県仙台市太白区郡山6-7-20 DPL仙台長町2階

 

関東地方

地域 名称 所在地
群馬 群馬前橋DS 〒371-0854 群馬県前橋市大渡町一丁目10-11
埼玉 埼玉川口DS 〒332-0004 埼玉県川口市領家4-9-37 MFLP川口3F-4F
埼玉新座DS 〒352-0004 埼玉新座市大和田3-2-16 エスロジーWest 3階
埼玉戸田DS 〒335-0026 埼玉県戸田市新曽南4-3-76 ESR戸田ディストリビューションセンター 1階
埼玉三郷DS 〒341-0042 埼玉県三郷市インター南三丁目4番1 DPL三郷Ⅱ 3階
埼玉上尾DS 〒362-0054 埼玉県上尾市堤崎420-1 Landport上尾Ⅱ 1階
千葉 千葉成田DS 〒286-0122 千葉県成田市大清水47-2
千葉船橋DS 〒273-0012 千葉県船橋市浜町2-4-7 MFLP船橋Ⅲ 2階
千葉四街道DS 〒284-0038 千葉県四街道市たかおの杜10番1号 DPL千葉四街道Ⅰ1階
東京 東京江東DS 〒136-0075 東京都江東区新砂2-3-625-27
東京品川DS 〒140-0003 東京都品川区八潮3-3-6 東京レールゲート EAST 1階
東京大田DS 〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1 東京流通センター
東京町田DS 〒194-0004 東京都町田市鶴間7-30-1横浜町田ICロジスティクスセンター 3F
東京府中DS 〒183-0035 東京都府中市四谷5-23-62 DPL国立府中 5階
神奈川 神奈川平塚DS 〒254-0012 神奈川県平塚市大神559-1DPL平塚1階
横浜鶴見DS 〒230-0052 神奈川県横浜市鶴見区生麦2丁目2−26 GLP横浜 西棟3F
横浜都筑DS 〒244-0044 神奈川県横浜市都筑区川向町412 DPL新横浜Ⅰ 5階
横浜戸塚DS 〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町775

 

中部地方

地域 名称 所在地
静岡 浜松DS 〒431-0212 静岡県浜松市中央区舞阪町長十新田300-2
愛知 中川DS 〒454-0907 愛知県名古屋市中川区柳田町2丁目27
笠寺DS 〒457-0833 愛知県名古屋市東又兵ヱ町1-57-2 ロジクロス名古屋笠寺
愛知一宮DS 〒491-0361 愛知県一宮市萩原町林野鷺宮52-1 T-LOGI 一宮 2F
三重 津DS 〒514-0821 三重県津市垂水字下境915-1

 

近畿地方

地域 名称 所在地
大阪 大阪枚方DS 〒573-1153 大阪府枚方市招提大谷2丁目1208-11 枚方Ⅱロジスティクスセンター
大阪住之江DS 〒559-0033 大阪府大阪市住之江区南港中1丁目4-130 ロジポート大阪ベイ
大阪堺DS 〒592-8331 大阪府堺市西区築港新町2-7-9 ロジポート堺
奈良 奈良天理DS 〒632-0084 奈良県天理市嘉幡町146-5
兵庫 兵庫尼崎DS 〒660-0094 兵庫県尼崎市末広町1-5-1
神戸長田DS 〒653-0045 兵庫県神戸市長田区駒ケ林南町10-1 神戸長田物流センター西棟 1F

 

中国・四国地方

地域 名称 所在地
岡山 岡山北DS 〒701-0144 岡山県岡山市北区久米192
広島 佐伯DS 〒731-5109 広島県広島市佐伯区石内北4丁目4-3
徳島 徳島DS 〒770-0873 徳島県徳島市東沖洲2丁目41-6
高知 高知DS 〒780-0026  高知県高知市秦南町1丁目8-40
愛媛 松山DS 〒799-2651 愛媛県松山市堀江町2082丁目7 

 

九州・沖縄地方

地域 名称 所在地
福岡 吉塚DS 〒812-0041 福岡市博多区吉塚8丁目4-48 初村第一倉庫
筑紫野DS 〒818-0046 福岡県筑紫野市古賀329番地22 メープルツリー筑紫野ロジスティクスセンター1F
熊本 熊本DS 〒862-0967 熊本県熊本市南区流通団地1丁目66
沖縄 沖縄豊見城DS 〒901-0224 沖縄県豊見城市字与根西原50番110 DPL沖縄豊見城Ⅰ(2階)

 

 

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新設のAmazon倉庫・物流センター

ここでは、2024年度に新設されたAmazon倉庫・物流センターをご紹介します。2024年度には、新たに12施設開設されました。

 

北海道・東北地方

地域 名称 所在地
宮城 宮城DS 宮城県宮城郡
新潟 新潟南DS 新潟県新潟市

 

関東地方

地域 名称 所在地
茨城 茨城つくばDS 茨城県つくば市
千葉 アマゾンジャパン合同会社柏DS 千葉県柏市
栃木 野木DS 栃木県下都賀郡野木町

 

中部地方

地域 名称 所在地
静岡 静岡駿河DS 静岡県静岡市
袋井DS 静岡県袋井市
愛知 中村DS 愛知県名古屋市

 

近畿地方

地域 名称 所在地
大阪 大阪茨木DS 大阪府茨木市

 

九州・沖縄地方

地域 名称 所在地
長崎 長崎DS 長崎県長崎市
鹿児島 鹿児島DS 鹿児島県鹿児島市
大分 大分DS
大分県大分市

参考記事:Amazon FBAシミュレーターとは?正しく手数料を計算して利益最大化!

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新設拠点の戦略的意義

地域格差の解消:2024年の新設により、6県(茨城、新潟、三重、長崎、大分、鹿児島)で初のDS設置となりました。これにより、これまで配送に時間がかかっていた地域での翌日配送や置き配サービスが可能になっています。

 

配送効率の向上:新たなDSの設置により、既存拠点からの配送距離が短縮されます。これにより、地方や一部郊外エリアにおいて翌日配送や当日配送の提供範囲が拡大し、配送の安定性も向上することが期待されます。

 

雇用創出効果:拠点新設に伴い、地元での雇用機会が創出される見込みです。具体的な雇用人数は公表されていませんが、地域の物流・関連産業の活性化が期待されます。

2025年以降の拡張計画

Amazonは2025年以降もさらなる拠点拡張を計画しており、以下のエリアでの新設が予定されています。

  • 岡山エリア:岡山南にDS新設予定
  • 千葉エリア:柏市にDS新設予定
  • 九州エリア:北九州にDS新設予定
  • 北海道エリア:北広島にDS新設予定
  • 東京エリア:江東区に2か所目のDS新設予定
  • 石川エリア:野々市にDS新設予定(石川県初のDS)

これらの拡張により、2025年末までに全都道府県での翌日配送体制の構築を目指しています。

FBAを使ってAmazonの倉庫に商品を預けるとどうなる?

FBAを使ってAmazonの倉庫に商品を預けるとどうなる?

FBAを使ってAmazonの倉庫に商品を預けるメリットは、以下の通りです。

  • 商品がAmazonプライム対象となる
  • 信頼のカスタマーサポートと返品対応を提供
  • バックエンド業務の効率化を実現
  • 利用分に応じた料金だけでご利用可能
  • カートボックスの獲得率向上が見込める
  • 購入者目線のサービスで顧客満足度がアップする

以下にて、詳しく解説していきます。

商品がAmazonプライム対象となる

FBAを利用すると、商品が自動的に「Amazonプライム」の対象になります。これにより、プライム会員は送料無料で迅速な配送を受けられるため、購入のハードルが低くなります。

 

プライム対象商品は検索結果でも目立つため、購入者に選ばれる可能性が高く売上向上につながります。ぜひ利益アップを目指して取り組んでみましょう。

信頼のカスタマーサポートと返品対応を提供

FBAを利用することで、商品の発送だけでなくカスタマーサポートや返品対応もAmazonが行います。

 

顧客からの問い合わせやクレームに対して、Amazonのサポートチームが対応するため、販売者はこれらの負担を軽減可能です。

 

また、返品処理もAmazonのシステム内でスムーズに行われるため、信頼性が高く、顧客満足度も向上します。カスタマーサポートと返品対応をしてくれるため、負担が軽減されるのは大きなメリットです。

バックエンド業務の効率化を実現

以下の業務をAmazonが代行することで、EC事業者は本来注力すべき業務に集中できます。

  • 受注処理:24時間365日の自動受注対応
  • 在庫管理:リアルタイム在庫追跡システム
  • 梱包・発送:最適な梱包材選定と迅速発送
  • カスタマーサービス:専門チームによる顧客対応
  • 返品対応:スムーズな返品処理システム

これらの業務を外部委託することで出品者は商品開発やマーケティング、販売戦略の立案など、より付加価値の高い業務に専念できるようになります。

利用分に応じた料金だけでご利用可能

FBAの費用は、商品のサイズや重量、保管期間などに応じて変動します。これにより、使った分だけのコストを負担するシステムになっています。

 

具体的には、発送手数料、保管手数料、追加サービスの利用料などがかかりますが、商品の取り扱いが多いほど効率的なコストパフォーマンスが期待できます。

 

また、販売者自身で物流を管理する場合に比べ、FBAを利用することでコストが抑えられる場合もあります。

カートボックスの獲得率向上が見込める

Amazonで商品を購入する際に、「カートに入れる」ボタンを目にした方も多いでしょう。このボタンが表示される領域は「ショッピングカートボックス」と呼ばれ、購入者の行動に大きな影響を与える重要なスペースです。

 

Amazonでは、顧客の満足度を高めるため、このエリアに表示される出品者をさまざまな基準で選定しています。FBAはこの選定基準の1つと考えられており、FBAを利用することはカートボックス獲得率アップの第一歩となるのです。

FBAの活用は、売上の拡大につながる重要な戦略といえるでしょう。

購入者目線のサービスで顧客満足度がアップする

FBAを利用すると、購入者はAmazonの豊富な決済方法や配送サービスを活用できます。これにより、購入者は自分に合った柔軟な選択が可能となります。

具体的には、さまざまな支払い手段に対応しているほか、迅速で信頼性の高い配送サービスが顧客に提供されます。また、海外配送にも対応しており、外国の顧客にも商品を届けられるため、国際市場への拡販が期待できます。

 

FBAの活用は、購入者に利便性を提供し、購買意欲の向上につながる重要な施策です。

Amazon倉庫(FBA)を利用する時の注意点

Amazon倉庫(FBA)を利用する時の注意点

ここでは、Amazon倉庫(FBA)を利用するにあたっての注意点を8つご紹介します。

 

FBAを利用する前に確認しておきましょう。

納品場所の指定や固定はできない

FBAの利用では、納品場所の指定や固定は残念ながらできません。

 

納品場所はAmazonのアルゴリズムによって以下の要因で自動決定されます。

  • 需要予測:地域別の購入予測データ
  • 在庫バランス:各FCの在庫状況
  • 配送効率:最適な配送ルート設計
  • 商品特性:サイズ・重量・カテゴリー

その時々の状況によっても変わるため、商品出品者サイドで納品先の指定や固定ができない仕組みになっています。

商品サイズの区分がある

FBAに納品する時の注意点のひとつとして、商品のサイズや重量によって使用できるダンボールが異なります。商品サイズの区分は以下の3つです。

サイズ区分 寸法制限 重量制限 配送代行手数料(例)
小型 25㎝×18㎝×2㎝ 1㎏以下 318円~
標準 45㎝×35㎝×20㎝ 9㎏以下 434円~
大型 3辺合計200㎝以下 40㎏以下 589円~
特大型 3辺合計260㎝以下 50㎏以下 1,756円~

納品時には、商品のサイズ・重量が上記のどれにあてはまるのか確認のうえ、ダンボールを選びましょう。

長期在庫保管手数料が発生する可能性がある

長期にわたって倉庫内に在庫を抱えている場合、長期在庫保管手数料が発生する可能性があります。

 

そのため、一度フルフィルメントセンターに納品をしたからといって放置せず、常に在庫状況を確認・管理するようにしましょう。

返品・交換対応には条件がある

FBAでは、商品発送後の返品・交換対応も代行してくれます。しかし代行には特定の条件があります。

また、品質に問題のない商品が返品されてきた場合はFBA在庫に商品が返却される一方で、不具合品等は「販売不可在庫」としてカウントされます。

 

ユーザーからの返品があった場合は、30日以内に返品の内容を確認しましょう。そのまま放置した場合は、自動的に商品の所有権を放棄したことになるため注意が必要です。

出品者が行う準備作業がある

FBAを利用する際には、商品をAmazonの規定に沿った形で準備し、指定されたフルフィルメントセンターへ納品する必要があります。
梱包やラベルの貼付などの作業は出品者の責任で行う必要があり、すべてをAmazonに任せられるわけではありません。

FBAに納品できない商品がある

Amazonの倉庫には納品が許可されていない商品があることに注意が必要です。

具体例として、以下のような商品が挙げられます。

危険物や化学製品

金属カリウム、塩素酸ナトリウム

区分
常温で保管できない商品 チョコレート、アイス
動植物 犬、花
管理医療機器 入れ歯、医療用マッサージ器
金券類 プリペイドカード、商品券

その他の禁止商品については、セラーセントラルのヘルプページをご参照ください。また、FBA料金シミュレーターを活用することで、対象外の商品を事前にチェックできます。

指定された緩衝材を選ぶ

割れ物など壊れやすい商品をFBA倉庫に送る際は、緩衝材が必須です。ただし、緩衝材には指定がありますので、以下を参考にしてください。

使用可 使用不可
エアピロー シュレッダーされた紙
ポリスチレンチップ
ビニールロール バラ状の発泡スチロール
新聞紙 クリンクルラップ

使用不可の緩衝材を使うと、追加料金が発生したり、商品が返送される場合があります。

利用できない発送方法もある

FBA倉庫への納品では、運送会社の選択は自由ですが、特定の発送方法では受け取ってもらえません。以下に代表例を示します。

運送会社 利用できない発送方法
日本郵便 レターパックライト(レターパックプラスは可)、クリックポスト、ゆうメール
ヤマト運輸 ネコポス、クロネコDM便
佐川急便 飛脚メール便

また、FBA倉庫では輸送箱が必須となります。上記以外の運送会社を利用する場合には、事前に確認してください。

 

参考記事:AmazonのFBAを使うと儲からない?手数料や売上アップの方法を紹介

配送エリア最適化戦略

Amazonは地域特性を活かした配送エリア最適化戦略を展開しています。

地域別配送効率の特徴

Amazonの配送戦略は、各地域の特性や人口密度、交通インフラなどを綿密に分析し、最適な配送網を構築することで効率化を図っています。特に関東エリアと地方エリアでは、異なるアプローチを採用しています。

関東エリア戦略

首都圏では人口密度の高さを活かした集約型の配送戦略を展開しています。主な取り組みは以下の通りです。

  • 高密度配送網:6~7のFC拠点で首都圏をカバー
  • 当日配送エリア拡大:東京都心や周辺県の一部で提供中(配送エリアはFC立地や交通条件により変動)
  • 交通インフラ活用:高速道路網を活用した集約配送

関東エリアは最も多くのFCが集中しており、人口密度の高い地域特性を活かした効率的な配送網を構築しています。特に東京、埼玉、千葉の各FCから首都圏全域への迅速な配送を可能にしており、当日配送サービスの提供エリアも順次拡大中です。

地方エリア戦略

地方エリアでは、広域をカバーしながらも効率的な配送を実現するため、戦略的なDS配置を重視しています。2024年の大幅な拠点拡張により、サービス品質の向上を図りました。

  • DS新設による配送圏拡大:2024年6県で初のDS開設
  • 地域雇用創出:各拠点で雇用創出の可能性がある

地方エリアでは、DSの戦略的配置により、これまで配送に時間がかかっていた地域での翌日配送サービスを実現しています。また、地域の配送インフラ特性に合わせた置き配サービスの普及にも力を入れており、顧客の利便性向上と配送効率化の両立を図っています。

2025年~2026年拡張計画

Amazonは現在の配送網をさらに強化するため、中長期的な拡張計画を策定しています。この計画では、新規拠点の開設と既存拠点の機能向上の両面からアプローチを行います。

予定新設拠点(2025年)

2025年には、まだ十分なカバレッジが確保できていないエリアでの拠点新設を予定しています。

  • 北海道エリア:札幌近郊に大型FC建設予定
  • 東北エリア:仙台周辺にDS 3拠点新設
  • 九州エリア:福岡・熊本間の配送網強化

これらの新設により、全国的な配送品質の均一化を目指しています。

既存拠点の機能強化

新設だけでなく、既存拠点の機能向上にも積極的に投資を行い、最先端技術の導入を進めています。

  • AI配送ルート最適化:機械学習による配送効率10%向上目標
  • ロボット導入拡大:ピッキング、仕分け、搬送など各工程にAmazon Roboticsを展開し、自動化率を高めることで作業スピードと精度を向上
  • 環境配慮設備:太陽光発電や地熱システムなど再生可能エネルギー設備の導入を拡大

これらの戦略により、配送時間の短縮と環境負荷の軽減を同時に実現し、持続可能な物流システムの構築を目指しています。出品者にとっても、より迅速で確実な配送サービスを提供できるようになることで、顧客満足度の向上と売上拡大につながることが期待されます。

Amazonの次世代物流スキル

Amazonの次世代物流スキル
Amazonの次世代物流スキルには、配送ドローンや倉庫ロボットがあります。これらは物流の未来を大きく変える可能性を持っています。

 

以下にて詳しく解説していきますので、ぜひ次世代のスキルをご覧ください。

配送ドローン

配送ドローンは、無人飛行機(ドローン)を使用して商品を届ける新しい配送手段です。

 

Amazonは「Prime Air」というプログラムを開発しており、以下の配送革新を目指しています。

  • 配送時間:30分以内配送の実現
  • 対象商品:重量2.3㎏以下の小型商品
  • 飛行距離:最大24kmの配送圏
  • 環境効果:CO2排出量90%削減

ドローンによる配送は、従来の配送方法に比べて大幅に時間を短縮でき、特に交通渋滞や障害物が多い地域での効率が高まることが期待できます。

 

また、ドローンは顧客の家や指定された地点まで直接飛行し、注文品を届けるため配送スピードが向上します。

電力で動くため、従来の化石燃料を使用する車両よりも環境に優しいといえます。これにより、配送時に発生する二酸化炭素排出量を大幅に削減でき、エコフレンドリーな物流が可能です。

 

また、ドローン配送はまだ日本国内では開発段階であり、解決すべき課題があります。

例えば、飛行距離や気象条件の影響、安全性、都市部での障害物回避といった要素が課題となります。これらを克服するためのさらなる技術革新が現在進められています。

倉庫ロボット

Amazonの倉庫では、最先端のロボット技術「Amazon Robotics」が物流効率化の中核を担っています。これらのシステムは人間の作業を補完し、大幅な処理能力向上を実現しています。

主要ロボットシステム

Amazon Roboticsでは、異なる役割を持つ複数のロボットシステムが連携して倉庫業務を効率化しています。代表的なシステムは以下の通りです。

  • Drive Units:商品棚移動ロボット(1拠点最大3,000台稼働)
  • Picking Arms:精密ピッキング作業
  • Sorting Systems:AI搭載仕分けシステム

倉庫内のロボットは、商品を取り出して移動させるといった業務を自動で対応します。これにより、従業員が移動する時間を削減し業務の効率が向上することが期待できます。さらに、複数のタスクを同時に処理するため膨大な注文があってもスムーズに対応できます。

効率化効果

これらのロボット技術の導入により、Amazonの倉庫では驚異的な効率化を達成しています。具体的な効果は以下の通りです。

  • 処理能力向上:処理速度・効率ともに約25%改善
  • 精度向上:ヒューマンエラー95%削減
  • 稼働時間:24時間365日連続稼働

ロボットは人間と異なり休憩を取る必要がないため、24時間体制で稼働することが可能です。これにより、注文が集中するピーク時でも、スムーズに処理が進みます。

 

重い荷物の運搬など、従業員にとって負担の大きい作業をロボットが担当することで、作業者の安全が確保されます。ヒューマンエラーも減少し、より正確で効率的な倉庫運営を実現できるはずです。

Amazon倉庫を利用するデメリット

Amazon倉庫を利用するデメリット
Amazon倉庫(FBA)の利用には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。出品者がこれらを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。

コスト管理の複雑性

FBAを利用する際の最大の課題の一つが、複雑な手数料体系の理解と管理です。基本的な配送代行手数料に加え、様々な追加手数料が発生する可能性があるため、事前の計算と継続的な監視が不可欠です。

 

FBA利用時に発生する可能性がある主な手数料は以下の通りです。

手数料項目 発生条件 金額例
保管手数料 月額基本料金 非ピーク期(1~9月):0.915円/立方デシメートル/月
ピーク期(10~12月):1,485円/立方デシメートル/月
【例】1㎥(1,000立方デシメートル)の場合、非ピーク期:915円/月
長期在庫保管手数料 365日超過在庫 1アイテムあたり最低10円または、サイズ、カテゴリーに応じた料金(体積課金あり)
返送手数料 売れ残り商品返送 商品サイズ・重量により異なる
例:標準サイズ(1㎏未満)返送=約51円/商品
納品不備手数料 ラベル貼付ミス等 内容によって異なる
(例:ラベル貼付代行25円~/商品、梱包代行55円~/商品)

これらの手数料は出品者の利益に直接影響するため、「FBA手数料シミュレーター」を活用して商品ごとの収益性を事前に計算することが重要です。また、商品サイズの最適化により、FBA手数料を削減する工夫も効果的といえるでしょう。

在庫管理の難しさとその対策

Amazonは効率的な配送のために、同一商品を複数のFCに分散して保管することがあります。これにより、出品者は自社の商品がどのFCにどれだけ保管されているかを把握しにくくなるという課題があります。この問題に対処するためには、Amazonのレポート機能を定期的に確認し、在庫状況を正確に把握することが大切です。具体的には以下のような対策が有効でしょう。

 

Amazonのレポート機能(在庫健全性レポート、インベントリーエージングレポートなど)を定期的に確認
在庫管理ソフトウェアを導入してFBAとの連携を自動化
定期的な在庫棚卸しを実施

 

また、365日以上FCに保管されている商品には、通常の保管料に加えて長期在庫保管手数料が発生します。これは特に季節商品や回転率の低い商品を扱う出品者にとって大きな負担となるでしょう。この問題に対しては、在庫回転率を高めるための施策が必要です。

  • 価格最適化や広告活用による在庫回転率の向上
  • 長期保管手数料発生前の在庫返送や処分の検討
  • 「販売予測レポート」を活用した適切な発注量と納品タイミングの計画

需要予測の難しさから生じる在庫切れや過剰在庫のリスクも見逃せません。在庫切れはランキングの低下やセールスチャンスの喪失につながり、過剰在庫は保管料の増加を招くため、バランスの取れた在庫管理が求められます。

デメリットを最小化するための具体的な戦略

FBA手数料(保管料、発送手数料など)は出品者の利益に直接影響するため、コスト管理の最適化が欠かせません。「FBA手数料シミュレーター」を活用して商品ごとの収益性を事前に計算することで、より戦略的な商品選定が可能になります。また、商品サイズの最適化により、FBA手数料を削減する工夫も効果的です。

返品・不良品対応も課題のひとつといえるでしょう。FBAでは、顧客からの返品や不良品対応もAmazonが代行しますが、これによって出品者が状況を把握しにくくなることがあります。この問題に対処するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 「返品レポート」の定期的な確認と返品理由・傾向の分析
  • 顧客からの苦情やレビューを商品改善に活かす
  • 返品率が高い商品の梱包方法や商品説明の見直し
  • 「不良在庫を送り返す」オプションの活用

納品プロセスの効率化も重要な課題です。FCへの納品作業には時間と労力がかかり、納品ミスがあると追加費用が発生する可能性があります。「納品計画」機能を活用した効率的なスケジューリングや、ラベル印刷・梱包作業の標準化によるミス防止が効果的な対策となるでしょう。

 

これらの戦略を実施することで、Amazon倉庫を利用する際のデメリットを最小化し、FBAのメリットを最大限に活用することができます。特に在庫管理の適正化は、収益性向上の鍵となるため、定期的なモニタリングと戦略の見直しが欠かせません。

Amazon倉庫のセキュリティ対策

Amazonの倉庫では、毎日多くの商品が取り扱われており、セキュリティ対策は非常に重要です。

Amazonは世界中の倉庫で高度な防犯技術を導入し、厳重なセキュリティ管理を行っています。

ここでは、Amazon倉庫の具体的なセキュリティ対策について説明します。

Amazon倉庫の監視システムと防犯技術

Amazon倉庫には、24時間体制の監視システムが導入されており、無数の監視カメラが倉庫全体をカバーしています。
これにより、異常が発生した場合でも迅速に対応することが可能です。

 

また、AI技術を活用した防犯システムも導入されており、不審な動きが検知された際には自動でアラームが作動し、セキュリティ担当者に通知が送られます。

これにより、人的ミスや不正行為を防ぐ効果も期待されています。

 

さらに、従業員の入退室管理も厳格に行われており、専用のIDカードでアクセス制限がかけられています。
これにより、特定のエリアには許可されたスタッフのみが入れるようになっています。

出品者が知っておくべきセキュリティ関連の注意点

出品者が安全に商品を管理するためには、いくつかの重要な注意点があります。まず納品時には正確なラベリングと梱包を徹底し、特に高額商品は追跡可能な配送方法を選びましょう。また、定期的な在庫確認が不可欠です。

  • 「在庫健全性レポート」と「日次在庫レポート」を定期的に確認
  • セラーアカウントの強固なパスワード設定と二段階認証の導入
  • 返品された商品の状態を「返品レポート」で確認

模倣品や不正商品の疑いがある場合は迅速にAmazonへ報告し、ブランド登録プログラムの活用も検討すると良いでしょう。

Amazon倉庫はセキュリティ対策万全?

Amazonの倉庫は、非常に高いセキュリティ基準を維持しており、外部からの侵入や内部の不正行為に対して厳重な対策が講じられています。

 

しかし、完全なセキュリティというものは存在しないため、サイバー攻撃や内部での人的ミスに対しては、引き続き注意が必要です。
Amazonは常に新しい技術や手法を取り入れ、セキュリティの強化に努めています。
定期的なセキュリティ監査を行い、システムの脆弱性を確認して修正し、最新のセキュリティ基準を保っています。

 

また、従業員に対しても定期的なセキュリティトレーニングを行い、意識の向上を図っています。
全体的に、Amazon倉庫のセキュリティ対策は非常に高い水準にあり、外部からの攻撃や内部の不正行為に対してしっかりとした保護が施されているため、販売者や顧客は安心して商品を預けることができるのです。

FBAを利用するための4つのステップ

FBAを利用するための4つのステップ

FBAを活用する際には、以下の4つのステップがあります。

  1. 商品情報の登録
  2. 商品ラベルの作成と貼付
  3. 梱包後に送り状を貼る
  4. 納品手続きと発送準備

続いて、初めての方でもスムーズに進められるように、各項目のポイントについて解説します。

1.商品情報の登録

Amazonで商品を販売するには、最初にAmazonの商品販売画面(セラーセントラル)で商品を登録しなければなりません。商品情報の登録で必須となる項目は以下の通りです。

  • 商品名・説明文
  • 商品画像(最低1枚、推奨5枚以上)
  • 価格設定
  • 商品カテゴリー
  • JANコード(必要に応じて)

ただし、すでに他の出品者が同じ商品を登録している場合は、データベースから情報を引き出せるので、簡単・迅速に登録できます。
一方で、まだ登録されていない商品については、商品名をはじめ説明文、画像、価格などを入力します。商品情報が購入者に正確に伝わるよう、詳細に記載することが大切です。

2.商品ラベルの作成と貼付

次に、FBA倉庫で商品を識別するために必要な商品ラベルを作成しましょう。ラベルの仕様は以下の通りです。

  • サイズ:25.4mm×50.8mm~50.8mm×76.2mm
  • 印刷品質:300dpi以上推奨
  • 貼付位置:商品の平面部分
  • 重要:バーコードの重複や損傷は受領拒否の原因

ラベルはセラーセントラルからダウンロード可能で、自分で印刷するか、Amazonのラベル作成サービスを利用して作成します。
作成したラベルは、商品パッケージの目立つ箇所に正確に貼付してください。

 

ラベルの貼付ミスは、商品が正しく認識されない原因となります。その場合、納品遅延や追加手数料の請求につながる場合があるので細心の注意が必要です。

3.梱包後に送り状を貼る

Amazon倉庫への納品時に満たすべき梱包基準は以下の通りです。

項目 要件
段ボール 新品・無地推奨、最大重量40㎏
緩衝材 エアキャップ、紙のみ使用可
禁止材料 発泡スチロール、シュレッダー紙

商品の梱包が完了したら、送り状を準備します。送り状はセラーセントラルを利用すれば普通紙に印刷可能です。

 

印刷後、ラベル部分を切り取り、段ボール箱にしっかりと貼り付けてください。また、輸送中の商品が損傷しないよう、必要に応じて緩衝材を使うなどしっかりと梱包することが大切です。

4.納品手続きと発送準備

発送準備が整ったら、セラーセントラル内の「納品完了をクリック」ボタンを押して手続きを進めます。その後の確認画面で、「出荷済み」を選択してチェックを完了させるのを忘れないようにしましょう。

 

納品後の確認事項は以下の通りです

  • 受領完了メール受信
  • 在庫反映状況確認(通常24時間以内)
  • 不備がある場合の対応手順

さらに、「追跡番号入力」の欄には、配送会社から発行された追跡番号を正確に入力します。この番号を登録することで、荷物の状況をリアルタイムで把握可能となり、もし輸送中に問題が発生しても迅速に対応できるようになります。

まとめ

Amazonの倉庫システムとFBAサービスは、EC事業者の成長を支援する強力なインフラです。

 

主要ポイントは以下の通りです。

  • 全国28のFC、65以上のDSによる配送網
  • 納品先指定不可だが、Amazonの最適化アルゴリズムによる効率配送
  • 2024年複数拠点新設、2025年さらなる拡張予定
  • 配送エリア最適化戦略による地域格差解消

成功のための要点は以下の項目を参考にしましょう。

  • 適切なコスト管理:各種手数料の理解と最適化
  • 在庫管理の徹底:過剰在庫・在庫切れの防止
  • 納品ルールの遵守:不備による追加コスト回避
  • 地域戦略の活用:配送エリア特性の理解

FBAの活用により、EC事業者は物流業務から解放され、本来注力すべき商品開発やマーケティングに集中できます。ただし、効果的な活用には正確な知識と戦略的アプローチが不可欠です。

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株式会社ピュアフラットでは、Amazonに商品を出品している販売事業者向けのコンサルティングを行っています。

 

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Amazonの倉庫の場所に関するよくある質問

  • FBAを利用する時、納品する場所の指定はできますか?

  • FBAを利用する際に、納品場所や倉庫の指定はできません。

  • AamzonのFBAでは、返品や交換対応はできますか?

  • FBAでは返品や交換の対応も承っています。しかし、特定の条件があるので、詳しくはAmazonの公式サイトをご確認ください。

執筆者

執筆者

柴田 達郎

EC業界歴15年。大手アパレル会社に入社後ECサイトをゼロから立ち上げを行い10億規模までスケール。
その後、大手美容家電メーカーに入社し、主にマッサージガンなど美容家電のECサイト運営責任者を担当。
多様なモールでの販売戦略、データ分析を通じた売上拡大、広告運用やCRMにおいても成果を上げ、売上数十億円達成。

編集者

編集者

井家大慈

2022年に食品メーカーへ入社し、1年で店舗運営責任者に昇格。EC事業部では販促施策、フルフィルメント改善、商品開発、広告運用、新規店舗出店など幅広く担当し、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10など複数のモールでの運営を経験。3年間で月商を15倍に成長させ、Qoo10では食品ながら他モールと同等の売り上げ規模を達成。EC業界の可能性を感じ、株式会社ピュアフラットへ入社。現在は食品、ヘアケア、家電、インテリア、生活雑貨など多様なジャンルのクライアントを支援し、売上拡大や課題解決に取り組んでいる。

監修者

監修者

高杉 史郎

PR会社にて大手企業の売上促進プロジェクトを多数担当し、事業部責任者として新規開拓とマーケティングに従事。
「本当にいいものをキチンと届けられる世の中を作りたい」という考えに共感し、ピュアフラットに入社。
企業のEC売上を飛躍的に伸ばし、MVPを受賞。EC未経験のクライアントに対しても 寄り添ったうえで成功に導けるサポートを心がけております。

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