Amazon広告の運用方法は?Amazon広告で成果を出すためのポイント
2024.11.06
更新日: 2024.5.28
「AmazonのFBAを使うと儲からないって本当?」「どうして儲からないのか知りたい」と思う方は多いでしょう。
「フルフィルメント by Amazon(FBA)」とは、出品者が在庫をAmazonの倉庫に送り、注文が入ったら、Amazonが出荷と顧客サポートを受け持つサービスです。在庫管理や出荷の手間を軽減できるため、大量に商品を出品している業者にとっては、助かるサービスといえるでしょう。
しかし、AmazonのFBAは無料で利用できるわけではありません。まとまった費用が必要になるため、収支が成り立つかどうか、事前に確認する必要があります。
本記事では、AmazonのFBAが儲からないといわれる原因について解説します。FBAの利用料金や儲からないときの対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
AmazonのFBAを使った方の中には「思ったよりも利益が上がらない」と感じている方もいるようです。具体的には以上の理由が考えられます。順番に見ていきましょう。
Amazonに出品する場合、主に以下の3つの料金がかかります。
また、出店する際には以下の料金がかかります。
月間登録料 | 大口出品:月額4,900円 小口出品:なし |
基本成約料 | 大口出品:なし 小口出品:販売された商品1点ごとに手数料100円 |
販売手数料 | 8~45% カテゴリーごとに異なる。 |
大口出品の場合、最低でも4,900円以上の利益を上げなければ赤字になります。ここに、さらにFBA手数料を支払うとなると、かなりの負担となるでしょう。
参考:料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金
FBAは出品者が在庫をAmazonの倉庫に送り、注文が入ったら、Amazonが出荷と顧客サポートを受け持つサービスです。
非常に便利ですが、上記で紹介したAmazonの利用料に加えて、FBA手数料がかかります。FBAへ商品を送る発送料や在庫保管料などがかかるのです。手数料が売上を圧迫すると、思ったような利益が上がらないことがあるでしょう。
日本国内にはたくさんのECサイトがありますが、その中でもAmazonは屈指の利用者数を誇るプラットフォームです。競争が激しいため、新規で出店する場合、最初から十分に認知を獲得するのは難しいでしょう。利用者に知ってもらえなければ、購入数は増えません。
また、儲からない理由には、出品している商品の多くが「FBAに向かない商品」であることも考えられます。利益率の低い商品や、大型の商品はコストを圧迫しやすいです。事前に商品を精査して、FBAを利用するか検討することも重要でしょう。
AmazonのFBAは利用料がかかるため、新規で出店したばかりの方は、慎重に検討しなければいけません。
しかし、FBAを利用することで、ECサイトの運用効率が上がり、結果として大きな利益が出る可能性があります。ここからは、AmazonのFBAを使うメリットを紹介します。
ECサイトを自社で運用する場合は、注文の確認や商品の梱包・発送、顧客対応まで行う必要があります。FBAを導入すると、上記の作業をすべて任せられるので、自社のコア業務に集中できるのです。
特に、問い合わせやクレーム対応は、自社でしっかりと体制を整えないと、スムーズに行えない場合があります。特にECサイトを始めたばかりの担当者にとっては、大きな負担となるでしょう。
また、在庫管理をしてくれるのも魅力の1つです。毎月たくさんの商品を出荷する場合は、在庫を保管する広大なスペースが必要です。
広い倉庫から、注文が入った商品を見つけ出すのに時間がかかることもあるでしょう。このように規模の大小に関わらず、利用するメリットが大きいことはFBAの魅力です。
FBAの顧客対応は、24時間365日対応しています。休日や年末年始も出荷してくれるため、顧客にスピーディに商品を届けられるのです。
また、FBAは海外にも展開しているため、外国の顧客にもすぐに対応してくれます。昼夜問わず、電話やメールでカスタマーサポートに問い合わせ可能なので、休業中に対応する必要がありません。
FBAから出品した商品には「prime」のマークがつきます。プライムマークは、Amazonが品質を保証していることを、ユーザーにアピールできるものです。そのため、プライムマークがつくとアクセス数や転換率が改善する場合があります。
さらに、送料無料やプライム会員に向けて、お急ぎ便や配送の日時指定ができるのも特徴の1つです。プライムマークつきの商品は、Amazon会員に選ばれやすくなるため、売上の向上が期待できるでしょう。
Amazon運用において重要と考えられているのが「ショッピングカートの獲得」です。ショッピングカート獲得とは、商品ページ内の「カートに入れる」ボタンの下部に出品者名が表示されることを意味します。
Amazonは1つの商品ページから、どんな店舗が販売しているのか確認できます。もし、複数の店舗から出品されている場合は、最初に1つの店舗のみ名前が表示されます。
商品ページの最初に、自分の店舗名が表示されている状態を「カート獲得」というのです。FBAを利用するとAmazonから優遇されて、カート獲得率の向上が期待できます。
また、以下の記事ではカート獲得について詳しく解説しています。
関連記事:Amazonのカート獲得の極意!重要な理由や条件を解説
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AmazonのFBAでなかなか利益が上がらないと感じた場合、どのような方法が有効なのでしょうか?ここからは、FBAで利益を上げるのに有効な方法を紹介します。
AmazonのFBAシミュレーターとは、Amazonの手数料や利益を計算できるツールです。FBAの手数料はさまざまあり、これらの手数料を一括で計算できます。使い方は簡単で、以下の手順でシミュレーションが可能です。
FBA料金をシミュレーションすることで、経費がどのくらいかかるのか分かりやすくなります。
また、以下の記事ではFBA料金シミュレーターの使い方を詳しく解説しています。
関連記事:Amazon FBAシミュレーターとは?正しく手数料を計算して利益最大化!
FBAの在庫保管手数料を抑えるためにも、売れる商品を扱うことが大切です。商品を在庫にしないように、需要のあるものをチェックしましょう。競合が扱っている商品や価格を調べ、それらを上回る魅力的な商品を出すことが大切です。
また、競合が多くない商品を扱うことも大切でしょう。競合が多いと価格競争が起こりやすくなります。
FBAパートナーキャリアを使うことで、配送料を抑えられます。FBAパートナーキャリアとは、フルフィルメントセンターへの納品を、安く行えるサービスのことです。
FBAパートナーキャリアでは、日本郵便を使うパターンとヤマト運輸を使うパターンの2つがあります。費用を抑えるなら「ヤマト運輸」を選びましょう。サイズや条件によって異なりますが、約70%の割引を受けることができます。
サイズ | 距離 | FBAパートナーキャリアヤマトオプション | 基本運賃 |
140サイズ | 関東~関東 | 608円 | 1,850円 |
関東~関西 | 857円 | 1,960円 | |
160サイズ | 関東~関東 | 762円 | 2,070円 |
関東~関西 | 1,120円 | 2,180円 |
参考:【重要】FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション | Amazon出品サービス
利益を出し続けるには、出品方法を工夫することが大切です。特に、複数の商品を一緒に販売するセット売りは、差別化しやすく付加価値を付けやすいでしょう。シャンプーとトリートメントのセットなど、消耗品などはセット売りしやすい商品です。
ERESAとは、Amazonで販売されている商品のデータを分析できるサービスです。価格推移やランキングを瞬時にリサーチできます。Amazonでの適切な販売時期や価格が分かるため、商品が売れ残るリスクを減らせるでしょう。
利用料は無料なので、初心者も始めやすいのが特徴です。販売戦略を練るときは、ぜひ活用してみてください。
FBA手数料はさまざまありますが、まずはサイズとカテゴリーに注目しましょう。FBAにおいて、サイズは小さいほど発送料を抑えられます。
また「服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー」は、それ以外と比較してFBA在庫保管手数料が安く設定されています。
在庫の回転率とは、一定期間内に商品が入れ替わった回数を示す数字のことです。回転率が低いと商品が長期にわたって在庫として残っていることを表します。
在庫が長期に渡って倉庫に残ると「長期在庫保管手数料」が発生してしまいます。ERESAなどを使い、需要のある商品を仕入れることを心がけましょう。
また、回転率を上げるために「FBA小型・軽量商品プログラム」を利用するのも有効です。
FBA小型・軽量商品プログラムとは、簡単にいうと小型商品を安価に発送できるプログラムのことです。配送オプションにて「お急ぎ便」が利用できるため、ユーザーに人気があります。
FBA小型・軽量商品プログラムの対象商品は、以下の通りです。
ここからは、AmazonのFBA手数料を詳細に解説します。AmazonのFBAにかかる手数料は主に以下の7つです。
上記のうち、毎回かかるのは「配送代行手数料」「在庫保管手数料」の2つです。それ以外は、取引の状況に応じて発生します。
配送代行手数料は商品のサイズ・重さに応じて発生します。配送代行手数料の分類は、以下の通りです。
小型 | 25×18×2cm以下 かつ250g以下 |
標準 | 45×35×20cm以下 かつ9kg以下 |
大型・特大型 | 45×35×20cm超え または9kg超え |
※3辺の合計が260cmを超える、もしくは重量が50kgを超える場合、FBAは利用不可です。
【小型】
価格が1,000円を超える場合 | 288円 |
価格が1,000円を以下の場合 | 222円 |
【標準】
寸法 | 発送重量 | 1,000円を超える場合 | 1,000円以下の場合 |
35cm×30cm×3.3cm以内 | 1kg以内 | 318円 | 252円 |
20cm以内 | 2kg以内 | 413円 | 347円 |
30cm以内 | 434円 | 368円 | |
40cm以内 | 455円 | 389円 | |
50cm以内 | 465円 | 399円 | |
60cm以内 | 485円 | 419円 | |
80cm以内 | 5kg以内 | 514円 | 448円 |
100cm以内 | 9kg以内 | 603円 | 537円 |
【大型】
寸法 | 発送重量 | 1,000円を超える場合 | 1,000円以下の場合 |
60cm以下 | 2kg以下 | 589円 | 523円 |
80cm以下 | 5kg以下 | 712円 | 646円 |
100cm以下 | 10kg以下 | 815円 | 749円 |
120cm以下 | 15kg以下 | 975円 | 909円 |
140cm以下 | 20kg以下 | 1,020円 | 954円 |
160cm以下 | 25kg以下 | 1,100円 | 1,034円 |
180cm以下 | 30kg以下 | 1,532円 | 1,466円 |
200cm以下 | 40kg以下 | 1,756円 | 1,690円 |
【特大】
寸法 | 発送重量 | 1,000円を超える場合 | 1,000円以下の場合 |
200cm以下 | 50kg以内 | 2,755円 | 2,689円 |
220cm以下 | 3,573円 | 3,507円 | |
240cm以下 | 4,996円 | 4,430円 | |
260cm以下 | 5,625円 | 5,559円 |
FBA在庫保管手数料とは、商品の保管日数と体積に応じて発生する費用を指します。
【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー】
時期 | 小型/標準サイズ | 大型/特大型サイズ |
1~9月 | 5.676円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
4.370円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
10~12月 | 10.087円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
7.760円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
【服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー以外】
時期 | 小型/標準サイズ | 大型/特大型サイズ |
1~9月 | 3.10円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
3.10円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
10~12月 | 5.50円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
5.50円 ×([商品サイズ(cm3)] / (10×10×10cm) ×[保管日数]/ [当月の日数] |
商品が返送されたり、所有権を放棄したりすると、以下の手数料がかかります。
小型・標準サイズ | 0~200g | 30円 |
201~500g | 45円 | |
501~1,000g以下 | 60円 | |
1,001g以上 | 100円 ※超えた部分に対して1kgあたり4円 |
|
大型・特大型サイズ | 0~500g | 80円 |
501~1,000g以下 | 110円 | |
1,001~2,000g | 140円 | |
2,001~5,000g | 200円 | |
5,001g以上 | 350円 ※超えた部分に対して1kgあたり40円 |
保管期間が271日を超える場合、長期在庫保管手数料が適用されます。価格は1,000cm3(10cm×10cm×10cm)あたり、16.662円からです。
Amazonの倉庫に商品が届いた後、梱包の修正作業が発生した場合に、納品不備受領作業手数料が発生します。手数料は以下の通りです。
軽微 | 軽微 | |
ラベルの未貼付 | 51円 | 81円 |
ポリ袋の梱包 | 92円 | 102円 |
エアキャップの梱包 | 92円 | 122円 |
テープの梱包 | 51円 | 81円 |
FBAのオプションサービスには「FBA商品ラベル貼り付けサービス」と「FBA梱包準備サービス」の2つがあります。
「FBA商品ラベル貼り付けサービス」とは、出品者の代りにラベルを貼り付けるサービスです。JANコードがついている商品のみが対象となります。
なお、FBA商品ラベル貼り付けサービスは、特大型区分については利用できないため、注意しましょう。価格は以下の通りです。
【FBA商品ラベル貼り付けサービス】
小型・標準サイズ | 1枚あたり20円 |
大型サイズ | 1枚あたり51円 |
一方「FBA梱包準備サービス」とは、Amazonの倉庫に商品が届いた後に、Amazonが梱包作業を行うサービスのことです。具体的には、袋入れやエアキャップ、テープ貼りを行います。
【FBA梱包準備サービス】
小型・標準サイズ | 大型サイズ | |
袋入れ | 25円 | 92円 |
テープ貼り | 20円 | 51円 |
エアキャップ梱包 (ラベル貼付あり) |
51円 | 143円 |
本記事では、AmazonのFBAが儲からないといわれる原因について解説しました。FBAの料金体系は複雑なので、事前にシミュレーターを使い、いくらかかるのか確認するのがおすすめです。
またFBAを使うことは、発送作業が簡単になるだけでなく、カート獲得率が向上したり、休日に商品発送できたりと、メリットが大きいのが特徴です。
ECの運用効率が上がるため、出店したばかりでも検討する価値はあるでしょう。FBAを利用するかどうかは、長期的な視点で考えることが重要です。
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