Amazonの販売数分析ツールで売上アップを目指そう
2024.08.29
更新日: 2024.7.30
Amazonにある数多くの商品から自社を選んでもらうためには、まずAmazon内SEO施策や広告運用などを通じて上位表示させ、ユーザーの目に留まらせる必要があります。
しかし、目に留まってもクリックされなければ意味がありません。クリックしたいと思える工夫が必要です。
その一つにAmazonクーポンが挙げられます。
そこでこの記事では、クーポンの活用手順や活用すべき主な商品について詳しく解説していきます。
目次
そもそも、Amazonのクーポンとは「クーポンプログラム」と呼ばれる販促機能を活用して発行できるサービスのこと。
これまではセラーセントラルにある広告タブ内のプロモーションからのみ、クーポン発行が可能でした。しかし現在は「クーポンプログラム」として活用できるため、手軽に作成および発行が可能です。
クーポンを発行するためには、出品者側が対象商品や割引額、予算や期間などの詳細事項を設定しましょう。
クーポンプログラムを利用するためには、いくつかの資格や条件を満たしていなければいけません。
具体的な条件は下記の通り。
上記の条件を満たしていないと活用できないため、自社が満たしているかを確認してください。
また、クーポンプログラムを利用できる商品にも下記のような条件があります。
上記の条件に関してもきちんと確認しておきましょう。
Amazonクーポンを活用するメリットを4つ紹介します。
まず、クーポンを活用すれば実質的に商品価格を下げて販売できます。
ユーザーは同じ商品であれば、少しでも安く購入できたほうがよりメリットを感じやすいでしょう。そこでクーポンを活用することでお得感を抱いてもらえます。
ですから、クーポンの有無でユーザーからクリックしてもらえるかどうかに大きな影響を与え、より購入してもらいやすくなるでしょう。
また、クーポンの活用によって商品ページの露出回数増加が期待できます。というのも、Amazonにはクーポンがついた商品だけが表示されるAmazonクーポンページがあるからです。
通常の検索結果以外にAmazonクーポンページにも表示される可能性があり、クーポンのある商品のみをチェックしたいユーザーからのクリックが期待できるでしょう。
特に人気のクーポンや数量限定 半額クーポンといった目に留まりやすい注目のクーポンは活用するメリットが大きいでしょう。
そして、クーポンがついていることで成約率を高められる可能性があります。
例えば、新規でクリックしたユーザーや試しに利用してみたいなといった検討段階にいるユーザーはこうしたクーポンによって購入ハードルが下がるでしょう。
また、Amazonのクーポンは取得日から利用可能であるため、使い忘れになる可能性も多くありません。早く使おうという心理が働き、より成約されやすくなる傾向にあります。
Amazonクーポンを活用すると、顧客が商品に満足して高評価のレビューをつけやすくなります。
特に、価格に敏感な顧客がクーポンを利用して購入する場合、同じ商品を通常価格で購入するよりも満足度が高くなる可能性があります。
高評価のレビューは、新規顧客の信頼を得る上で非常に重要な要素であり、良いレビューが多いほど商品の売上も向上することが多いです。
ただし、クーポンの使用がレビューに影響を与えることを明示的に依頼する行為はAmazonのポリシーに違反する可能性があるため、注意が必要です。
▶︎Amazonレビューについて詳しくはこちら
Amazonクーポンの活用に大きなデメリットはありません。
しかし、商品と引き換え時に1回60円の引き換え手数料が発生します。よって、その分の費用が差し引かれ、利益金額が減少してしまうといった懸念点があります。
とはいえ、クーポンを取得した段階で費用が発生するわけではないので、予算設定時には意識しておきましょう。
Amazonクーポンを利用して販売するメリットは大きいですが、Amazonクーポンを活用するデメリットもあります。
以下では、Amazonクーポンを活用するデメリットを4つ紹介します。
Amazonクーポン発行のデメリットとして、利益率の低下が挙げられます。
Amazon出品でクーポンを設定すると、商品の引き換え時に1回60円の引き換え手数料が発生します。そのため、Amazonユーザーがクーポンを利用して商品を購入すると、60円の手数料をAmazonに支払わなければなりません。
商品の利益金額は手数料が差し引かれた分、減少してしまうという懸念点があるので注意が必要です。
しかし、クーポンを取得した段階で費用が発生するわけではないので、予算設定時にマイナスにならないように意識しておけば、大丈夫でしょう。
Amazon出品のクーポン発行の条件として、対象商品や利用資格が決められています。
Amazonのクーポンに関する前提知識にて紹介しましたが、出品商品の条件や出品者の資格を満たさないとクーポンが発行できません。
そのため、Amazon出品でクーポンを発行したい場合は、先に条件を確認しておくと安心です。
クーポン発行によってカート獲得率がアップするわけではない、というのもデメリットの1つです。
Amazonで商品を値引きして出品するとカート獲得率はアップしやすくなります。
しかし、クーポン発行による割引商品はパッと見たときの値段は定価なので、ユーザーはカートに積極的に入れようとはしないでしょう。
例えば、5000円の商品に10%OFFクーポンを発行して適用したら4500円です。5000円の商品を500円割引で出品しても4500円で同じ値段ですが、クーポンを適用しないと割引にならないので、カートに入れるならすでに値引きされている商品の方がユーザーは選択しやすいでしょう。
そのため、クーポンを発行したからといって、カート獲得率アップにはつながらないのです。
▶︎Amazonのカート獲得率について詳しくはこちら
Amazonクーポン発行の割引は最低でも5%必要です。
3%など5%未満のクーポンは発行できないので、5%未満の割引を設定したい場合は「割引額」で値段を設定するしかありません。
Amazonクーポンを発行する際は、最低でも5%OFF、最高で50%OFFが設定できるので、定められた割引率の範囲での設定が必要です。
5%未満のクーポンが発行できないのは、デメリットともいえるでしょう。
Amazonクーポンの活用に大きなデメリットはありません。しかし、商品と引き換え時に1回60円の引き換え手数料が発生します。
よって、その分の費用が差し引かれ、利益金額が減少してしまうといった懸念点があります。
とはいえ、クーポンを取得した段階で費用が発生するわけではないので、予算設定時には意識しておきましょう。
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それでは、Amazonクーポンの活用手順を8ステップで解説していきます。
まず、新しいクーポンを発行するためには、セラーセントラルから操作を行います。
セラーセントラルに表示される広告タブ内のクーポンをクリックし、右上にある新しいクーポンを作成をクリックしてください。
続いて、クーポンを発行したい対象の商品を選定していきます。
対象商品を指定するには、その商品にあるASINを検索ボックスに入力しましょう。該当する商品が表示されたら選択し、次へをクリックしてください。
なお、1つのクーポンにつき最大200個までASINを追加できるため、1つずつ入力する必要はありません。
▶︎Amazonの商品登録について詳しくはこちら
そして、クーポンを有効とするスケジュールを設定します。
クーポンは最短1日〜90日の間で設定できますので、適切な期間を設定してください。
なお、クーポン申請には審査が必要であり、審査通過には最大6時間を要します。よって、クーポンの発行を当日に設定するのであれば、申請タイミングに注意しましょう。
クーポンの適用期間を設定できたら、割引額または割引率を設定します。
割引額や割引率は制限なく設定できるわけではありません。具体的には商品が過去30日間で販売されていた最低価格に対して下限5%かつ上限50%にならないと設定できないため、気をつけましょう。
さらに、クーポンの使用回数について設定していきます。
具体的には同じユーザーが同じクーポンを何回使用できるかどうかを設定します。回数は1回〜複数回で選択可能です。
新規顧客や継続的に購入しているユーザーなど、対象とする購入者に応じて柔軟に設定すると良いでしょう。
クーポンを発行するにあたって予算設定も必要不可欠です。
先述した通り、クーポン発行による費用は取得だけでは発生しません。しかし、商品と引き換えたタイミングで1回60円の引き換え手数料がかかります。
10,000円を最低予算の金額として設定できますが、実際に実施する期間と手数料を加味して検討してください。
クーポンの対象とする商品を表す名称を設定します。
なお、設定する場合の文字数は100文字以内を推奨しています。また、商品名やブランドを盛り込んで設定すると目視できるため、管理のしやすさも向上するでしょう。
Amazonのイベントに関連するワードは使用できません。例えば、プライムデーなどのワードは使用せずに設定してください。
そして最後に、クーポンの利用可能な対象ユーザーを選択します。
選択できる項目は、すべての購入者もしくはAmazonプライム会員の2種類。基本的にはすべての購入者を選択して設定すると良いでしょう。
入力ができたら、送信をクリックすると申請手続きが完了します。
では最後に、Amazonクーポンを活用すべき商品について4つ紹介していきます。
どのような商品にクーポンを活用すると効果的なのかを把握し、実際に取り入れていきましょう。
まず、インプレッションが高い(ユーザーからの閲覧数は多い)反面、購入につながっていない商品はクーポンを活用すべきです。というのも、そういった商品は「気になってはいるが、購入までに至らない」原因があるからです。
そこで一つ挙げられるのが価格帯です。なかなか購入につながらないのは価格がネックになっているのかもしれません。
そこでクーポンを活用してお得に購入できるとわかれば、購入につながりやすくなるでしょう。
また、すでに売れている人気商品にクーポンを活用すれば、販売促進に拍車をかけられます。
人気商品には自然とレビューが集まりやすいため、商品ページを閲覧したユーザーも検討および購入を決断しやすくなります。人気商品という安心感にお得感をプラスできるでしょう。
ユーザーが試してみたいと思える商品において、一度も購入した経験がないとなかなか決断できません。価格帯が高いとその傾向は顕著なものになるでしょう。
そこでお試し商品に対してクーポンをつけることで、より試しやすい状況を生み出せます。ユーザーが手に取りやすくなり、商品が良ければリピート率の向上にもつながるでしょう。
新商品においてはお試し商品以上に、購入経験のあるユーザーがいないため、クーポンの活用によって購入ハードルを下げられます。
定番商品をリピートするユーザーが多い傾向にある中で新商品の売上を上げていくためには、ユーザーにとって購入しやすさを提供する必要があります。
新商品販売記念としてクーポンを発行するなど、うまくクーポンを活用できれば販促が期待できます。
なお、新商品はレビューが少ない可能性があるため、レビュー施策も行ってください。
Amazonクーポン発行においての注意点が4つあります。
クーポンを発行する際は、以下の注意点を抑えて発行しましょう。
Amazonでクーポンを発行する際に気をつけておきたいのが、プロモーション等で割引がある場合です。
Amazonユーザーはプロモーションとクーポンを併用して利用できるので、割引額が大きくなってしまいます。
割引が大きくなると利益率も下がってしまうので、クーポン発行の際は、プロモーションと組み合わせての割引値段を考慮して、金額を設定するとよいでしょう。
クーポンキャンセルには適応時間があるので気をつけましょう。
クーポンを作成した後に、内容を変更またはキャンセルしたい場合もあるでしょう。
発行したクーポンはいつでもキャンセル可能ですが、クーポンの利用停止までは30分ほど時間がかかります。
クーポンをキャンセルしてすぐにキャンセルが適応されるわけではないので、ユーザーがすでにクーポンを取得していて、利用停止になる前にクーポンを使用して商品を購入する可能性もあります。
クーポンキャンセルは、適応されるまでの時間がありますので注意が必要です。
出品商品の予算設定をしっかり考えないと、場合によっては予算オーバーの可能性があるので注意しましょう。
Amazonのクーポンは予算の80%まで利用されると、クーポンが自動的に非表示になります。
予算の残り20%は引き換え手数料になるのですが、予算が100万円未満の場合は、支払額が最大15%予算を上回ることが予想されるので、予算オーバーの可能性もあるのです。そうなると、引き換え手数料が予算で支払いきれなくなってしまいます。
費用が確定するまでは、予算オーバーするかどうかわかりませんが、予算オーバーしないように考えて設定することが大切です。
クーポン作成には、ルールがあるので確認しておきましょう。
Amazonのルールに違反すると、クーポンの利用停止だけでなく、出品停止やアカウント停止などの罰があります。
例えば、レビュー数を増加させるために、ユーザーにレビューを依頼して、そのお礼としてクーポンを提供したりすることは禁止されています。
クーポン作成の際はAmazonのルールを守り、違反せずに作成しましょう。
Amazonでクーポンを発行する際の最初のステップは、ターゲットとする顧客層を明確にすることです。
このターゲット設定が明確でないと、クーポンの効果が半減してしまう可能性があります。
例えば、新規顧客を獲得したい場合、初回購入者向けのクーポンを設定することが有効です。
一方で、リピート購入を促したい場合は、過去に特定の商品を購入した顧客に対してクーポンを送る方法があります。
Amazon Seller Centralでは、これらの設定が比較的簡単に行えます。
ターゲット設定が明確になれば、それに合わせてクーポンの内容(割引率、有効期限など)も最適化することが可能です。
さらに、Amazonでは年齢、地域、購入履歴など、多角的なデータに基づいてターゲティングを行うことができます。
これにより、より精度の高いマーケティングが可能となります。
また、ターゲット顧客層によっては、特定の時期やイベントに合わせてクーポンを発行することで、より高い効果が期待できます。
例えば、学生をターゲットとする場合、新学期や卒業シーズンに合わせてクーポンを発行することで、需要が高まるタイミングを狙うことができます。
このように、ターゲット顧客層を特定し、それに基づいてクーポンを設定することで、より多くの顧客に効果的にアプローチすることができます。
このプロセスは、成功するAmazonクーポン戦略において、非常に重要なステップとなります。
Amazonで利用できるクーポンにはいくつかの種類があります。
主に「パーセンテージ割引」、「金額割引」、「送料無料」などがあります。
それぞれのクーポンには特有の効果と適用シーンがあります。
「パーセンテージ割引」は、商品の価格に対して一定の割合で割引が適用されるクーポンです。
この種類のクーポンは、高額商品に対して特に効果的です。顧客は大きな割引額を感じやすく、購入意欲が高まります。
「金額割引」は、商品価格から一定の金額が割引されるクーポンです。
低価格商品に対しては、このタイプのクーポンが有効です。
例えば、1000円の商品に対して100円割引すると、10%の割引と同じですが、金額で示されるとその効果が顕著に感じられます。
「送料無料」は、特にオンラインショッピングにおいては非常に強力なインセンティブです。
送料が無料になることで、購入の障壁が大きく下がります。
これらのクーポンを組み合わせることで、さらに効果的なプロモーションが可能です。
例えば、特定の商品に「パーセンテージ割引」を適用し、さらに「送料無料」を提供することで、ダブルのインセンティブを顧客に提供できます。
クーポンの発行タイミングと有効期間は、その効果に大きく影響します。
例えば、年末年始やブラックフライデーなどのセール期間に合わせてクーポンを発行すると、消費が活発な時期を利用して効果を最大化できます。
また、新商品のローンチ時にクーポンを発行することで、その商品の認知度を高めることができます。
新商品の場合、顧客は購入に対して多少の抵抗感を持つことが多いですが、クーポンによる割引がその障壁を下げます。
期間設定に関しては、短すぎると顧客が反応する時間がなく、長すぎるとクーポンの緊急性が失われます。
一般的には、1週間から1ヶ月が適切な期間とされています。
クーポンだけでなく、他のプロモーション手法と組み合わせることで、より高い効果を期待できます。
例えば、タイムセールやフラッシュセールといった短期間のセールとクーポンを組み合わせることで、顧客に対する緊急性を高め、購入を促すことができます。
また、ポイント還元キャンペーンやギフトカードとの組み合わせも考えられます。
これにより、顧客は次回の購入にもつながるようなメリットを感じやすくなります。
クーポンを発行した後は、その効果をしっかりと測定することが重要です。
Amazon Seller Centralでは、クーポンの使用状況や売上、クリック数など、多くのデータを確認することができます。
これらのデータを基にROIを計算し、クーポンがどれだけの効果をもたらしているのかを評価します。
ROIが高ければ、クーポンの発行は成功ですが、そうでなければ改善の余地があります。具体的な数値をもとに、次回のクーポン発行戦略を考えることができます。
Amazonで売上向上を図るなら、ユーザーへの認知だけでなくクリック率や成約率といった購入につながる施策も欠かせません。
その一つがAmazonクーポンです。クーポンの活用によって商品価格を実質的に下げられ、ユーザーが購入しやすい状況を作れるのは非常に有効でしょう。
弊社ではクーポン施策をはじめ、Amazonの元メンバーによる売上アップに向けたさまざまな施策を提案・実行していきます。短期的な売上アップはもちろん、長期的な売上アップを見据えた施策を提案していきますので、今後の店舗運営でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
Amazonクーポンの使い方で注意すべきポイントはありますか?
Amazonのクーポンを発行するにあたって、最も注意すべきポイントは使用できない商品もあることです。 ・中古品 ・レビューが1〜4件で平均の星数が2.5未満 ・レビューが5件以上で平均の星数が3.0未満 上記以外にもありますが、該当する商品にクーポンは発行できないため、気をつけましょう。
Amazonクーポンの発行までにかかる時間を教えてください
Amazonのクーポンは発行するときに審査があるため、最短でも申請から6時間後でなければ使用できません。 即日で発行したい方は余裕を持って行いましょう。