楽天市場のあす楽で売上を加速!設定方法から運用のコツ
2024.09.23
更新日: 2024.6.4
「楽天市場のショップがなかなか儲からない」
「楽天市場に出店する予定だけど失敗したらどうしよう」
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトに出店する場合、それぞれ独自の戦略やノウハウが求められます。
そこで本記事では、楽天市場に出店して儲けるための方法を解説します。よくある失敗や後悔をチェックして、自社の店舗運営に活かしてみてください。
楽天市場は、しっかり取り組めば成功できるECモールです。しかし、一部では「楽天市場は儲からない」「やめたい」といった意見もあります。これはなぜなのでしょうか。考えられる原因は主に上記の4つです。
楽天市場の利用料は、ECモールと比較して高い傾向にあります。楽天の利用料は「月額出店料」と「システムサービス利用料」の2つに分かれており、詳細は以下の通りです。
がんばれ!プラン | 月額出店料 | 毎月25,000円 |
---|---|---|
システム利用料 | パソコン:3.5~6.5% モバイル:4.0~7.0% |
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スタンダードプラン | 月額出店料 | 毎月65,000円 |
システム利用料 | パソコン:2.0%~4.0% モバイル:2.5%~4.5% |
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メガショッププラン | 月額出店料 | 毎月130,000円 |
システム利用料 | パソコン:2.0%~4.0% モバイル:2.5%~4.5% |
参考:プラン・費用|楽天市場
同じく大手ECモールであるAmazonの利用料金は以下の通りです。
小口出品 | 1商品ごとに100円+ 販売手数料 |
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大口出品 | 毎月4,900円+販売手数料 |
参考:出品にかかる費用|Amazon
楽天市場は、全く商品が売れなかったとしても、必ず出店料がかかります。最低でも毎月25,000円がかかるため、小規模の事業主にとっては、大きな負担となることもあるでしょう。
一方、Amazonの小口出店の場合、売上に応じて手数料がかかる仕組みを採用しています。毎月固定で料金がかかるわけではないため、EC運用を始めたばかりの事業者でも
負担になりにくいのが特長です。
楽天市場を使う場合は、基本的に商品が売れたら、出品者が発送する必要があります。一方、Amazonには「フルフィルメント by Amazon(FBA)」というサービスが用意されています。FBAとは、Amazonが出荷と顧客サポートを代行してくれるサービスのことです。
注文がたくさん入ると、発送作業に時間がかかる場合があります。コア業務に支障をきたすと「儲からない」と感じることもあるでしょう。
楽天市場の検索結果には、売上の大きいショップが上位に表示される傾向が強いとされています。基本的に上位に表示されるほど、ユーザーの目に触れるため、売上が出やすいのです。
そのため、EC運用を始めたばかりの実績の少ない出品者は、不利になるとされています。楽天市場で大きな成果を上げるには、時間がかかるため「やめたい」と感じる方が多いのです。
楽天市場のガイドラインは細かく、違反するとペナルティが課されるものもあります。禁止事項も記載されているため、出店する際はしっかり確認しましょう。ペナルティが課される、主な違反行為には以下のようなものがあります。
楽天市場で儲けるためには、以上の3つの数値が重要です。自社の売上アップを叶えるには、これらの数値で売上の方程式を使うことが大切です。その方程式は以下のとおりです。
それぞれについて詳しくみていきます。
アクセス数は訪問者数とも呼ばれ、自社のネットショップに訪れた人の数を表します。実店舗へ足を運ぶ人が少なければ売上が伸びないのと同様に、ネットショップでも商品ページへのアクセス数が伸びなければ、売上が上がることはありません。
逆にいうと、ショップへの来訪者が増えれば増えるほど売上アップのチャンスが高まります。楽天市場で儲けるためには、アクセス数を伸ばすことが重要といえるでしょう。
転換率とは、ネットショップを訪れたユーザーが商品を購入した割合のことです。購入率やCVR(Conversion rate)とも呼ばれます。訪問者のなかから商品を実際に購入するユーザーが増えれば増えるほど、転換率がアップします。
転換率をアップさせるには、商品情報が直感的に伝わるようなページ作りをしたり、購入者のレビューを掲載したり、送料無料やあす楽などのユーザーにとってメリットのあるサービスを盛り込んだりすることが大切です。
顧客単価は客単価とも呼ばれ、ユーザーが1回あたりに購入する金額を表します。仮に転換率が伸びない場合でも、顧客単価が高くなればなるほど、売上がアップします。
顧客単価を上げるには、関連商品のまとめ買いを促すのがおすすめです。楽天市場では組み合わせ販売設定ができるため、1つの商品に対して最大3つまで関連商品や関連サービスを組み合わせて提案できます。例えば、テレビを購入するユーザーにケーブルや延長保証などの商品やサービスをセットすることで、3つまとめての提案が可能です。
ピュアフラットは、ECモール領域のマーケティング支援に特化した企業です。
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楽天市場に出店するのであれば、残念な結果にならないように万全の対策で挑みたいものです。失敗や後悔をしないためには、以下のポイントが重要です。
楽天市場の運用で失敗する一因には、コスト管理が不十分であることが挙げられます。楽天市場には出店料や月額費用、広告費など、多くのコストが発生します。これらのコストをしっかりと把握し、利益がいくらあれば黒字化するのか調べることが大切です。
まずは、楽天の出店案内ページにて、料金をシミュレーションしましょう。目標とする月商や予想される客単価、取扱予定の商品ジャンルを入力すると、月額費用が試算できます。
検索順位で上位を獲得するために行う施策のことを「SEO対策」と呼びます。SEOはもともと、Googleの検索順位で上位を獲得するために行う施策のことを指していましたが、最近では他のプラットフォームでも使われるようになりました。検索結果の1番上に自社の商品が出てくると、商品が認知されて売上が出やすくなります。
SEO対策として有効な施策には、主に以下があります。
なお、楽天SEOは以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2024年】楽天SEOとは?元楽天コンサルタントが施策9選を徹底解説
他のECサイトと同じターゲット設定でアプローチしても、楽天市場ではうまくいかないというケースは珍しくありません。実店舗や他のECサイトと適切な戦略が異なるため、これまでのやり方をそのまま踏襲しても失敗する可能性があります。楽天市場での成功を見据えた施策を行うことが重要です。他のECサイトとは競合が異なる可能性もあるため、楽天市場独自の市場分析は欠かせません。
また、ターゲットが変わる可能性もあります。楽天市場に出店すると、主に楽天市場のユーザーがアクセスします。楽天市場の属性と既存顧客のボリューム層の属性が違う可能性があるため、出店前に有効なターゲットを設定できるかどうかを確認しましょう。ターゲット設定を見誤ると、売上低迷のリスクが高まります。
具体的なリサーチ方法は以下を参考にしてください。
関連記事:楽天市場で競合調査して売上を飛躍的アップ!競合の選び方と分析方法
気になる商品を検索してみて、ページに違和感を覚えるとその店での購入をためらう方が多いでしょう。楽天市場で成功している企業の共通点は、商品ページにさまざまな工夫を凝らしていることです。ユーザーの購買意欲をそそるためには、商品ページで商品の魅力を簡潔にわかりやすく伝える必要があります。
例えば、商品画像ひとつとっても、見やすくきれいであること、その商品の特長がひと目で伝わることが大切です。また、使い方やアレンジをイメージできるかどうかも重要です。文章まで読んでもらえないことを想定し、画像だけで商品の魅力を伝える意識が欠かせません。
商品説明を魅力的に書くといっても、長々しい文章は避けられがちです。反対に、情報量が少なすぎると魅力が伝わりません。ボリュームを意識しながら記号も工夫して読みやすさを高めましょう。
関連記事:楽天で売れる商品ページ作成の極意!必要な要素からポイントまで解説
ECサイトで成功するためには、ユーザーからの口コミが不可欠です。楽天も同様ですが、購入者が自発的にレビューを書いてくれることは少なく、ただ待っていても口コミはなかなか集まりません。口コミを書くユーザーの多くは、投稿で得られるメリットを期待しています。ユーザーが満足するサービスを提供し、口コミを書いてもらえるように促しましょう。
楽天市場で口コミを書いてもらうための施策としては、レビュー投稿によるメリットを付与するのが効果的です。代表的な施策としては、以下の3つがあります。
他にも、投稿されたレビューに返信するのも効果的です。レビューへの反応を丁寧に行うことで、ユーザーからの注目度や信頼性が高まる可能性があります。
楽天市場でユーザーを増やすには、広告の利用も効果的です。自社の商品をネットショップに出すだけでは、検索による流入が得られるかどうかも厳しいでしょう。楽天市場のページに出稿したり、自社サイトやSNSを活用したりして、売りたい商品を積極的にアピールしましょう。
商品の出品だけでなくキャンペーンを実施するなどして、より高い宣伝効果を狙うことも大切です。とくに、楽天スーパーポイントを活用したキャンペーンは高いニーズを見込めるでしょう。広告には種類が複数あり、どのような広告を利用するかで方法や効果が異なります。楽天市場の広告は主に以下の3つに分かれます。
新規ユーザーを広く狙うか、現在の顧客に向けてアピールするかなど、自社の方針に合わせて選ぶことが大切です。
楽天広告についてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
関連記事:楽天広告の種類は?料金やメリット・デメリットも紹介
興味を持ってもらうチャンスを増やすためにも、ユーザーの目に留まる頻度を上げることが重要です。自社のネットショップへ訪れるための流入経路を増やし、より多くの人に自社のショップページを見てもらえる環境を整えましょう。主な流入経路は以下の4つです。
楽天市場では、検索から商品を購入する人が最も多いといわれています。また、広告からの流入も期待できるため、楽天市場内の広告を利用するのがおすすめです。
さらに、独自のアフィリエイトプログラムも魅力的です。ユーザーが自社商品を紹介してくれると、ユーザーのSNSフォロワーなどからの流入も叶います。
楽天市場に出店している企業はメルマガを送信できるため、メルマガからの流入も確保しましょう。ターゲットに向けた商品やセール情報を伝えられるため、高い効果も望めます。
楽天市場のメルマガについて、詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
関連記事:楽天メルマガを攻略!利用できるメールの種類と3つの活用方法とは?
競合に負けないよう転換率を上げようとすると、価格設定を低くするケースが多いでしょう。しかし、利益率が低ければ、運営自体が厳しくなる可能性があります。
楽天市場に出店すると、月額出店料や手数料などを支払わなければなりません。低単価・低利益の商品ばかりだと、どれだけ転換率が高くても手数料の負担がかさんでしまいます。さらに、ECサイトでのビジネスでは、物流コストなども含めて考える必要もあり、競合に勝つために価格を下げすぎるのは禁物です。
利益率の高い商品を揃えると、楽天市場での失敗を防ぎやすくなります。できるだけ原価率が低く、高い利益が見込める商品を出品しましょう。
自分がユーザーになったことを考えると、ネットショップでの買い物をするときクーポンを探す方が多いのではないでしょうか。購入店舗に迷ったときは、クーポンの有無で判断するというユーザーは少なくありません。クーポンを発行することで、ユーザーに選ばれる可能性が高まるでしょう。
楽天市場ではRaCoupon(ラ・クーポン)という機能を使うことで、クーポンを発行できます。発行費用は無料で、クーポン利用時に値引きされた費用は店舗負担です。ユーザーの購入回数ごとに異なる割引率が適用されるクーポンがあり、リピーターを獲得するには効果的な方法だといえるでしょう。メルマガや過去の購入者だけに限定したクーポンも、特別感が生まれてファンの獲得が期待できます。
レビュー投稿で次回購入時に使えるクーポンも人気です。口コミが増えやすくなるだけでなく、必然的に次回の購入につなげやすくなります。クーポンは割引できるもの、送料無料になるものなどサービス内容を工夫できるため、自社の強みを活かしやすいサービスを選びましょう。
ユーザーが一度来てくれたら、次につなげることが重要です。リピーターが増えれば増えるほど儲かる可能性が高まるため、リピート率は欠かさずチェックしましょう。リピート率とは、購入者がリピーターになった割合のことです。似た言葉に「リピーター比率」がありますが、これは購入者のうちのリピーターの割合を指します。
リピート率が高まれば高まるほど新規顧客が増えていることを表しているため、リピート率は売上アップのカギとなる指標といえます。一方、リピーター比率が高くなりすぎると購入者の大半がリピーターで、新規顧客が少ない状態を表します。常に新規顧客を開拓している状況にするためにも、リピーター比率は最大でも60%程度までに抑えたいところです。
楽天市場のリピーター比率は30%以上を目安にするとよいでしょう。既存のリピーターを大切にしつつ、リピート率はどんどん上げるよう意識しましょう。
顧客視点に立ったとき、買った商品がなかなか届かないと不安やストレスが募っていきませんか?最初の買い物で不満を感じると、そのユーザーはもう自社を利用してくれなくなるでしょう。楽天市場への出店で後悔しないためには、配送スピードも意識してください。発送スピードを上げることでユーザーにとって快適な買い物となるため、重要なポイントといえます。
また、楽天市場では2024年7月から「配送品質向上制度」が開始されます。これは、一定条件を満たす商品に配送認定ラベルが付与され、ユーザーの利便性や使いやすさの向上に寄与する制度です。
配送認定ラベルの有無によって、検索順位に影響を与える可能性があるとされており、ラベルのついた商品は検索上位に表示されやすくなることが考えられます。制度開始前でもユーザーのニーズを満たすうえで発送スピードは重要なので、意識しておくとよいでしょう。
楽天市場への参入で売上アップを狙いたい方、失敗や後悔をしたくない方は、ピュアフラットにご相談ください。
楽天市場は多くの競合が集まる大規模なECサイトであるため、無計画な出店では思い描いていたような結果にはたどり着きにくいでしょう。競合に勝つために利益率を無視して闇雲に値下げしたり、効率の悪い広告を出しすぎたりすると、赤字のリスクが高まります。
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