セラースプライト一括レビューリクエストの使い方完全ガイド
2025.08.08
更新日: 2025.12.1
Amazonユーザーは商品を購入する前にレビューを確認することが一般的です。
そのため、レビューが少ない・または低評価が多い商品は購入に至らないこともあります。
良いレビューを得るには時間や労力がかかりますが、Amazon Vine先取りプログラムを活用すると売上アップに効果的なレビューを獲得できます。
この記事では、Amazon Vine先取りプログラムの概要やメリット・デメリット、効果的な活用方法について詳しく解説します。
この記事を最後まで読むことで、Amazonでのレビューをより多く集められ、売上を大幅に伸ばすことが可能です。
ぜひ最後までお読みください。
目次
まずはじめに、Amazon Vine先取りプログラムについて解説します。
Vine先取りプログラムとは、招待制のプログラムのことです。
選ばれたユーザー(以下Vineメンバー)は、Amazonストアで取り扱っている商品の中から指定されたものを無料で注文し、商品を使用した後にその感想をAmazonにレビューとして投稿します。
一般のユーザーが書いたレビューと判別できるように特別な透明なバッジ(無料商品のVineカスタマレビュー)が付与されます。
このようにVineメンバーは無料で商品を試すことができる、セラー側はレビューを増やすことができるプログラムになっています。
2023年10月には制度が改定され、登録点数に応じて「0円・1万円・2.2万円(税込)」の3区分制が導入されました。
また、一部では「166品目制(会員限定提供数)」といった制約も追加され、最新の仕様ではより明確な条件のもとで運用されています。

セラーがAmazon Vine先取りプログラムを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
また、1つのASINにつき登録は1回限りで、途中でキャンセルしたASINを再登録することはできません。
在庫切れや商品情報の不備がある場合も申請がブロックされるため、登録前にセラーセントラルの出品情報を必ず確認しておくことが重要です。
Amazon Vine先取りプログラムに参加するには、以下の3種類の費用がかかります。
まず登録手数料ですが、最初のレビューが公開されると、1つの親ASINに対して支払いがあります。しかし、登録後90日間レビューがない場合は支払いは不要です。
これまでは、商品数の制限が30点で、22,000円のプランのみでしたが、2023年10月19日以降、新しいAmazon Vine先取りプログラムを利用して、登録料が無料のプランも追加されました。
プランの詳細は以下の通りです。
登録手数料は商品点数ごとではなく、親ASIN毎に請求されます。この新しい価格プランにより、レビューを獲得するのがより容易になりました。ただし、一度Amazon Vineの先行プログラムに登録した商品は、再度の登録ができません。
つまり将来的に得られるレビュー数とコストを考慮し、最適な登録数を決定することが重要です。
次に商品原価ですが、Amazon Vine先取りプログラムでは、Vineメンバーには商品が無料で提供されます。
そのため、商品の原価はセラー側が負担しなければなりません。
最後に、販売手数料とFBA手数料についてですが、商品を通常の販売フローで流通させる際には、これらの手数料が発生します。
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Vineメンバーとは、Amazonから正式に選ばれた信頼性の高いレビュアーのことです。
Amazonがユーザーのレビューを分析し、独自基準に基づいてAmazon Vineメンバーを選定しています。
メンバーは、招待後もAmazonによってAmazon Vine先取りプログラムへの貢献度などが継続的に監視されます。
一定の基準を満たさなくなると登録を解除されるため、レビュアーとしての品質が維持されるよう管理されています。
Vineメンバーになるためには、Amazonからの「招待」を受けなければなりません。一般募集や申請フォームは存在せず、Amazonが定めた基準を満たすレビュアーのみが選抜されます。
主な選考基準は以下の通りです。
つまり、「高品質なレビューを継続的に投稿しているユーザー」ほど選ばれやすくなります。選ばれると、Amazonからメールまたは専用ページを通して「Vine Voice(ヴァイン・ヴォイス)」としての招待を受けます。
Vineメンバーは、無償で商品を提供される代わりに、誠実で具体的なレビューを投稿する義務があります。
この仕組みにより、販売促進と消費者保護のバランスが保たれています。
「無料で商品をもらってレビューする」と聞くと、「サクラ行為では?」「ステマ(ステルスマーケティング)では?」と疑う人も少なくありません。
しかし、Amazon Vineはサクラ・ステマとはまったく異なる制度です。
その理由は次の通りです。
つまり、Vineレビューは企業広告ではなく、消費者の“体験に基づく意見”として信頼性が担保されています。
そのため、Amazon上でも「Vineレビュー」は緑のバッジ付きで区別され、一般レビューとは別に高い信頼度を持っています。

ここではVine先取りプログラムのメリットについて解説していきます。
Vineプログラム最大の特徴は、販売開始直後からレビューを集められることです。
一般的な商品ではレビューが付くまでに時間がかかりますが、Vineでは登録から数日〜数週間でレビューが投稿されることが多く、
Amazonによると全レビューの約25%が5日以内、99%が35日以内に投稿されています。
このスピード感により、販売直後の「レビューゼロ期間」を短縮し、検索結果でのクリック率や購入率を高めることが可能です。特に新製品や季節商材など、立ち上げ時期が限られる商品では大きな効果を発揮します。
関連記事:Amazonのレビューを増やす!レビュー依頼でやってはいけない手法も確認
Amazon SEOにおいて、評価の量と質が検索順位に影響すると言われています。
そのため、Amazon Vineのプログラムを活用して高評価のレビューを増やせば、上位表示が期待できます。
レビューが一定数以上集まると、以下のような副次的効果も生まれます。
結果的に、Vineは広告費を使わずに自然検索で上位表示を狙う手段としても有効です。
関連記事:【必見】Amazon SEOで検索順位と売上を大幅アップ~広告・商品・キーワードの選定~
Amazon Vine先取りプログラムを利用すれば、質の良いレビューを集めやすくなります。
Amazon Vine先取りプログラムのメンバーは、Amazonが普段のレビューをチェックした後に独自の基準で選ばれています。
具体的な基準は非公開ですが、これまでのレビュー数や「役に立った」カスタマーレビューの数が重要である可能性が高いです。信頼できる情報を提供しているユーザーに対しては、商品の利点などを分かりやすく記述してもらえることが期待できます。
さらに、Amazon Vine先取りプログラムのメンバーがレビューを行うと、「Vineメンバー」という緑色の文字が表示されます。
特に、Vineメンバーの中でも高い評価を得ているユーザーには、「殿堂入りNo.1レビュアー」や「ベスト〇〇レビュアー」と表示され、そのレビューが際立つ仕様になっています。
Amazon Vineに参加するメンバーの中には、レビューを投稿する際に画像や動画を加えることが一般的であり、他のユーザーにとって有益な情報を提供してくれる可能性が高いです。Amazon Vineを利用することで、質の良いレビューを獲得し、売上を劇的に向上させることができるでしょう。
Amazon Vine先取りプログラムのレビュアーは、Amazonで幅広い種類の商品を注文し、評価を残してきたユーザーとなります。商品のよい点だけではなく、問題点を具体的に指摘してくれるケースもあります。
今後の商品開発や商品発送について改善のヒントが得られ、より売れる商品づくりやAmazon運用に生かせるのがメリットです。
関連記事:Amazon FBA納品を初心者向けに解説!ステップ別に手順と注意点を紹介

ここからは Vine先取りプログラムのデメリットについて解説していきます。
Amazon Vine先取りプログラムでは、提供された商品に対してレビューが必ず投稿されるとは限りません。
Vineメンバーに参加している方にはレビューの投稿義務がないため、商品を受け取っても、すべてのユーザーがレビューを書くわけではありません。このため、プログラムを利用しても、期待した通りにレビューが集まらないことがあります。
さらに、レビュアーが自身の本音で投稿するため、必ずしも商品に対して高評価が得られるとは限らない点も理解しておく必要があります。
商品の誤解を防ぐためにも、商品ページの情報を詳しく、正確に提供することが重要です。これにより、不当な低評価を防ぎつつ、公平かつ有意義なフィードバックを得ることが期待できます。
前述で述べたように、レビュアーが書く内容は、必ずしも好意的なものばかりではないことがあります。
商品の問題点を具体的に指摘するレビュアーもいますが、期待外れなどの具体性のないネガティブな意見もあるかもしれません。
悪いレビューはユーザーの率直な意見であり、削除や編集などの対策は取られません。
しかし、悪いレビューも一定数あることでページ全体の信頼度が上がるという側面もあるため、改善点を知る貴重な機会と捉えるようにしましょう。
Amazon Vine先取りプログラムでは、登録手数料以外にも、提供する商品の原価や販売手数料、FBA手数料などがかかります。
特に、単価が高い商品や在庫数が少ない商品では、レビュー1件あたりのコストが想定より高くなることも。
そのため、Vine先取りプログラムの影響を考慮して、より売上が期待できる商品を選定することが重要です。
レビューの投稿に期限が設定されていないことも挙げられます。
商品が季節限定などの場合、実際のシーズン到来を待たなければレビューが書かれないこともあるため、レビューを得るタイミングがずれることもあります。
たとえば、冬用の製品を夏に登録した場合、ユーザーは冬になるまでその製品を使用しない可能性が高く、その結果レビューが投稿されるのも遅くなります。
このように、Vine先取りプログラムでは、「すぐにレビューを確実に得られる」とは限らないのです。
ここでは、Amazon Vine先取りプログラムに参加するための手順を解説していきます。
以下の方法で登録を完了することができます。
まず、Amazon Vine先取りプログラムを利用するには、商標登録およびブランド登録を完了させておく必要があります。
Amazonのセラーセントラルにアクセスし、ログインします。
セラーセントラルのホームページから、「広告」メニューを選び、「Amazon Vine」オプションをクリックします。
Amazon Vineページ上で、登録したい商品のASINを入力し、「登録を開始」ボタンをクリックします。
登録したい商品の詳細を確認し、どれだけの数をVineプログラムに申請するかを決定します。
最後に、登録料の支払いとプログラムの利用規約を確認し、すべてが適切であることを確かめた後、「登録」ボタンをクリックして申請を完了させます。
上記の方法でAmazon Vine先取りプログラムへの登録が完了し、商品がVineメンバーのレビュアーに選ばれる準備が整います。
ブランド登録に時間がかかることがあるので、早めの手続きをお勧めします。
登録が完了すると、約1日後には商品がVineメンバーによってリクエストされる可能性があります。
Amazon Vine先取りプログラムを登録後、以下の方法で状況を確認することができます。
セラーセントラルにログイン
Vine先取りプログラム専用のダッシュボードにアクセス
ダッシュボードでは、以下の内容を確認することができます。
これらの数値を検証することで、レビューの伸びが遅い商品や効果が高い商品を見極めることができます。
例えば商品のリクエスト数が少なければ、商品が魅力的に見えず、Vineメンバーからの興味を集められていないと言えます。
このようにダッシュボードを活用して検証し、次の施策に繋げることが大切です。
※商品のキャンセル操作もダッシュボードから行えますが、一度レビュアーからのリクエストがあった商品のキャンセルはできませんので注意しましょう。

ここではVine先取りプログラムをより効果的に行うポイントについて解説していきます。
なるべくよい評判を得るためには、好意的なレビューが見込める商品を選びましょう。
Amazon以外でも高評価や注目を浴びている商品は、ユーザーの要望に合致している可能性が高く、優れた評価を期待できます。
登録を検討する際は、以下の基準を目安にしましょう。
ユーザーからの誠実で肯定的なレビューは、商品の購入意思決定に大きな影響を与えるため、高い評価が期待される製品を選択することが大切です。
Amazon Vineに参加するには、プランによって最大で22,000円の登録手数料がかかる場合があります。
さらに、商品の販売手数料やFBA手数料もかかるため、収益がコストを上回る商品を選ぶことが重要です。
費用対効果を高めるために、以下のような考え方を参考にしてください。
具体的なシミュレーションは、カテゴリや商品によって異なりますが、原価率が低い商品やブランド全体に影響を与える商品を選定することが大切です。
商品を選ぶ際やレビューを書く際、レビュアーはAmazonのカタログページや外部サイトの情報を参考にして、詳細を記入する傾向があります。
以下のようなポイントを明確に伝えることで、レビュアーが正確に使用感を記述しやすくなります。
もし、レビュアーに記載してほしい特徴や注意点があれば、事前に商品画像に表示しておくことがおすすめです。
ここでは、Amazon Vine先取りプログラムに関する注意点を解説していきます。
Amazon Vine先取りプログラムでは、1つのASINに対して、一度しか登録できません。
一度登録してキャンセルした商品も、再登録はできません。もし追加レビューを集めたい場合は、別ASIN(改良版・新モデル)として再登録する必要があります。
このため、高評価が期待できる製品の選定や、商品ページの最適化など、登録前の準備が非常に重要です。
事前に計画を練ることで、レビュー獲得の成功率を高めることが可能になります。
Amazon Vineの規約では、Vineメンバーと出品者が直接連絡を取ることは禁止されています。
この規則は、レビューの公平性と透明性を保つために設けられており、規約違反が発覚した場合、該当商品だけでなく、同じブランドの他の商品もプログラムから除外される可能性があります。
以下のような行為は違反行為とみなされるため注意しましょう。
したがって、プログラムを通じたレビュアーとの直接的なやり取りは避け、すべてAmazonのプラットフォームを介して行う必要があります。
Amazon Vine先取りプログラムにおいて提供される商品は、通常の販売在庫として管理されます。
プログラム用の商品もFBA倉庫に保管されることを意味し、在庫管理が通常の商品と同様に必要とされます。そのため、Amazon Vine用に確保する商品数を含め、適切な在庫管理が求められるのです。
適切な在庫数の計画と管理を怠ると、販売機会の損失につながるので注意しましょう。
Amazon Vine先取りプログラムは、レビュー獲得に最適な施策です。
費用はかかりますが、その分良質なレビューを集めることができ、店舗の売上拡大に貢献することができます。
Amazon Vine先取りプログラムを利用するには、商標登録やブランド登録が必要となります。
ひとつずつ準備を進めることが重要です。
もし「準備を効率的に行いたい」「準備に人手をかけられない」などのお悩みがあれば、ECモール運用代行会社に依頼するのも一つの手かもしれません。
ピュアフラットは「結果にしっかりこだわるコンサル会社」として、Amazonや楽天・Yahoo!ショッピングなど大手モールの売上実績を持っています。
Amazon Vine先取りプログラムはもちろん、レビューに関しても多くの実績を持っています。
その他にも商品ページの見直しや広告運用など、売上向上に必要な施策をまるごと支援することが可能です。
無料の店舗診断も行なっていますので、Amazonに出店している方はぜひお気軽にお問い合わせください。
Vine先取りプログラムに登録するメリットは?
Vine先取りプログラムに参加することで、質の良いレビューを集めることができたり、商品の販売前からレビューを集めることができるので、顧客の購買の後押しが可能になります。
Vine先取りプログラムで悪いレビューをつけられることはありますか?
原則、ユーザーに対してレビューの内容を指定することはできないため、悪いレビューがつく可能性があります。そのため、質のいい商品や高いレビューを集められそうな商品で取り組むことをお勧めします。
執筆者
柴田 達郎
EC業界歴15年。大手アパレル会社に入社後ECサイトをゼロから立ち上げを行い10億規模までスケール。
その後、大手美容家電メーカーに入社し、主にマッサージガンなど美容家電のECサイト運営責任者を担当。
多様なモールでの販売戦略、データ分析を通じた売上拡大、広告運用やCRMにおいても成果を上げ、売上数十億円達成。
編集者
井家大慈
2022年に食品メーカーへ入社し、1年で店舗運営責任者に昇格。EC事業部では販促施策、フルフィルメント改善、商品開発、広告運用、新規店舗出店など幅広く担当し、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10など複数のモールでの運営を経験。3年間で月商を15倍に成長させ、Qoo10では食品ながら他モールと同等の売り上げ規模を達成。EC業界の可能性を感じ、株式会社ピュアフラットへ入社。現在は食品、ヘアケア、家電、インテリア、生活雑貨など多様なジャンルのクライアントを支援し、売上拡大や課題解決に取り組んでいる。
監修者
高杉 史郎
PR会社にて大手企業の売上促進プロジェクトを多数担当し、事業部責任者として新規開拓とマーケティングに従事。
「本当にいいものをキチンと届けられる世の中を作りたい」という考えに共感し、ピュアフラットに入社。
企業のEC売上を飛躍的に伸ばし、MVPを受賞。EC未経験のクライアントに対しても 寄り添ったうえで成功に導けるサポートを心がけております。