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【最新版】ECモールとは?ECモールのメリットとECモール比較

更新日: 2024.6.11

カテゴリ:  ECサイト

【最新版】ECモールとは?ECモールのメリットとECモール比較

EC事業を始める際に、ECモールに出店を考える方もいらっしゃるでしょう。 ECモールは、複数のブランドや店舗が一つの大きなサイトに出店する仕組みであり、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどが典型的な例です。最近では、EC化率の上昇により、多くの事業者がECモールへの出店か、自社ECサイトの構築かで悩んでいるかもしれません。

 

こちらの記事では、ECモールの種類やメリット・デメリットについて詳しく説明した後、国内の主要なECモールを紹介し、代表的な3つのモールの費用相場についてもご紹介します。

ECモールとは

ECモールは、複数のブランドや店舗が一つの大きなウェブサイトに集まって出店する形式のオンラインショッピングプラットフォームです。

 

主要なECモールには、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどがあります。

ECモールの特徴

ECモールの特徴
ECモールの特徴は「顧客の引き込み力」であり、検索結果に表示されることで、出店してすぐでも集客が可能です。

SEO対策やWeb広告、SNSマーケティングなど手間とコストのかかる施策を行わなくても、ECモール内の利用者が企業のページを訪れてくれる可能性があることです。

 

さらに、自社のECサイトを立ち上げる必要がなく、出店を申請するだけで「手軽にECサイトを構築できる」ことが特徴です。

サーバーの準備や独自のドメイン取得、デザインやコーディングの手間がかからないのが利点です。

 

ただし、ECモール内で他のブランドや店舗と比べられることから、「価格競争に陥りやすい」ことに留意が必要です。

そのため、価格競争を避けるためには、企業のブランド力を高めることが不可欠です。

ECモールでは、制限のある中でブランドの個性を引き立たせる工夫が求められます。

ECモールの種類

ECモールの種類は大きく分けて以下の3種類になります。

  • マーケットプレイス型
  • テナント型
  • 統合管理型

ここからはECモールの種類について解説していきます。

マーケットプレイス型

マーケットプレイス型は、出店者が商品情報だけを登録すれば販売できるECモールです。

マーケットプレイスは「市場」を意味し、オンラインの大規模な市場と同様の要素があります。

 

マーケットプレイス型では、事業者はブランドごとに店を出すのではなく、商品を掲載します。

商品情報を設定するだけで出品可能で、初期設定に時間を要しません。

そのため、手軽にEC販売を始めたい方に最適です。

 

マーケットプレイス型の代表的な例としては、Amazonが挙げられます。

利用ユーザーの経験としては、特定のブランドのサイトを訪れるのではなく、商品を検索して個々の商品の詳細を見るようになります。

そのため、個々の商品の魅力や特徴が伝わりやすい販売プラットフォームと言えます。

テナント型

テナント型は、個々のブランドが自身のショップページを作成し、そこで商品情報を掲載して販売できるECプラットフォームです。

テナントとは「オフィスビルなどに賃貸契約を通じて入居する店舗」を指し、モール内のエリアを借りて店舗を展開・運営することをイメージしています。

 

このタイプのECモールでは、事業者がそれぞれのブランドごとに専用のショップページを構築するため、一般的なマーケットプレイス型のECモールよりも独自性を打ち出し、ブランド戦略を展開しやすい傾向にあります。

代表的な例としては、楽天市場やYahoo!ショッピングが挙げられます。

 

ユーザーの利用体験としては、大規模なショッピングモールを訪れた際のように、各ショップのページを訪れて商品を閲覧・購入することができるので、ショップを横断して商品を検索し、目的の商品を見つけることも可能です。

統合管理型

統合管理型とは、複数の自社ブランドをECモール化したものであり、自社内でECモールを構築する形式です。

これは、複数のブランドを一元管理する能力を持つモールサイトを指します。

 

例えば、異なるターゲット層を持つブランドA・ブランドB・ブランドCを有する事業者の場合、統合管理型ECモールを使用して、それぞれのショップを効果的に管理・運営できます。

事業者にとって、複数のブランドを一つのモール内で統合的に管理できることは、構築には時間や工数がかかるものの、商品在庫や顧客データの管理、モール運営が円滑化されます。

 

また、お互いの顧客を惹きつけ、集客力を高めることができるようになります。

更に、サイトのデザインを統一し、競合他社との差別化を図ることで、ブランディングにも大いに役立ちます。

 

 

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ピュアフラットは、ECモール領域のマーケティング支援に特化した企業です。
売上拡大に向けて、サイト構築から商品ページ作成・広告運用などの集客まで 一気通貫でマルっと代行・サポートいたします。 下記よりお気軽にご相談ください。  

ECモールと自社ECサイトの違い

ECモールで店を出すか、自社のECサイトを作って販売するか、迷っている方もいるでしょう。

ECモールにに比べると、独自のブランドを持つ企業が構築する自社ECサイトは、運用の体制に合わせたデザインや機能など、自由なサイト構築が可能です。

ECモールに出店した場合に発生する費用や手数料なども、自社ECサイトではかかりません。

 

しかしながら、自社ECサイトの場合は、集客は自ら行う必要があります。

最近ではSNSと連携することで、自社ECサイトを多くのチャネルで宣伝できるようになりましたが、既存のお客様がいるわけではないため、広告やSEOなどのマーケティング施策が必要となります。

特にブランド力のないサービスの場合は、売れるまでに時間がかかることを理解しておくべきです。

 

前述の自社ECサイトの特徴を考慮した上で、簡単にECサイトで販売を始めたいと考える方には、最初はECモールでの出店がおすすめです。

 

▶︎ECサイトの立ち上げについて詳しくはこちら

ECモールに出店するメリット


ECモールは、多くの消費者が集まり、複数のブランドやショップが出店する集客力の高いプラットフォームです。また、ショップ運営が簡単で安心感があります。

 

これらの特徴を活かして、ECモールを利用することで得られるメリットについてご紹介します。

集客力の高さと安心感

ショップへの集客力が高いことは、自社ECサイトと比較して、ECモールに出店する最大の利点と言えるかもしれません。

ユーザーは様々な手段でウェブサイトを訪れますが、その中でも大きな割合を占めるのが検索エンジンを利用した自然検索です。

 

自然検索とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力して情報を探すことを指します。

検索結果で上位に表示されるサイトほど、多くのユーザーが訪れる可能性があります。

 

ただし、新しく始めたサイトが上位表示を目指すのは容易ではありません。

広告費を投じたり、地道にSEOを改善するなどの対策が必要です。この点、ECモールは既にサイト自体が力を持っているため、検索結果で上位表示されやすい傾向があります。

 

また、ECモールはどれも知名度が高いため、指名検索で流入するユーザーも一定数いるため、集客力に大きなメリットがあります。

ショップ運営の簡便さ

ECモールを利用する場合、既存のプラットフォームに商品を登録したり、テンプレートをベースにしてショップを開設するだけで、手軽に商品販売を始められるというメリットがあります。

ECモールによって異なりますが、申し込みから利用開始までの所要期間は2週間から1ヶ月程度であり、開店前審査を経て開業までの段階も2週間から1ヶ月程度で運営をスタートできます。

 

一方、自社のECサイトを立ち上げる場合、サイトの構築だけでも1ヶ月以上かかるため、ECモールを利用すれば手軽にスタートできることが明らかです。

テナント形式のECモールでは、一部の事業者がショップページのデザインテンプレートを提供しており、このテンプレートを活用すれば手軽に制作できます。

ECモールに出店するデメリット

ECモールに出店するデメリット

ECモールには、利点がある一方で、デメリットも存在します。ECモールを利用する際には、事前に把握しておくことが重要です。

出店費用とランニングコストがかかる

ECモールに出店する際には、様々なランニングコストが発生しますので、事前にしっかりと見積もっておくことが肝要です。

一部のECモールは無料で出店することも可能ですが、ランニングコストには次のような費用が含まれます。

  • 初期登録料
  • 月々の利用料
  • システムの利用料金
  • 売上手数料
  • 決済サービスの個別手数料

それ以外にも、商品の発注から販売、在庫管理まで一括して行えるECモールでは、在庫保管料や配送代行料などもかかります。

こうした各種料金や月額利用料は、ECモールの規模に比例して増加する傾向があります。総合的なコストを考えると、自社のECサイトを運用する方がコストを抑えられる可能性があります。

ブランド独自性の喪失

ECモールに出店する場合は、主にECモールのポリシーに従って、商品の出品やショップページの設計を行う必要があります。ECモールでは、デザインや機能に一定の制約があるため、自社ブランドの独自性やイメージを表現するのが難しいでしょう。

逆に言えば、ECモールで知名度のある店舗が、自社のECサイトを立ち上げる際には認知度の問題で苦労する可能性もあるということです。D2Cのような独自のコンセプトを重視するECサイトを展開したい場合は、自社のECサイトを構築することをおすすめします。

ECモールに出店するときの費用相場

ここでは、ECモールの中で、代表的な3つのモールである「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の料金の相場についてご紹介します。

 

楽天市場 Amazon Yahoo!
プラン がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン 小口出品 大口出品 なし
初期費用 60,000円 60,000円 60,000円 無料 無料 無料
月額費用 19,500円 50,000円 100,000円 100円/商品 4,980円 無料

 

ECモールの主要6社を徹底比較

ここではECモールの主要6社について紹介していきます。

 

 

▶︎ECモールランキングについて詳しくはこちら

Amazon

マーケットプレイス型の代表格で、ECモールとして有名な存在です。Amazonの主な特徴は、「フルフィルメント by Amazon」というサービスです。このシステムでは、EC販売に関連する業務、保管、梱包、出荷、配送、返品などを包括的に行います。

商品は1つからでも販売可能です。十分な店舗体制が整っていなくても、手軽にオンライン販売を始めることができます。

楽天市場

日本のECサイト業界において、90年代後半に誕生した歴史あるECモールです。楽天カードとの提携による高いポイント還元率と幅広い連携サービスが好評で、多くの会員IDを獲得しています。

その名声は顕著であり、広告効果も非常に強固です。

 

また、出店には厳格な審査基準が設けられており、ブランド価値も確立されています。

さらに、定期的に行われる「お買い物マラソン」などのキャンペーンはユーザーに高い人気を誇り、ショップにとっては売り上げを伸ばす多くの機会を提供しています。

 

 

▶︎楽天のECサイトについて詳しくはこちら

Yahoo!ショッピング

ソフトバンクグループのZホールディングス株式会社の子会社、ヤフー株式会社が主導するテナント型のECモールです。

出店店舗数は毎年増加傾向にあり、楽天・Amazonに続く存在として着実に発展を続ける巨大ECモールです。

 

規模は大きいが、初期費用や月額固定費、売上手数料はすべて無料という魅力的な特長があります。

短期間での出店も可能なため、一時的にネットショップを展開したい事業者にもおすすめできます。

au PAY マーケット

KDDIグループが提供する「au PAY マーケット」は、立ち上げ費用が不要でショップを開設できるオンラインモールです。流通総額は開示されていません。どの携帯通信会社の利用者も利用可能ですが、auユーザーを積極的に誘致するため、特にauユーザーを惹きつけられるでしょう。

「コミコミ出店プラン」では、各種の決済手数料が一括で請求され、売り上げに応じて成約手数料も割引されます。もし店舗ページに独自の特徴を出したい場合は、「au PAY マーケット Plus」を利用すれば自由にデザインを変更できます。

このサービスでは、htmlやcssファイルをサーバーにアップロードして独自のページを表示することが可能で、1GBまでの容量が無料で提供されます。

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNは、複数のブランドから商品を仕入れて販売する「買取・製造販売」、テナント形式で出店されたブランドの商品を預かって販売する「受託販売」、中古ファッション商材を買い取って販売する「USED販売」の3つのビジネスモデルで成り立っています。

 

プチプライスからハイブランドまで幅広いブランドを取りそろえており、多様なターゲットに訴えかける能力があります。

Qoo10(キューテン)

「Qoo10」は、eBay Japan合同会社によって運営されている電子商取引モールです。具体的な販売金額は開示されていません。主に女性向けファッションや美容アイテムなどを扱い、ターゲットは最新トレンドに敏感な若い世代です。

出店時の初期費用や月額固定費は無料であり、商品の販売手数料はカテゴリーごとに設定されています。また、Qoo10が提供する割引クーポンを活用して売上を増やすことも可能です。

 

ネットショップの配送業務を簡素化するための物流代行サービスである「QWMS」や、複数のネットショップの在庫を効率的に管理できる在庫管理ツールなど、ECビジネス運営を効率化するための様々なサービスも提供されています。

まとめ

ECモールには、種類や特徴、メリット・デメリットを説明し、国内の主要ECモールや費用相場について紹介しました。

ECモールを利用する際は、マーケットプレイス型かテナント型か選ぶことで、得られる利点や費用が異なります。また、ECモールによってはジャンルやターゲットが異なるため、自社のブランドに適したプラットフォームを選択することが重要です。実際にECモールを試して、適合するかどうかを検討してみてください。

ECモールを利用すると、簡単に店舗ページを立ち上げたり、商品を販売を開始することができます。将来的にコストがかかると思われる場合は、自社のECサイトの構築も検討する価値があります。

 

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ECモールに関するよくある質問

  • ECモールに出店するにはどのくらいの期間が必要ですか?

  • どのモールに出店するかによりますが、どのモールに出店する場合でも審査が必要になり、審査には数週間〜1ヶ月程度の時間が必要です。

  • 自社ECサイトとECモールは、どちらの方が運用しやすいですか?

  • 自社ECサイトもECモールもそれぞれ特徴があり、自社ECの場合は自由にカスタマイズができますが手間がかかる上に集客力が必要です。反対にECモールの場合、簡単に立ち上げることができ、集客もできますが、競合との価格競争が起きやすくなります。どちらも運用しやすい面としづらい面があるので、自社の特徴と照らし合わせて検討してみるといいでしょう。

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