Qoo10のSingleOne ADとは?広告の種類や活用できるプロモーションを徹底解説
2024.07.26
更新日: 2024.12.9
仕事や家事で忙しいとき、気軽に買い物ができるのがネット通販の良いところです。
中には「ネット通販で商品を売ってみたい」「ネット上で出店してみたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
数あるネット通販サイトの中で今若い女性を中心に人気があるのがQoo10です。
この記事ではQoo10に出店する際の手順、メリット・デメリットを徹底解説していきます。
出店を考えている方はぜひ最後まで読んでください。
目次
Qoo10は韓国の大手通販サイトのGmarketから派生した日本向けの電子商取引サイトです。
現在はアメリカのオンライン・マーケティングプレイスのeBayが運営をおこなっています。
サイトの中で販売者がショップを出店する形式で、国内と海外の販売者を合わせると1万1000店舗ほどになり、登録会員数は約1400万人です。サイトの規模も楽天、Amazon、Yahooショッピングに次ぐ4番目に大きな規模になっています。
取り扱われている商品はレディースファッションやコスメ、生活雑貨などがメインです。
ユーザー層は10代後半から30代がメインで、女性の利用者が約7割を占めているのが大きな特徴になっています。
Qoo10は、販売した金額に対してのみ手数料が発生する完全成果報酬型を採用しています。初期費用は0円かつ月額固定費もかからないため、ランニングコストを最小限に抑えた運営が可能です。
他のECモールであれば、月額出店料やシステム手数料などの固定費用を毎月支払わなくてはならない場合が多いです。その場合、固定費用を計算し、商品価格を設定しなければ利益が上がらない状況になってしまいます。
出店審査が簡単で料金体系も分かりやすいため、他のECサイトよりも始めやすい環境になっています。
扱っている商品の価格も比較的低く、ユーザーには頻繁にクーポンが配信されるので安く良い商品を買い求めることができます。
プロモーションにも力を入れていて、Googleなどの外部広告や多くのアフィリエイトと連携して商品を宣伝・販売しているのも大きな特徴です。
販売者にとっても購入者にとっても利用しやすい環境が整っているのがQoo10の魅力ではないでしょうか。
出店を考えている方で、事前にマーケットのメリットを知っておくことで自分に合っているのか考える際の参考になります。
以下がQoo10の6つのメリットになるのでしっかり確認しておきましょう。
Qoo10は出店する際の初期費用と月額の固定費用がいらないのが大きな特徴です。
販売手数料はかかりますが、毎月の費用がかからないため売り上げの少ない月は手数料を抑えて効率よく運用することが可能です。
カード決済の手数料はQoo10が負担してくれるなど、出店者の負担を減らすような条件もそろっているため、費用面での魅力が高いマーケットになります。
初期費用や月額の固定費用の金額をおさえて運用したい方にとってはおすすめのマーケットです。
Qoo10はサイト内でのイベントが多くあります。
特にメガ割は年に4回開催される大規模セールイベントで、人気の高いイベントです。通常よりも大きく割引された商品が多く並びます。期間中はクーポンやポイントバックなどの特典が多いため、安く欲しかった商品を手に入れることができます。
関連記事:Qoo10メガ割で売上アップを狙いたい!Qoo10メガ割徹底対策術
商品を多くの人に購入してもらうにはユーザの目をいかにひきつけるかが重要です。他のECモールではプロモーションのための広告費が高いことが多い傾向です。
Qoo10では、タイムセールなどの露出枠へのプロモーションが1回1,000円~5,000円ほどで利用できます。数千円単位でプロモーションができるECモールは大変めずらしいです。
販売者にとって広告費用をおさえつつ、露出を増やすことができるのはQoo10の大きな魅力といえます。
自分の商品を海外に対して売ってみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
Qoo10は、海外販売機能(QExpress)を追加するだけで翻訳や決済、配送を代行してくれるうれしいサービスがあります。QExpessの追加に費用はかからず、海外ユーザーから注文があればQoo10側で発送手続きをおこなってくれます。
販売者は国内ユーザー向けの販売時と同じ感覚で出品できるので、業務負担が増えることがないのが大きな魅力です。
Qoo10はECモール利用者にとって出店しやすい環境が整えられています。
出店費用がかからないことはもちろん、事前の書類審査なども他のECモールと比較し通りやすくなっています。
販売やお客様対応などで困った際も電話でセラーサポートに問い合わせが可能です。受付電話は9:00~12:00、13:00~18:00(土日祝日を除く)で対応しています。
また、Qoo10出店者向けに「Qoo10大学」というオンライン講座も用意されています。
ECモール出店が初めての方でも安心して利用できるのも魅力の1つといえるでしょう。
参考:Qoo10大学
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Qoo10で出店をおこなう際の手順を以下で紹介していきます。
事前にどのような流れか確認しておくことでスムーズに審査なども通過できます。しっかりと確認しておきましょう。
出店する際は、審査に必要なものを事前に確認してそろえておくようにしましょう。
以下が審査の際に必要になるものです。
Qoo10の会員登録を専用ページでおこなっていきます。
会員登録の際は、登録メールアドレスと電話番号の本人認証が必要になるので注意が必要です。
Qoo10会員登録画面に入ったら必要事項を順に打ち込んでいきます。
以下が登録画面で打ち込みや選択、書類のアップロードが必要なものです。
事前準備が必要なものがないか確認しておきましょう。
<ショップの詳細情報確認のための必要情報>
<オープンするショップに関する情報>
<精算に必要な情報や書類のアップロード>
※法人の場合は、3か月以内に発行された履歴事項全部証明書
※個人の場合は、運転免許証(裏表両面)や健康保険証のうちの1つ
※個人事業主の場合は、個人事業開設・廃業等届出書
会員登録、出店者登録が完了したら出店審査になります。
およそ7営業日以内に完了する場合が多いです。
関連記事:Qoo10運用代行業者おすすめ16選
無事に出店審査を通過したら、次は商品を販売しましょう。
Qoo10での商品販売~入金までは以下のステップで進んでいきます。
まずは販売したい商品の登録をします。
Qoo10では「販売管理ツールQSM(Qoo10 Sales Manager)」を使用して商品の登録を行います。
なお、QSMでは商品登録・販売停止のほか、登録商品の在庫数なども確認することができます。
参考:QSMのログインページ
販売した商品が無事購入されたら、次は商品の発送手続きを行います。
Qoo10独自のサービスを利用することで、商品の発送も簡単に行うことができるのが、Qoo10の魅力の1つです。
ここで使用するQoo10のサービスとは「物流代行サービスQWMS(Qoo10 Warehouse Management System)」です。
AmazonのFBAサービスのようなサービスで、受注、梱包、発送、受け渡し、代金回収などの物流業務を担っています。
販売代金の回収もQoo10による代行のもと行われます。商品到着後、最短5日で指定した口座に販売代金が入金されます。
商品到着から入金までが20日ほどかかるECモールもある中、最短で一週間以内のQoo10の入金サイクルは、出店者にとって大変ありがたいポイントの1つでしょう。
各ECモールにはさまざまな特徴があり、登録者ごとに向き不向きがあります。
事前に登録しようと考えているなら、ECモールのデメリットを知っておくことも重要です。
以下ではQoo10の主なデメリットを紹介していきます。
Qoo10のユーザーの多くは10代後半から30代の女性です。
若い女性が興味関心のある商品は売れやすく、それ以外をターゲットにした商品は売れにくい傾向にあります。
Qoo10ではコスパモールなど商品を安く買うことができるイメージを打ち出しています。そのためECモールで商品をなるべく安く手に入れたいユーザーが集まる傾向にあります。
モール全体での価格帯が安くなるため、高単価のものもなかなか売れづらいのが現状です。
Qoo10の販売者管理画面には様々な機能があり、慣れるまで使いづらい印象を受ける方がいるようです。
使いづらいと思った方は、セラーサポートにて管理画面の操作方法をたずねてみると良いかもしれません。
Qoo10のターゲット層は10代後半から30代の女性です。
他のECモールと比較するとターゲット層が限定されているため、若い女性向けの韓国のコスメなどの美容商品が多く出品されています。
自分が出品した商品が、Qoo10のメインターゲット層に合ったものか事前に確認しておきましょう。
販売手順でもご紹介したように、Qoo10には独自の販売・配送サービスがあります。
この2つのサービスを上手に使いこなすことで、より効率良くQoo10での売上アップを狙うことができます。
ここでは、QWMSとQSMについて詳しく解説します。
Qoo10の物流代行サービス「QWMS(Qoo10 Warehouse Management System)」は、Amazonで言うFBAのようなフルフィルメントサービスです。
商品の保管、受注、ピッキング、梱包、発送だけでなく、代金回収、顧客のアフターサポート(CSセンター)まですべてを代行しています。
物流に関するおおよそすべての部分を代行してくれるため、出店者は指定の提携物流倉庫に商品を発送するだけで、それ以降の作業負担を軽減することができます。また、24時間365日運営されているのも大変ありがたいポイントの1つです。
なお、QWMS利用には主に以下の手数料が発生します。
関連記事:Qoo10のQWMSとは?QWMSの使い方と活用方法を紹介
Qoo10の販売者向け管理ツール「QSM(Qoo10 Sales Manager)」は、Amazonセラーセントラルのようなサービスをイメージするとわかりやすいです。
QSMへは、ショップの出店登録を完了後にログインができるようになります。
主に以下の情報を管理することができます。
基本的な商品管理に加えて、販売分析ツール(Qoo10 Analytics)による売上や顧客分析、またクーポン発行や広告・プロモーション枠の管理を行うこともできます。
QSMの操作でわからないことがあった場合は、QSMヘルプやお問い合わせ機能を利用することで、問題を解決することができます。
参考:QSMのログインページ
前述で述べたように、Qoo10のユーザー層は主に10代後半から30代の女性に集中しており、この層に人気の商品が高い売上を期待できる可能性が高まります。
ですがこのターゲット層に加えて、Z世代の男性ユーザーも増加傾向にあります。Qoo10がただ若い女性に限らず、広範な商品群においても注目されていることを示しています。
たとえば、食品カテゴリーではサプリメントやナッツ、健康食品、韓国系食品が人気を集めており、美容家電では脱毛器やヘアアイロン、ドライヤーなどが特に売れています。
これらの情報から、自身が出品する商品がQoo10の主要ターゲット層にどれだけマッチしているかを事前に把握し、戦略的に出品計画を立てることが成功の鍵となります。
また、異なる層へのアプローチも視野に入れることで、より多くの機会を捉えることが可能です。
Qoo10出店審査の難易度は、その他のECショッピングモールと比べて「ゆるい」と言われています。
必要書類や情報を不備なく提出・登録できていれば、ほとんどの場合、審査に通過することは難しくありません。
Qoo10は、法人だけでなく個人や個人事業主でも出店することが可能です。それぞれ出店登録時の必要書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。
国籍(特定の地域を除く)や住居・拠点に関係なく出店可能なほか、18歳未満の未成年者であっても、親権者による「出品同意書」および住民票の提出をすることで出店できます。
このように出店者の間口が広く、また審査の難易度も厳しくないことからEC運用初心者でも始めやすいECモールであると言えるでしょう。
Qoo10で商品を販売する際には、さまざまな手数料が発生します。
ここでは、発生する手数料を詳しく解説します。
販売手数料は商品のカテゴリーによって異なり、一般的に6%から10%の範囲で設定されています。
商品の販売価格に加えて選択されたオプション価格、そして送料の合計に適用されます。
たとえば、3,500円(商品価格3,000円+送料500円)のビューティー・コスメ商品が売れた場合、10%の手数料率が適用されるため、350円の販売手数料が発生します。
この350円には消費税が加算され、最終的な手数料は消費税込みで計算されます。
手数料の具体的な計算は、販売された商品のカテゴリーに応じて行われます。
例えば、「レディースファッション」や「ビューティー・コスメ」では手数料率が10%、一方で「メンズ・スポーツ」や「食品・サプリ・飲料」では6%から10%の間で変動します。
これにより、販売者は自身の商品がどのカテゴリーに属するかを確認し、予想される手数料を事前に計算することが可能です。
Qoo10では、販売手数料がカード決済手数料を含むため、追加の手数料が発生することはありません。
販売者が費用を予測しやすくする手助けとなります。
※2024年5月現在
Qoo10における売上金の受け取り方法では、振込手数料が必要です。
売上金は「Qサイフ」と呼ばれる仮想口座に「Qmoney」としてチャージされますが、このQmoneyを事前に登録しておいた銀行口座に移す際には、1回あたり150円の振込手数料が発生します。
つまり、Qoo10で得た利益を実際の口座に移動させる過程で発生するコストとして、この手数料を理解し計画に入れることが重要です。
Qoo10で出店する際には、基本の販売手数料の他にも、特定の状況下で追加手数料が発生することがあります。これらは売上げに応じた費用であり、以下のような場合に適用されます。
例えば、「メガ割」の対象商品を購入された場合、購入決済金額に1%の追加手数料が加算されます。また、Qoo10サイト以外での外部広告を利用した場合も、同様に1%が加わります。
さらに、予約販売や後日配送の商品、または出品者の銀行口座が日本国外にある場合、出荷地が日本国外である場合には、それぞれ2%の追加手数料が発生します。
これらの追加費用は、商品のプロモーションや特定のビジネスモデルに応じたものであり、出店者はこれらを計画に含めて費用対効果を考慮する必要があります。
Qoo10での売上を上げるためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが必要です。
初めてQoo10で出店を考えている方や、売上を伸ばしたい既存の出店者にとって、これらのポイントは貴重な指針となるはずです。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
Qoo10が提供するカートクーポンは、販売促進に非常に効果的です。
このクーポンは購入者がカート内の商品に適用可能な割引で、その割引額はQoo10側が全額を負担してくれます。購入者はより少ない金額で商品を購入できるため、購買意欲が高まります。
出店者にとっての大きなメリットは、クーポンによる割引がQoo10によって負担されるため、割引後の売り上げが直接影響を受けることなく、販売機会が増加する点です。
また、割引を通じて新規顧客を獲得したり、リピーターを増やしたりする効果が期待できます。
Qoo10の「メガ割」は、年に4回開催される大規模なキャンペーンであり、その影響力は非常に大きいです。
この期間中、Qoo10はテレビCMはもちろんのこと、YouTube、TikTok、Instagramなど多様なSNSで広告を展開し、特に若年層の認知度を高めています。
結果として、29歳以下のZ世代からの認知度は60%以上にものぼります。
「メガ割」では、出店者とQoo10が共同で20%オフのクーポンを購入者に提供します。
このクーポンは100円以上の購入で利用可能で、最大10,000円の割引が適用されるため、購入者にとっては大変魅力的な買い物のチャンスとなります。
また、商品にレビューを付けることで、購入者はQoo10から追加のポイントを獲得できるため、さらに購買意欲を刺激します。
このため、出店者は「メガ割」期間中に商品レビューが積極的に集まり、これが新規顧客の獲得やリピーターの増加に直結します。
メガ割を上手く活用することで、出店者は大きな集客効果と売上向上を期待できるため、積極的に参加し、キャンペーンを最大限に利用することが推奨されます。
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Qoo10と他のECモールの違い、メリット・デメリット、ピュアフラットについて解説してきました。
この記事を通じてQoo10の魅力を感じ、出店の第1歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
Qoo10で出店するまでにはどのくらいの時間がかかりますか?
必要項目を入力し、精算に必要な書類を提出してから書類の審査に入ります。書類の審査には1~3営業日ほどかかります。その後、出店審査に入り、出店審査には7営業日ほどかかります。
Qoo10で出店するための出店費用は?
Qoo10への出店費用は無料で、月額費用も無料です。販売手数料のみが発生します。
監修者情報
柴田 達郎
株式会社ピュアフラット ECコンサルタント
EC業界歴15年。大手アパレル会社に入社後ECサイトをゼロから立ち上げを行い10億規模までスケール。
その後、大手美容家電メーカーに入社し、主にマッサージガンなど美容家電のECサイト運営責任者を担当。
多様なモールでの販売戦略、データ分析を通じた売上拡大、広告運用やCRMにおいても成果を上げ、売上数十億円達成。