更新日: 2024.12.9
「ネットショップの運用は難しそうだから、どこかに代行を頼みたいけど、受けられるサービスの内容や費用相場が分からない」
このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
近年、ネットショッピングの利用者が急速に増えるなかで、多くの企業がECサイトを立ち上げています。しかし、ネットショップを運営するには、商品選定から在庫管理、顧客対応に至るまでさまざまな業務をこなさなければいけません。
中小企業や新規事業者にとっては、一連の業務を社内だけで賄うことは大きな負担となることもあるでしょう。そこで注目されるのが、ネットショップ運用代行サービスです。
本記事では、ネットショップ運用代行サービスを提供する企業12社を厳選し、費用やサービス内容について詳しく解説します。
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目次
ネットショップ運用代行サービスは、店舗運営におけるさまざまな作業を部分的または全て外部に委託できるサービスです。
これを提供するEC運用代行会社は、オンライン販売に精通した専門家が揃っているため、自社では実現が難しい効果的な施策を実行が可能です。
社内にネットショップの知識を持つ人材が不足していたり、リソースが足りなかったりする場合には、ネットショップ運用代行サービスの活用を検討してみるとよいでしょう。
ネットショップ運用代行サービスを活用すれば、運営業務の負担を軽減し、専門的な知識や経験を持つプロに任せることで、売上向上や効率的な運営が期待できます。
リソースの不足や時間的な制約に悩む企業にとって、大きな助けとなるサービスのメリット3つについて詳しく解説します。
ネットショップには、実店舗や法人営業とは異なる独自の販売ノウハウがあります。
初めてネットショップ運用をする場合、このノウハウに精通しておらず、その蓄積には時間を要するため、売上が思うように伸びません。
ネットショップ運用代行サービスは、EC販売のプロフェッショナルです。
マーケティングやディレクションに関する豊富な知識を持っているため、初めてのネットショップでも迅速に成果を上げるサポートをしてくれます。
ネットショップ運用の業務は、以下の2つに大別されます。
サイトの運用業務に多くの時間を費やすと、「売上を伸ばすための業務」に十分なリソースを割けられません。
この問題を解決するため、運用部分を代行会社に委託することで、以下のようなメリットが期待できます。
上記の内容から、限られたリソースでも効率的に売上が向上します。
ネットショップ運用代行サービスには、マーケティングやディレクションの業務を担当するだけでなく、コンサルタントとしてアドバイスを提供するサービスもあります。
コンサルタント業務を活用することで、プロフェッショナルから知識やスキルを習得しつつ、社内にノウハウを蓄積できます。
関連記事:ECサイトを立ち上げるメリット7つ!リアル店舗との違いも徹底比較
ネットショップ運用代行サービスには、 ECサイトの運営に不可欠なさまざまな業務が含まれています。具体的にどのようなサービスを頼めるのか見ていきましょう。
実店舗とは異なり、顧客は商品を直接手に取れないため、 ECサイト上の商品情報は購買意欲を刺激するための重要な要素となります。商品情報が不十分な場合、顧客にためらいが生じ、最終的に購入に至らない可能性が高まってしまうでしょう。
また、それぞれの商品について細かく情報を登録する作業は、慣れている人間であっても多大な時間を要するものです。一連の作業をネットショップ運用代行サービスにアウトソーシングすることにより、事業者はほかの重要な業務にリソースを割り当てられるようになります。
商品画像は、ユーザーがECサイト上で購入を検討する際に重要な役割を果たします。実際の商品を手に取って確認することができないECサイトにおいては、購入の決断に至る過程で商品画像が大きなウエイトを占めるからです。
画像が魅力的でない場合や、商品のディテールが適切に撮影されていない場合、ユーザーは購入をためらうことになるでしょう。したがって、ECサイトの売上に直結する写真撮影の作業は、専門的なノウハウを持つプロフェッショナルに外注するのが望ましいといえます。
運用代行サービスは、商品の特性を理解し、魅力を最大限に引き出すような撮影技術や加工・編集技術を持つ専門家が担当することが多いです。
依頼することにより、商品の魅力を最大限に伝える高品質な画像が得られ、購入率の上昇が期待できるでしょう。
ネットショップのサイト制作および保守管理は、専門的な技術と知識を必要とする業務です。サーバー契約やセキュリティ対策、 Webデザイン、コーディングなど幅広いスキルが求められます。
上記のすべてを店舗の担当者が一から勉強して実行することも不可能ではありませんが、大きなリソースを消費してしまうのはいうまでもありません。
運用代行サービスを利用することで、 SEO(検索エンジン最適化)や見やすさに配慮した Webデザインを実現できます。
ECサイトに求められるのは、単なる独創的なデザインではなく、使いやすさやアクセスしやすさといったユーザビリティの高さです。専門家に依頼することで、本質を押さえたサイトを構築でき、サイトの訪問者を購買に結びつける可能性を高めます。
在庫管理と物流管理は、ネットショップ運営において、商品の登録や出品と同様に工数がかかる業務です。
近年、在庫管理や商品発送を効率化するための一元管理システムやオートメーションツールが開発されています。しかしシステムをきちんと社内で運用するには、専門的な知識や操作スキル、従業員への教育が必要です。
在庫や物流の問題は、規模が大きいほどコスト削減が可能となるため、自社で個別に手配するよりも、運用代行サービスを利用することで安く済む場合が多々あります。
運用代行サービスは、大規模な物流ネットワークと専門的な知識を活用し、効率的な物流管理を提供してくれるでしょう。
ネットショップにおける顧客対応には、お問い合わせや返品・交換などの業務が含まれます。事業が拡大するにつれ、顧客対応の件数も増加し、徐々に運営の負担となるのがよくあるパターンです。
顧客対応の質とスピードは、ショップの印象やブランドイメージを形成するだけでなく、顧客のリピート購入の決定要因にもなり得ます。顧客対応を専門家に依頼することにより、対応の品質が向上することでしょう。
適切なマーケティングを行うことで、ブランドの認知度が高まり、顧客との関係性が強化され、売上の増加につながります。
しかし、効果的なマーケティング戦略を策定し実行するには、専門的なノウハウと経験が不可欠です。とくに、ターゲットの分析や広告掲載、ソーシャルメディアでのプロモーションなどは、素人が一朝一夕に太刀打ちできる領域ではありません。
マーケティングに自信がない場合や、社内リソースに限りがある場合、運用代行サービスにマーケティング業務をアウトソーシングするのがおすすめです。プロフェッショナルなネットショップ運用代行業者は、最新のマーケティングトレンドに精通しており、効果的な戦略を設計し実行できます。
ただし注意すべき点として、集客やブランド構築の面で外注に過度に依存すると、自社のマーケティング能力が育たない点が挙げられます。丸投げの状態を続けていては、いつまでたってもアウトソーシングから抜け出せません。
運用代行サービスを利用する際には、短期的な効果だけでなく、中長期的な自社のマーケティング能力の育成にも目を向けることが重要です。バランスを保ちつつ、外部の専門知識をうまく活用することを心がけるべきでしょう。
関連記事:ECサイトの運営がなぜ辛いと感じるのか?理由と対策法を徹底紹介
ネットショップ運用代行サービスを利用する前には、費用がどのように算出されるのかを理解しておきましょう。一般的に、運用代行サービスの料金体系は大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれの特徴や費用相場を見ていきます。
月額固定制のサービスは、あらかじめ決められた金額を毎月支払う料金形態です。費用相場は月額10~50万円程度となっており、サービスの内容や提供範囲、企業の売上によって変動します。
月額固定制の最大のメリットは、定額でサービスを利用できることにあります。予算管理がしやすくなるため、とくに小規模事業者や予算が限られている企業にとって有利です。月額固定制は、 ECサイトの制作や保守運用のような、事前に工数を予測しやすいサービスに適しています。
基本的なサイトの保守や商品登録作業など、限られたサービスを求める場合は比較的安価で契約できる場合が多いです。一方で、全面的なサイト運営や複雑なマーケティング支援などを含む場合、料金は高くなります。
成果報酬型のサービスは、 ECサイトの売上にもとづいて報酬を支払う料金形態です。売上に応じた一定の割合を報酬として支払います。費用相場としては、一般的に売上の5%前後となっています。
成果報酬型の大きなメリットは、月額固定費が発生しないため、ビジネスの閑散期における利益の圧迫を軽減できる点です。売上が少ない時期には支払う金額も少なくなるため、事業の財務状況に柔軟に対応できます。
ただし、取り扱う商品の数やECサイトの規模によって、報酬の割合が変動する場合があることに注意しましょう。サービスを選択する際には、報酬の計算方法や割合について事前に詳しく確認することが重要です。
月額固定+成果報酬型のサービスは、月額固定制と成果報酬型の料金形態を組み合わせたものです。料金相場は、月額固定部分が10~30万円程度、成果報酬部分が売上の1~5%程度です。
月額固定制と成果報酬型を組み合わせた料金形態では、基本料金として低めに設定された固定費と、成果に応じた報酬が組み合わさっています。
また、売上ではなく「売上目標超過分」や「直近12ヶ月の平均売上に対する増加分」のうち数%を成果報酬として計算するサービスもあります。
関連記事:ECサイトを構築する費用相場は?ECサイト構築の手順と必要なこと
ネットショッピング運用代行では、依頼する業務内容に応じて料金が変わります。
それぞれのサービスごとの費用相場を箇条書きで説明します。
費用相場 | 月額5万円~15万円 |
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含まれる作業 | 定期的なサイト更新、バグ修正、機能追加 |
費用が高くなる要因 | 大規模な機能追加、セキュリティ対策、サーバー管理 |
費用を抑えられる作業 | テキスト修正、画像差し替え、簡単なバグ修正 |
費用相場 | 商品1点あたり500円~3,000円 |
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含まれる作業 | 商品情報の入力、画像アップロード、カテゴリ設定 |
費用が高くなる要因 | 多数商品の一括登録、画像編集、詳細な商品説明作成 |
費用を抑えられる作業 | 少数の商品登録、簡単な画像アップロード、基本的な商品情報入力 |
費用相場 | 月額20万円~50万円 |
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含まれる作業 | 戦略立案、売上データ分析、マーケティング施策の提案 |
費用が高くなる要因 | 詳細な市場分析、定期ミーティング、複雑なマーケティング戦略 |
費用を抑えられる作業 | 基本的なデータ分析、簡単なアドバイス、定期レポート作成 |
費用相場 | 月額10万円~50万円 |
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含まれる作業 | Google広告、Facebook広告、Instagram広告の運用 |
費用が高くなる要因 | 大規模な広告キャンペーン、高予算での運用、詳細なターゲティング設定 |
費用を抑えられる作業 | 基本的な広告配信設定 |
費用相場 | 月額15万円~40万円 |
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含まれる作業 | SNSアカウント運用、コンテンツ作成と配信、フォロワー増加施策 |
費用が高くなる要因 | 定期的な投稿、大量のコンテンツ作成、インフルエンサーとのコラボ |
費用を抑えられる作業 | 月数回の投稿、シンプルなコンテンツ作成、基本的なSNS運用 |
費用相場 | 月額5万円~20万円 |
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含まれる作業 | 在庫管理、出荷業務、返品対応 |
費用が高くなる要因 | 大量の在庫管理、複雑な出荷プロセス、頻繁な返品対応 |
費用を抑えられる作業 | 小規模な在庫管理、簡単な梱包と出荷、返品対応が少ない場合 |
費用相場 | 月額10万円~30万円 |
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含まれる作業 | 電話やメールでの顧客対応、FAQの作成と更新 |
費用が高くなる要因 | 24時間対応、複雑な問題解決、多言語対応 |
費用を抑えられる作業 | 営業時間内の対応、簡単な問い合わせ対応、単一言語対応 |