更新日: 2024.6.4
「Amazonで商品をラッピングしてから購入者に届けたい」「Amazonのギフト発送はどこで設定すればいいのだろう?」と悩んでいませんか?
Amazonのギフト発送オプションとは、注文した商品をラッピングして届けるサービスです。お祝い事や記念日など、シーンに合わせてラッピングできます。
また、FBAから送る場合もギフト発送ができるため、非常に便利です。ギフト発送に対応すると、対象顧客が増えるため、売上アップも期待できます。特に、洋服やアクセサリーやスイーツを扱っている出品者は、一度検討することをおすすめします。
この記事では、Amazonのギフト発送の設定の仕方を詳しく解説します。自社発送するケースと、FBAで発送するケースの2つに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
Amazonのギフトオプション設定とは、購入した商品を包装したりメッセージカードを同梱したりできるサービスです。ギフトに設定された商品は、大きさや形に応じて袋や箱、包装紙で丁寧にラッピングされます。また、ラッピングした商品に熨斗を付けることも可能です。
ユーザーは、ギフトオプションを314〜354円(税込)と手頃な価格で利用できます。そのため、Amazonでプレゼントを購入する際に、ギフトオプション設定を利用するユーザーが多く見受けられます。綺麗なラッピングを施された品を贈りたいユーザーにとっては、購入時にあると嬉しいサービスです。
特に洋服やアクセサリー、スイーツなどの贈り物に利用されやすい商品を扱う出品者は、ギフトオプション設定の導入をおすすめします。
Amazon:ギフト包装|Amazon
Amazonでは、自社またはFBAでギフト包装ができますが、それぞれメリットとデメリットがあります。これからギフト設定の利用を検討している出品者は、双方の特徴を把握しておきましょう。ここからは、自社とFBAの情報をわかりやすくまとめます。
ギフト設定された商品を自社で包装する場合は、発送も自社で行います。自社で包装することで、サイズを問わずに多くの商品をギフト設定できることが利点です。
また、ラッピングに使用する包装紙やショップバッグなどを、自社で選択できます。そのため、ショップの雰囲気に合わせた包装で購入者へ特別感を与えられる点もメリットです。
加えて、ユーザーの中には「「ラッピングを見てAmazonで購入したことがバレるのは嫌!」と感じる方も一定数存在します。贈り物の見た目にこだわりのあるユーザーに向けて、他の出品者との差別化が図れるのも嬉しいポイントです。
しかし、自社でのギフト包装は、ラッピングの手間やコストがかかります。クリスマスやバレンタインなどの繁忙期には、ギフト設定の受注が重なり、負担が大きくなる可能性もあるので注意しましょう。
FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、商品の受注や梱包、発送などをすべてAmazonが代行するサービスです。FBAではギフト設定された商品のラッピングまで、出品者の代わりにAmazonが行ってくれます。
FBAでギフト包装をするメリットは、自社で行うのに比べて手間がかからず低コストなことです。労力をかけずにユーザーへのサービスを充実させられるのは、大きな利点です。
しかし、FBAのギフト包装は対応できる商品に制限があるので注意しましょう。Amazonが定める大きさや重量、形状に当てはまらない商品は、ギフト設定の対象外です。
また、ラッピングのデザインも固定されており、自社のロゴや社名の入ったものは使用できません。包装袋はシンプルなものが使われます。ラッピングの自由度の低さがデメリットといえるでしょう。
ここからは、ギフト設定された商品を自社発送する際の設定方法を詳しく解説します。上記の2ステップで設定方法を紹介するので、自社発送でギフト商品の販売を検討している出品者はぜひ参考にしてください。
ギフトラッピングを追加する手順を解説します。まずは、基本の設定から確認しましょう。
1)セラーセントラルにログインしましょう。セラーセントラルとは、Amazon出品者の管理ページを指します。ギフト設定もセラーセントラルで行うため、ブックマークしておくと便利です。
2)「設定」>「ギフトオプション」を選択します。
3)「ギフトメッセージの設定」と「ギフトラップの設定」を使用可能に変更しましょう。
4)「ギフトラップを追加する」を選択したら、以下の4箇所を設定します。
ギフトラップは4種類まで設定できます。ギフトのイメージが湧きやすくなるよう、わかりやすい画像を設定するといいでしょう。
次に、ギフトラッピングの対象となる商品を設定します。
1)「在庫管理」 を選択し、対象商品の「詳細の編集」をクリックします。
2)「出品情報」を選択後、「ギフト包装」「ギフトメッセージ」にチェックをつけます。
3)最後に保存すれば、設定完了です。
ここからは、ギフト設定された商品をFBAで発送する際の設定方法を詳しく解説します。
1)Amazonセラーセントラルにログインします。
2)管理ページの左上「≡」>「在庫」>「全在庫の管理」を選択します。
3)商品の右側にある「詳細の編集」を選択します。
4)「出品情報」のページにて、「ギフトメッセージ」と「ギフト包装」を「True」にします。
5)最後に「保存して終了」ボタンを押せば完了です。
「ギフトラッピングに何を用意すればわからない」とお悩みのご担当者様も多いでしょう。基本的にECで販売している商品のギフトラッピングには、以下が必要になる場合が多いです。
商材によって必要な梱包資材は異なるため、扱っている商品をイメージしながらお読みください。ここからは、ギフトラッピングに必要な梱包資材について解説します。
ラッピング袋は主に、衣類やアクセサリーを贈る際に使います。自社商品のイメージに合うようなラッピング袋を用意しましょう。ギフト用のラッピング袋には、主に不織布バッグが使われます。「不織布平袋」「ソフトバッグ」「ノンパピエバッグ」と呼ばれることもあります。
通気性が良いため、財布やベルトなど湿気に弱い製品にも使えます。高級感も演出できるため、高額商材にも向いているでしょう。
また、一升瓶をラッピングする場合は、専用の細長い不織布バッグを用意しましょう。一升瓶1本がちょうど入るサイズなので、お酒のクオリティが引き立ちます。ラベルを汚れから守ることもできるので必ず準備しましょう。
ラッピングする際は、くしゃくしゃにならないよう注意が必要です。袋に中身を入れた後、上部に左右対称のヒダを作るときれいに見えます。
トレーやカゴは、主にお菓子やお供え物、花を贈る際に使います。他の梱包材と比較すると高額ですが、使うと高級感が出ます。
トレーはお菓子を入れる際に使うことが多いです。特に紙製のトレーは、焼き菓子の梱包で使うことが多い傾向にあります。ギフト用であれば、イベントや季節にあったデザインのトレーを用意するのがおすすめです。お正月やクリスマス、バレンタインなどのデザインが施されたものを用意するといいでしょう。
カゴには竹を使ったものが多く、素朴な風合いが特長です。お菓子やお供え物に使う場合は、外側を包む専用の透明袋を用意しましょう。商品とカゴを透明袋に入れて、リボンを付けるとおしゃれです。
また、生花をラッピングする場合は、カゴの中に透明なカップが入っているものを選びましょう。水や保湿剤を入れて送ることで花が長持ちします。
最近では、花をそのまま飾れる梱包材が多く販売されています。花瓶やブーケスタンドがあるとギフトの幅が広がります。
普段は食品用のOPP袋に入れているところが多いでしょう。ギフト用にラッピングをするのであれば、食品用ギフトアイテムを用意しておきましょう。
クッキーをラッピングする場合は、お店のイメージに合った高級なデザインが施された袋がおすすめです。食品用ギフトアイテムには、脱酸素剤や乾燥材がついていないこともあるため、別途用意しておきましょう。
また、ケーキを贈る場合は、専用のケーキピックがあると便利です。具体的には、クリスマスフルリールやアルミ製のケーキピックが挙げられます。クリスマスはもちろんですが、母の日やお正月、ハロウィーン用のケーキピックがあると、ギフトの幅が広がります。梱包資材の中では比較的安いため、何種類か揃えておくのがおすすめです。
ギフトボックスは、食品や花、衣類など、さまざまなものを梱包するのに使います。
クッキーを梱包する場合は、中に仕切りがあるものが便利です。1つ1つ立てて商品を入れることができるため、高級感が出ます。缶を使った梱包も人気があります。 紙より丈夫で、後から再度使えるのも缶の特長です。
より上品なデザインにしたい場合は、ピローボックスも向いています。ピローボックスとは、ピロー(枕)の形をしたボックスのことです。丸みのあるフォルムで、大人向けのギフトによく使われます。化粧品やアクセサリーを包む際に使われるケースが多いです。すき間ができにくいため、緩衝材をたくさん使う必要がありません。
また、最近ではギフト用のデザイン段ボールも豊富です。ギフト用なら、リボンのデザインが施されたギフトボックスやデリバリーカートンが向いているでしょう。無地の段ボールよりも、特別感が出ます。
シールは、ギフトボックスやラッピング袋に貼って使うことが多いです。「Thank you」や「For you」などメッセージの入ったものもあります。購入時に何のお祝いの品なのかを確認し、適したシールを貼ると喜ばれるでしょう。
通常、ギフト用のシールは、1ロールに数種類ついていることが多いです。ギフト用シールも比較的安価なので、数パターン持っておくと便利でしょう。
リボンは、包装紙やラッピング袋を装飾するのに使います。さまざまな種類があるため、他の梱包資材との組み合わせを考えながら選びましょう。
サテンリボン | 一般的なリボンの種類です。ツヤがあり、紙の包装を使うときに向いています。 |
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グログランリボン | 縦にシワが入っているリボンです。厚みがあるため頑丈。ハンドメイドを梱包するのにおすすめです。 |
オーガンジーリボン | 軽やかで薄い素材のリボンです。ふわっと華やかな印象が特徴です。 |
カーリングリボン | 簡単にカールをつけることができるリボンです。ハサミの背でしごくとリボンが丸まります。 |
ギフト用の包装紙は、ある程度厚みのある紙を選びましょう。箱の形に沿ってピシッと包まれると、きちんとした印象になります。
色上質紙 | 上質紙(コピー用紙)に着色した紙が色上質紙です。光沢がないため落ち着いた印象になります。 |
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クラフト紙 | 光沢がなく強度のある紙です。未晒クラフト紙は茶色でレトロな風合い、漂白クラフト紙は白くサラサラとした手触りが特長です。 |
コート紙 | 紙に光沢があります。濃い色や豪華な柄が映える紙です。 |
また、包装紙はシーンに合わせて選ぶことも重要です。弔事や喜ばしくない場面の贈り物に使うなら、「流水模様」や「紗綾形」であれば、柄ありでも問題ありません。
お祝い事で使う場合は、プラスでラッピング小物をつけるとより特別感が増します。ラッピング小物にもさまざまな種類がありますが、多く出回っているものを紹介します。
ラッピング用の造花 | ワイヤーやクリップのついた造花、ミニサイズのブーケなどがあります。プレゼントに存在感を出したいときにおすすめです。 |
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モチーフ | ゴムタックやワイヤーつきのリボンなどがあります。プレゼントに直接つけられるものもあります。 |
ぬいぐるみ | ラッピングにぬいぐるみやストラップをつけるケースもあります。花束の持ち手に付けたり、ぬいぐるみの抱えている箱にプレゼントを入れたりできます。 |
フラワーピック | フラワーアレンジメントや花束につけます。「Merry Christmas」「Mother’s Day」などメッセージがついたものもあります。 |
「熨斗(のし)」とは、結婚式などフォーマルなシーンで使う贈り物に添える飾りのことです。本来は熨斗紙の右上にある小さな飾りを意味します。ギフト包装では、贈り物に水引と熨斗が印刷された熨斗紙を使うことが一般的です。水引の本数や結び方によって意味が異なるため、事前に顧客に何の贈り物か確認すると安心でしょう。
祝い熨斗/紅白蝶結び | 一般祝事やお中元、お歳暮に使用します。 |
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祝い熨斗/結び切り(10本) | 婚礼関係の祝い事に使用します。 |
祝い熨斗/結び切り(5本・7本) | お見舞いなど、一度きりであってほしいお祝い事に使用します。 |
仏熨斗/仏・藍銀水引 | 通夜や葬式の香典など、お悔やみ全般に使用します。 |
購入者から希望があれば、カードにメッセージを印刷して、プレゼントに同梱します。ビジネスシーンなら白色の無地。お祝い事なら華やかなデザインのカードがおすすめです。
この記事では、Amazonのギフト設定について解説しました。Amazonのギフトラッピングには、自社で発送する方法とFBAでギフトラッピングをしてもらう方法の2つがあります。両方の特徴を把握して、どちらの方法が適切か見極めましょう。
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