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AmazonのFBAを使うと儲からない?手数料や売上アップの方法を紹介

更新日: 2024.5.28

カテゴリ:  Amazon

AmazonのFBAを使うと儲からない?手数料や売上アップの方法を紹介

「AmazonのFBAを使うと儲からないって本当?」「どうして儲からないのか知りたい」と思う方は多いでしょう。
 

「フルフィルメント by Amazon(FBA)」とは、出品者が在庫をAmazonの倉庫に送り、注文が入ったら、Amazonが出荷と顧客サポートを受け持つサービスです。在庫管理や出荷の手間を軽減できるため、大量に商品を出品している業者にとっては、助かるサービスといえるでしょう。
 

しかし、AmazonのFBAは無料で利用できるわけではありません。まとまった費用が必要になるため、収支が成り立つかどうか、事前に確認する必要があります。
 

本記事では、AmazonのFBAが儲からないといわれる原因について解説します。FBAの利用料金や儲からないときの対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 
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AmazonのFBAが儲からないといわれる原因

AmazonのFBAが儲からないといわれる原因 AmazonのFBAを使った方の中には「思ったよりも利益が上がらない」と感じている方もいるようです。具体的には以上の理由が考えられます。順番に見ていきましょう。

Amazonの手数料が高い

Amazonに出品する場合、主に以下の3つの料金がかかります。

  • 月間登録料
  • 基本成約料
  • 販売手数料

また、出店する際には以下の料金がかかります。

月間登録料 大口出品:月額4,900円
小口出品:なし
基本成約料 大口出品:なし
小口出品:販売された商品1点ごとに手数料100円
販売手数料 8~45%
カテゴリーごとに異なる。

大口出品の場合、最低でも4,900円以上の利益を上げなければ赤字になります。ここに、さらにFBA手数料を支払うとなると、かなりの負担となるでしょう。
 
参考:料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金

FBAにさまざまな手数料が上乗せされる

FBAは出品者が在庫をAmazonの倉庫に送り、注文が入ったら、Amazonが出荷と顧客サポートを受け持つサービスです。
 
非常に便利ですが、上記で紹介したAmazonの利用料に加えて、FBA手数料がかかります。FBAへ商品を送る発送料や在庫保管料などがかかるのです。手数料が売上を圧迫すると、思ったような利益が上がらないことがあるでしょう。

商品自体が売れていない

日本国内にはたくさんのECサイトがありますが、その中でもAmazonは屈指の利用者数を誇るプラットフォームです。競争が激しいため、新規で出店する場合、最初から十分に認知を獲得するのは難しいでしょう。利用者に知ってもらえなければ、購入数は増えません。
 

また、儲からない理由には、出品している商品の多くが「FBAに向かない商品」であることも考えられます。利益率の低い商品や、大型の商品はコストを圧迫しやすいです。事前に商品を精査して、FBAを利用するか検討することも重要でしょう。

AmazonのFBAを使うメリット

AmazonのFBAを使うメリット

AmazonのFBAは利用料がかかるため、新規で出店したばかりの方は、慎重に検討しなければいけません。
 
しかし、FBAを利用することで、ECサイトの運用効率が上がり、結果として大きな利益が出る可能性があります。ここからは、AmazonのFBAを使うメリットを紹介します。

梱包から顧客対応まで依頼できる

ECサイトを自社で運用する場合は、注文の確認や商品の梱包・発送、顧客対応まで行う必要があります。FBAを導入すると、上記の作業をすべて任せられるので、自社のコア業務に集中できるのです。
 

特に、問い合わせやクレーム対応は、自社でしっかりと体制を整えないと、スムーズに行えない場合があります。特にECサイトを始めたばかりの担当者にとっては、大きな負担となるでしょう。
 

また、在庫管理をしてくれるのも魅力の1つです。毎月たくさんの商品を出荷する場合は、在庫を保管する広大なスペースが必要です。
 

広い倉庫から、注文が入った商品を見つけ出すのに時間がかかることもあるでしょう。このように規模の大小に関わらず、利用するメリットが大きいことはFBAの魅力です。

24時間365日対応してくれる

FBAの顧客対応は、24時間365日対応しています。休日や年末年始も出荷してくれるため、顧客にスピーディに商品を届けられるのです。
 

また、FBAは海外にも展開しているため、外国の顧客にもすぐに対応してくれます。昼夜問わず、電話やメールでカスタマーサポートに問い合わせ可能なので、休業中に対応する必要がありません。

顧客から信頼を獲得できる

FBAから出品した商品には「prime」のマークがつきます。プライムマークは、Amazonが品質を保証していることを、ユーザーにアピールできるものです。そのため、プライムマークがつくとアクセス数や転換率が改善する場合があります。
 

さらに、送料無料やプライム会員に向けて、お急ぎ便や配送の日時指定ができるのも特徴の1つです。プライムマークつきの商品は、Amazon会員に選ばれやすくなるため、売上の向上が期待できるでしょう。

カート獲得率が改善する

Amazon運用において重要と考えられているのが「ショッピングカートの獲得」です。ショッピングカート獲得とは、商品ページ内の「カートに入れる」ボタンの下部に出品者名が表示されることを意味します。
 

Amazonは1つの商品ページから、どんな店舗が販売しているのか確認できます。もし、複数の店舗から出品されている場合は、最初に1つの店舗のみ名前が表示されます。
 

商品ページの最初に、自分の店舗名が表示されている状態を「カート獲得」というのです。FBAを利用するとAmazonから優遇されて、カート獲得率の向上が期待できます。
 

また、以下の記事ではカート獲得について詳しく解説しています。
 

関連記事:Amazonのカート獲得の極意!重要な理由や条件を解説

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AmazonのFBAで儲からないときはどうする?

AmazonのFBAでなかなか利益が上がらないと感じた場合、どのような方法が有効なのでしょうか?ここからは、FBAで利益を上げるのに有効な方法を紹介します。

  • FBA料金シミュレーターを使う
  • ニーズのある商品を扱う
  • FBAパートナーキャリアを使う
  • セット売りやついで買いを促す
  • ERESA(イーリサ)でリサーチする
  • 手数料が安い商品を販売する
  • 在庫の回転率を上げる

FBA料金シミュレーターを使う

AmazonのFBAシミュレーターとは、Amazonの手数料や利益を計算できるツールです。FBAの手数料はさまざまあり、これらの手数料を一括で計算できます。使い方は簡単で、以下の手順でシミュレーションが可能です。

  1. FBA料金シミュレーターにアクセスする。
  2. 検索窓に商品名や型番、ASINコードを入力して検索する。

FBA料金をシミュレーションすることで、経費がどのくらいかかるのか分かりやすくなります。
 

また、以下の記事ではFBA料金シミュレーターの使い方を詳しく解説しています。
 

関連記事:Amazon FBAシミュレーターとは?正しく手数料を計算して利益最大化!

ニーズのある商品を扱う

FBAの在庫保管手数料を抑えるためにも、売れる商品を扱うことが大切です。商品を在庫にしないように、需要のあるものをチェックしましょう。競合が扱っている商品や価格を調べ、それらを上回る魅力的な商品を出すことが大切です。
 

また、競合が多くない商品を扱うことも大切でしょう。競合が多いと価格競争が起こりやすくなります。

FBAパートナーキャリアを使う

FBAパートナーキャリアを使うことで、配送料を抑えられます。FBAパートナーキャリアとは、フルフィルメントセンターへの納品を、安く行えるサービスのことです。
 

FBAパートナーキャリアでは、日本郵便を使うパターンとヤマト運輸を使うパターンの2つがあります。費用を抑えるなら「ヤマト運輸」を選びましょう。サイズや条件によって異なりますが、約70%の割引を受けることができます。

サイズ 距離 FBAパートナーキャリアヤマトオプション 基本運賃
140サイズ 関東~関東 608円 1,850円
関東~関西 857円 1,960円
160サイズ 関東~関東 762円 2,070円
関東~関西 1,120円 2,180円

参考:【重要】FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション | Amazon出品サービス

セット売りを促す

利益を出し続けるには、出品方法を工夫することが大切です。特に、複数の商品を一緒に販売するセット売りは、差別化しやすく付加価値を付けやすいでしょう。シャンプーとトリートメントのセットなど、消耗品などはセット売りしやすい商品です。

ERESA(イーリサ)でリサーチする

ERESAとは、Amazonで販売されている商品のデータを分析できるサービスです。価格推移やランキングを瞬時にリサーチできます。Amazonでの適切な販売時期や価格が分かるため、商品が売れ残るリスクを減らせるでしょう。
 

利用料は無料なので、初心者も始めやすいのが特徴です。販売戦略を練るときは、ぜひ活用してみてください。

手数料が安い商品を販売する

FBA手数料はさまざまありますが、まずはサイズとカテゴリーに注目しましょう。FBAにおいて、サイズは小さいほど発送料を抑えられます。
 

また「服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー」は、それ以外と比較してFBA在庫保管手数料が安く設定されています。

在庫の回転率を上げる

在庫の回転率とは、一定期間内に商品が入れ替わった回数を示す数字のことです。回転率が低いと商品が長期にわたって在庫として残っていることを表します。
 

在庫が長期に渡って倉庫に残ると「長期在庫保管手数料」が発生してしまいます。ERESAなどを使い、需要のある商品を仕入れることを心がけましょう。
 

また、回転率を上げるために「FBA小型・軽量商品プログラム」を利用するのも有効です。
 
FBA小型・軽量商品プログラムとは、簡単にいうと小型商品を安価に発送できるプログラムのことです。配送オプションにて「お急ぎ便」が利用できるため、ユーザーに人気があります。
 

FBA小型・軽量商品プログラムの対象商品は、以下の通りです。

  • 商品の包装寸法がメール便サイズ以内
  • 商品の包装重量が1,000g以下
  • 販売単価が1,000円以下(プロモーション割引の併用可)

引用:FBA小型・軽量商品プログラム|Amazon出品大学

AmazonのFBA手数料

ここからは、AmazonのFBA手数料を詳細に解説します。AmazonのFBAにかかる手数料は主に以下の7つです。

  • 配送代行手数料
  • 在庫保管手数料
  • 返送/所有権の放棄手数料
  • 長期在庫保管手数料
  • 納品不備受領作業手数料
  • その他オプションサービス

上記のうち、毎回かかるのは「配送代行手数料」「在庫保管手数料」の2つです。それ以外は、取引の状況に応じて発生します。
 

参考:出品にかかる費用|Amazon

配送代行手数料

配送代行手数料は商品のサイズ・重さに応じて発生します。配送代行手数料の分類は、以下の通りです。

小型 25×18×2cm以下
かつ250g以下
標準 45×35×20cm以下
かつ9kg以下
大型・特大型 45×35×20cm超え
または9kg超え

※3辺の合計が260cmを超える、もしくは重量が50kgを超える場合、FBAは利用不可です。

【小型】

価格が1,000円を超える場合 288円
価格が1,000円を以下の場合 222円

【標準】

寸法 発送重量 1,000円を超える場合 1,000円以下の場合
35cm×30cm×3.3cm以内 1kg以内 318円 252円
20cm以内 2kg以内 413円 347円
30cm以内 434円 368円
40cm以内 455円 389円
50cm以内 465円 399円
60cm以内 485円 419円
80cm以内 5kg以内 514円 448円
100cm以内 9kg以内 603円 537円

【大型】

寸法 発送重量 1,000円を超える場合 1,000円以下の場合
60cm以下 2kg以下 589円 523円
80cm以下 5kg以下 712円 646円
100cm以下 10kg以下 815円 749円
120cm以下 15kg以下 975円 909円
140cm以下 20kg以下 1,020円 954円
160cm以下 25kg以下 1,100円 1,034円
180cm以下 30kg以下 1,532円 1,466円
200cm以下 40kg以下 1,756円 1,690円

【特大】

寸法 発送重量 1,000円を超える場合 1,000円以下の場合
200cm以下 50kg以内 2,755円 2,689円
220cm以下 3,573円 3,507円
240cm以下 4,996円 4,430円
260cm以下 5,625円 5,559円

在庫保管手数料

FBA在庫保管手数料とは、商品の保管日数と体積に応じて発生する費用を指します。
 

【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー】

時期 小型/標準サイズ 大型/特大型サイズ
1~9月 5.676円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
4.370円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
10~12月 10.087円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
7.760円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]

【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー以外】

時期 小型/標準サイズ 大型/特大型サイズ
1~9月 3.10円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
3.10円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
10~12月 5.50円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]
5.50円
×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm)
×[保管日数]/ [当月の日数]

返送/所有権の放棄手数料

商品が返送されたり、所有権を放棄したりすると、以下の手数料がかかります。

小型・標準サイズ 0~200g 30円
201~500g 45円
501~1,000g以下 60円
1,001g以上 100円
※超えた部分に対して1kgあたり4円
大型・特大型サイズ 0~500g 80円
501~1,000g以下 110円
1,001~2,000g 140円
2,001~5,000g 200円
5,001g以上 350円
※超えた部分に対して1kgあたり40円

長期在庫保管手数料

保管期間が271日を超える場合、長期在庫保管手数料が適用されます。価格は1,000cm3(10cm×10cm×10cm)あたり、16.662円からです。

納品不備受領作業手数料

Amazonの倉庫に商品が届いた後、梱包の修正作業が発生した場合に、納品不備受領作業手数料が発生します。手数料は以下の通りです。

軽微 軽微
ラベルの未貼付 51円 81円
ポリ袋の梱包 92円 102円
エアキャップの梱包 92円 122円
テープの梱包 51円 81円

その他オプションサービス

FBAのオプションサービスには「FBA商品ラベル貼り付けサービス」と「FBA梱包準備サービス」の2つがあります。
 

「FBA商品ラベル貼り付けサービス」とは、出品者の代りにラベルを貼り付けるサービスです。JANコードがついている商品のみが対象となります。
 

なお、FBA商品ラベル貼り付けサービスは、特大型区分については利用できないため、注意しましょう。価格は以下の通りです。
 

【FBA商品ラベル貼り付けサービス】

小型・標準サイズ 1枚あたり20円
大型サイズ 1枚あたり51円

一方「FBA梱包準備サービス」とは、Amazonの倉庫に商品が届いた後に、Amazonが梱包作業を行うサービスのことです。具体的には、袋入れやエアキャップ、テープ貼りを行います。
 

【FBA梱包準備サービス】

小型・標準サイズ 大型サイズ
袋入れ 25円 92円
テープ貼り 20円 51円
エアキャップ梱包
(ラベル貼付あり)
51円 143円

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本記事では、AmazonのFBAが儲からないといわれる原因について解説しました。FBAの料金体系は複雑なので、事前にシミュレーターを使い、いくらかかるのか確認するのがおすすめです。
 

またFBAを使うことは、発送作業が簡単になるだけでなく、カート獲得率が向上したり、休日に商品発送できたりと、メリットが大きいのが特徴です。
 
ECの運用効率が上がるため、出店したばかりでも検討する価値はあるでしょう。FBAを利用するかどうかは、長期的な視点で考えることが重要です。
 

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