Amazon広告の運用方法は?Amazon広告で成果を出すためのポイント
2024.11.06
更新日: 2024.10.11
Amazonの広告と言えば、検索広告が主流だと思われるかもしれません。しかし、売上アップを図るうえではスポンサーディスプレイ広告と呼ばれるディスプレイ広告も非常に有効です。
スポンサーディスプレイ広告では、多様なターゲティング手法を活用できるため、その他の広告を活用するだけではアプローチできなかったユーザー層に対しても訴求が可能になります。
そこでこの記事では、Amazon販売で活用すべきスポンサーディスプレイ広告について解説していきます。
目次
そもそもAmazonのスポンサーディスプレイ広告とは、Amazonに登録した商品画像が表示されたり、カスタム画像が表示されたりとさまざまなパターンが自動生成で表示されるディスプレイ広告です。
主に、検討段階の比較的早い状態にあるユーザーへ向けて自社商品もしくはブランドの認知度向上から購入に至らなかったユーザーにリマーケティングすることで購入促進など、さまざまなシーンで活用できます。
スポンサーディスプレイ広告の利用には、いくつかの資格や条件が必要です。
Amazonでは大口出品と小口出品の2種類から選択できますが、スポンサーディスプレイ広告を活用するには大口出品を選択しておかなければいけません。
また、ブランド登録を行っていることも必要です。通常、商標獲得には時間を要しますが、IP Accelerator(商標登録促進)と呼ばれるAmazonの新サービスを利用すれば素早くブランド登録が可能になります。
スポンサーディスプレイ広告は、下記のようなさまざまな場所に掲載されます。
さまざまな箇所に広告が掲載されるため、あらゆるフェーズのユーザーに対してアプローチが可能となります。
スポンサーディスプレイ広告の課金方式は大きく3種類あり、入札方法によって異なります。
インプレッション課金とは、広告が表示された回数に応じて料金が発生し、クリック課金とはユーザーがクリックするたびに発生する課金方法です。
では、Amazonのスポンサーディスプレイ広告を活用するメリットについてみていきましょう。
Amazonのスポンサーディスプレイ広告を活用する最大のメリットは、過去のユーザー行動をもとにターゲティングできること。
スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告では設定不可能な過去のユーザー行動をもとにしたリターゲティングが可能となり、分析結果を踏まえた的確なアプローチが可能になります。
そして、過去のユーザー行動をもとにターゲティングができるようになると、これまではリーチできなかった新規顧客に対してターゲティングも可能となります。
つまり、スポンサーディスプレイ広告の利用によって、売上の限界を感じていたところからさらに大きな売上アップも実現できる可能性を高められるでしょう。
先ほども述べた通り、スポンサーディスプレイ広告は商品ページや商品検索結果ページのサイドなど、掲載箇所が多いためより多くのインプレッション獲得が期待されます。
まだ検討段階のユーザーや購入したいと強く検討している見込み顧客まで有効な広告を展開し、トラフィックにおける強化も期待できます。
そして、Amazonのファーストビューに含まれるようなユーザーの目に留まりやすい箇所に広告掲載ができるため、商品ページへの掲載に留まらず、競合商品の検討段階にあるユーザーに対してのアピールも期待できます。
気になる商品と感じてもらえれば、そこからのクリック数も増やせるでしょう。
Amazonのスポンサーディスプレイ広告は、さまざまな箇所に掲載されインプレッション数は稼げるものの、その分費用対効果が低下する恐れがあります。
ターゲティング設定を拡大すればするほど、マッチしないセグメントも増加してしまう可能性があるため、費用対効果を下げかねません。
成果により良くつなげるために、費用面には気をつけながら運用をしていきましょう。
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スポンサーディスプレイ広告を上手に利用するにあたって、下記2種類のターゲティングを活用してください。
まず、コンテキストターゲティングには「カテゴリ」と「個々の商品」という2種類が挙げられます。
カテゴリや商品というざっくりとした設定ではなく、ターゲットボタンの横にある絞り込みからブランドや価格帯、レビューの星数、配送に至るまで詳細に設定も可能です。
そしてスポンサーディスプレイ広告では、オーディエンスと呼ばれるユーザーの属性を活用したターゲティング設定も可能です。オーディエンスの種類は下記の3通り。
ここから下記4つの大カテゴリに分類されます。
販売したい商品に適切なカテゴリ設定をすれば、効果的な見込み顧客の獲得につなげられるでしょう。
それでは、コンテキストターゲティングとオーディエンスそれぞれの設定手順について解説します。
まず、コンテキストターゲティングの活用手順は以下の7ステップです。
ロゴや見出し、画像といったクリエイティブ設定は任意ですが、設定しておくとよりカスタマイズ性の高い広告を出稿できます。
続いて、オーディエンスでのスポンサーディスプレイ広告活用方法について紹介していきます。
オーディエンスの場合、上記の8ステップで配信できます。また、コンテキストターゲティングと同様にクリエイティブの作成は任意で行ってください。
スポンサーディスプレイ広告には、動画と静止画があります。
動画は、見る人に合わせて内容が変わります。静止画は、いつも同じ内容が表示されます。
スポンサーディスプレイ広告の形はいろいろあります。
・バナー形式
・正方形
・長方形
などが選べます。広告を出す場所や目的によって使い分けます。
サイズは以下の通りです。
・画像
画像サイズ 1200×628ピクセル以上
ファイルサイズ 5 MB 以下
ファイル形式 PNG、JPEG、または GIF
・動画
アスペクト比 16:9
サイズ 1920×1080(最小)
最大ファイルサイズ 500 MB
ファイル形式 H.254、MPEG-2、MPEG-4
長さ 6~45秒
フレームレート 23.976、24、25、29.97、29.98、または30 fps
ビットレート 1 Mbps(最低)
スポンサーディスプレイ広告は、スマホとPCで見え方が異なる場合があります。
モバイルではスクリーンが小さいため、広告のサイズやレイアウトが自動的に調整されます。
これは、ユーザーエクスペリエンスを損なわないようにするためです。
デスクトップでは、より多くの情報を表示できるため、広告も大きく、詳細なものが表示されることが多いです。
スマホは画面が小さいので、広告も小さく調整されます。
PCでは、もっと大きな広告が表示されます。
どちらのユーザーをターゲットにするか意識してサイズ調整を行いましょう。
Amazonスポンサーディスプレイ広告を効果的に活用するためには、まずは目標を明確にする必要があります。
その目標を測定するための指標がキーパフォーマンスインディケータ(KPI)です。
一般的なKPIとしては、クリックスルーレート(CTR)、コンバージョンレート、広告費用対効果(ROAS)などがあります。
これらのKPIを設定することで、広告の効果を数値で把握し、改善点を明確にすることができます。
KPIはビジネス目標に応じて柔軟に設定することが可能です。
例えば、新規顧客獲得が目標であれば、新規顧客数や獲得コストをKPIとして設定することが考えられます。
Amazon自体が提供する広告ダッシュボード以外にも、第三者が提供する多くの広告効果測定ツールが存在します。
これらのツールを活用することで、より詳細なデータ分析が可能となります。
例えば、ユーザーの行動パターン、購入までのフロー、どの広告がどれだけの効果をもたらしているのかなど、多角的に分析することができます。
特に、Amazon外でのマーケティング活動と連動させたい場合には、これらのツールが非常に有用です。
効果測定ツールを使うことで、広告のROIを高めるための戦略を練ることができます。
広告の効果を最大限に引き出すためには、A/Bテストが非常に有用です。
A/Bテストとは、2つの異なるバージョン(AとB)を用意し、どちらがより効果的かをテストする方法です。
例えば、広告文や画像、ターゲティング条件などを変えて、どの要素がコンバージョン向上に寄与するのかを調査します。
A/Bテストを行うことで、広告の各要素がどれだけ効果をもたらしているのかを明確にすることができます。
また、テスト結果をもとに広告を最適化することで、広告費用をより効率的に使うことが可能となります。
これらの方法を組み合わせることで、Amazonスポンサーディスプレイ広告の効果を最大限に高めることができます。
最初は多くの試行錯誤が必要かもしれませんが、しっかりとした計測と分析、最適化を行うことで、長期的な成功が見込めます。
Amazonスポンサーディスプレイ広告の予算設定は、成功の鍵となる要素の一つです。
予算をどのように設定するかによって、広告のパフォーマンスが大きく変わる可能性があります。
まず、予算設定の際には、ビジネス目標と広告の目的を明確にすることが重要です。
例えば、新規顧客獲得が目的であれば、そのためにどれだけの予算が必要かを事前に調査することが有用です。
次に、予算の配分を考えます。
全ての商品やキャンペーンに均等に予算を配分するのではなく、売れ筋商品や期間限定のプロモーションに予算をシフトすることで、より効果的な広告運用が可能です。
また、日次、週次での予算の使い方も戦略的に考えましょう。
特定の曜日や時間帯にユーザーが活発であれば、その期間に予算を集中させることが考えられます。
最後に、予算設定は一度きりではありません。
定期的にパフォーマンスをチェックし、必要に応じて調整を行うことが重要です。
特に、季節性や市場環境の変化に柔軟に対応できるよう、予算設定はフレキシブルに行いましょう。
広告費用対効果(ROI)は、広告に投じた費用がどれだけのリターンをもたらしたかを評価する指標です。
Amazonスポンサーディスプレイ広告の場合、ROIを計算する基本的な式は「(広告による売上 – 広告費用) / 広告費用 x 100」です。
この式を用いることで、具体的なパーセンテージでROIを把握することができます。
しかし、この計算には注意が必要です。
特に、広告による売上を正確に把握するためには、Amazonのトラッキングシステムや外部の分析ツールを活用することが推奨されます。
また、ROIは短期的な指標であるため、長期的なビジネス成長を考慮する場合には、顧客生涯価値(CLV)など他の指標と併用することが有用です。
ROIが低いと判断された場合、広告の内容やターゲティング条件、予算配分などを見直すタイミングとなります。
逆に、ROIが高い場合はその戦略を継続するか、さらに予算を増やして拡大する方向性が考えられます。
以上のように、予算設定とROI計算は密接に関連しており、これらを適切に管理することで、Amazonスポンサーディスプレイ広告の効果を最大化することが可能です。
Amazonのスポンサーディスプレイ広告は、さまざまなユーザーへ的確にリーチできるストロングポイントがあります。
検索結果の上位表示化も大切な施策というのは言うまでもありませんが、こうした広告運用も売上アップには欠かせません。運用ノウハウをきちんと知り、活用していく必要があるでしょう。
弊社ではAmazonの元メンバーを中心に成果を上げるためのコンサルティングを行っています。どのような広告をどう配信すべきなのかを豊富なノウハウをもとに実践できます。
これから売上を上げていきたい方はぜひ下記からご相談ください。
参考:Amazon広告のターゲティング全4種類と最初にやるべき種類を解説|デジタルアスリート
Amazonのスポンサーディスプレイ広告とは何ですか?
Amazonのスポンサーディスプレイ広告とは、Amazonに登録した商品画像が表示されたり、カスタム画像が表示されたりとさまざまなパターンが自動生成で表示されるディスプレイ広告です。
Amazon広告の種類を教えてください
Amazonで利用できる広告は、大きく7つあります。 1.スポンサーディスプレイ広告 2.スポンサープロダクト広告 3.スポンサーブランド広告 4.Amazon DSP 5.Amazon動画広告 6.音声広告 7.カスタム広告ソリューション それぞれ掲載される箇所や掲載条件などが異なるため、きちんと確認して適切な広告を配信しましょう。