更新日:2023.11.21
楽天市場でショップを出店するにあたって、大事なのは集客です。
楽天では、いくつかある集客戦略の1つに、RPP広告と呼ばれる広告手法があります。そもそもRPPって何だろう?と思っている方やRPP広告は知っているけど、どれくらいの費用感なんだろうか?と検討している方など様々でしょう。
この記事では、集客の柱となる楽天のRPP広告について、特徴から始め方まで分かりやすく解説していきます。
なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
お気軽にお問合せください。
出店したのに売上が伸びないとお悩みの方はこちらから
画像出典:楽天市場
そもそもRPP広告(Rakuten Promotion Platform)とは、ユーザーが楽天市場の検索窓から検索したキーワードに対応して表示される検索連動型広告のこと。
楽天市場で商品を検索して探すときに、検索結果の最上位に商品が表示されます。その商品名の先頭に「PR」と書かれていませんか?このPR表記がある商品こそがRPP広告となります。
PCからだと最上列に3枠、スマートフォンでは上から5枠がRPP広告枠として使用され、キーワードに対して適切な商品が表示されるような仕組みとなっています。
なお、検索結果の他にもジャンルからの流入ページ、トップページから階層を下ったページにも表示されるのでチェックしてみてください。
では次に、RPP広告に関する以下4つの特徴についてみていきましょう。
RPP広告は、PCやスマートフォンともに必ず検索結果の最上位に表示されます。つまり、楽天SEOの施策をどれだけやっても、広告より上に表示されることはありません。
それは言い換えれば、RPP広告をしっかりと運用するとユーザーの目に確実に留まるようになるということ。PCでは3枠、スマートフォンでは5枠と非常に狭き門ではありますが、キーワードの設定などを工夫すれば、決して難しくはありません。
ここでは特徴として、最上位に決められた数の枠が表示されることをおさえておきましょう。
そしてRPP広告は、ユーザーがクリックして初めてコストが反映されるクリック課金型広告が採用されています。
つまり、掲載される分には一切費用は発生しません。
一般的な広告であれば、クリックされなくとも費用が発生してしまい、クリックされなかった際のリスクを考えるでしょう。しかし、RPP広告であれば、クリックされないと費用が発生せずリスクを負いません。
クリックされなければ、その原因を追求して改善する余裕が生まれるのです。
そして、RPP広告は月予算5,000円からでお客様が設定して配信できます。
予算を消化するまで配信を継続し、上限に達し次第自動停止、予算上限を超えた請求をされる心配はありません。
また、クリック単価をキャンペーンごと(25円〜1,000円)や商品ごと(10円〜)に設定ができます。商品CPCが優先されるため、アクセスや注文を増やしたい商品のみCPCを挙げるといった柔軟な設定も可能です。
さらに、RPP広告なら検索キーワードと関連した商品が表示されます。
つまり、ユーザーが求めている商品やニーズとマッチし、クリックされやすい状態ができているということ。
ユーザー目線で検索結果の最上位に求めている商品があれば、ついクリックしてしまうはずです。RPP広告の活用によって、ユーザーから高い確率で購入してもらえるでしょう。
では、楽天RPP広告はどのように設定するのでしょうか?具体的な手順について以下の3ステップで紹介していきます。
まずは、出店時に開設した楽天RMSにログインしましょう。
RPP広告は楽天RMSから出稿できる広告であるため、ログインしなければ設定できません。ログインしてトップページの画面が表示された状態にしておきましょう。
続いて、楽天RMSのトップページから検索連動型広告(RPP)の設定画面まで移動します。
具体的な手順として、以下の通りに操作してください。
上記の3ステップで簡単に移動でき、直感的な操作で進められるのでおそらく迷わずに移動できるでしょう。
検索連動型広告(RPP)を選択すると、RPP広告の設定ページに移動します。
ここで一番左端にあるホームのすぐ右側に「キャンペーン」の表記があるのが分かるでしょうか?広告出稿はこのキャンペーンから行います。
キャンペーンの詳細で設定する主な項目は以下の通り。
これらの設定を行うと、24時間以内に配信がスタートします。そして、キーワード設定などの詳細設定も済ませておきましょう。
では最後に、楽天RPP広告を掲載するにあたってやっておきたい3つの対策とコツについて紹介していきます。
まず、商品ごとにキーワードとCPCを設定しましょう。
検索キーワードを指定して、ユーザーの想定されるニーズとマッチした商品を当てることができます。
また、商品を指定して特定のキーワードごとにCPC設定も可能。例えば、特定のドライヤー商品に対して「ドライヤー 海外対応」というキーワードを設定し、別途CPCを設定、広告表示を調整できます。
ただし、キーワードCPCに関しては、設定可能な最小金額が40円からなので注意してください。
また、RPP広告では除外商品の登録も有効な対策です。
RPP広告の設定は全商品が対象となりますが、配信したくない商品に関しては除外登録ができます。広告を出していると利益率が低かったり、転換率が期待に沿わなかったりする商品では、広告コストの負荷が計り知れません。
除外商品の登録は、RPP広告の管理画面にある除外商品メニューからファイルフォーマットサンプルをダウンロードし、除外したい商品情報を入力してアップできます。
そして、RPP広告に関してもパフォーマンスレポートから分析できます。
予算消化や広告経由のアクセス数、売上額、ROSSなどのデータを分析し、今後の改善に活かせます。
ただし、パフォーマンスレポート内の売上やROASは、広告の商品をクッションにして他の商品が成約された場合においても広告商品の数値として算出されます。
広告からのアクセス獲得状況は正確に把握できるため、きちんと確認して次回以降の掲載に活かしましょう。
なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
お気軽にお問合せください。
出店したのに売上が伸びないとお悩みの方はこちらから
楽天市場のRPP広告は、商品の露出を高めるための有力な手段ですが、その表示率はいくつかの要素によって決定されます。
RPP広告の表示率を決める主な要素は以下の通りです。
広告の表示頻度は、設定した入札価格に大きく影響されます。
高い入札価格を設定すると、広告がより多く表示される可能性があります。
広告がクリックされる確率も表示率に影響します。
高いCTRは、広告がユーザーにとって魅力的であると評価され、表示率が上がる可能性があります。
広告のテキスト、画像、ランディングページの内容などが評価される品質スコアも、表示率に影響を与えます。
高い品質スコアは、低い入札価格でも表示されやすくなります。
広告が表示されるユーザー層を狙い撃ちする設定も、表示率に影響を与える場合があります。
効果的なターゲティングは、広告の表示率とクリック率を同時に高める可能性があります。
広告が検索キーワードやユーザーの興味とどれだけマッチしているかも、表示率に影響します。
リレバンスが高い広告は、表示される確率が高くなります。
定期的な広告内容の見直しやA/Bテストによる最適化も、長期的には表示率を高める要素となります。
これらの要素は相互に影響を与えるため、総合的な最適化が必要です。
RPP広告の表示率を上げるためには、いくつかの戦略が考えられます。
まず、広告の入札価格を適切に設定することが基本です。
しかし、高い入札価格を設定するだけでは、広告費がかさむ一方で効果が出ない場合もあります。
そのため、広告のクリックスルー率(CTR)を高める工夫が必要です。
具体的には、広告テキストや画像を工夫し、ユーザーの興味を引く内容にすることが有効です。
次に、広告の品質スコアを高めるためには、ランディングページの最適化が必要です。
ユーザーが広告をクリックした後、目的のアクション(購入、問い合わせなど)に至るまでの流れをスムーズにすることで、品質スコアが向上します。
また、広告のターゲティング設定も見直しを行い、より効果的なユーザー層に広告を表示するように調整することも有効です。
例えば、過去に購入したことがあるユーザーや、特定の商品カテゴリに興味を持っているユーザーに対して、広告を特化させることで、表示率とクリック率を同時に高めることが可能です。
以上のように、RPP広告の表示率を上げるには、多角的なアプローチと継続的な最適化が必要です。
入札価格、広告内容、ランディングページ、ターゲティング設定など、多くの要素が絡み合っていますので、一つ一つを丁寧に見直し、効果的な広告運用を目指しましょう。
楽天のRPP広告は、予算設定が非常に重要です。
最低限の月予算は5,000円からとなっていますが、この予算設定によって広告の表示頻度やクリック数が大きく変わる可能性があります。
予算を低く設定しすぎると、広告がほとんど表示されない可能性があります。
逆に、予算を高く設定しすぎると、効果の薄い広告に予算を使い果たしてしまう可能性があります。
予算設定のコツは、まずは小額から始めて、効果を確認しながら段階的に予算を増やしていくことです。
また、特定のキーワードや商品に対する広告効果をしっかりと分析し、効果の高い広告に予算をシフトすることが重要です。
キーワード選びもRPP広告の効果を左右する重要な要素です。
一般的なキーワードだけでなく、ロングテールキーワード(特定のニッチなキーワード)を狙うことで、より効果的な広告運用が可能です。
例えば、単に「スニーカー」というキーワードよりも、「赤いレディーススニーカー」といった具体的なキーワードで広告を出稿する方が、ターゲットに合ったユーザーに広告が表示される可能性が高くなります。
キーワード選びのコツは、まずは広範なキーワードで広告を出稿し、その後、効果の出るキーワードに絞って広告を出稿するという方法です。
これにより、広告の効果を最大限に引き出すことが可能です。
RPP広告の効果をしっかりと測定することで、より効果的な広告運用が可能です。
楽天市場内には、広告の効果を測定するための様々なツールが用意されています。
これを活用することで、どの広告がどれだけの効果を出しているのか、どのキーワードが効果的なのかなどを詳細に分析することができます。
成果測定のコツは、単にクリック数や表示回数だけでなく、実際の売上やカートイン数などもしっかりと測定することです。
これにより、広告のROI(投資対効果)を正確に把握し、より効果的な広告運用を行うことができます。
以上のポイントを押さえることで、RPP広告の効果をさらに高めることが可能です。
是非、これらのポイントを活用して、効果的なRPP広告運用を行ってください。
楽天市場において、RPP広告は集客向上や売上アップに強く結びつけられます。
広告を効果的に運用できるかできないかで、結果に大きく左右されかねません。適切な運用ノウハウを駆使して、売上に繋げましょう。
弊社では、広告運用で結果を出せるキーワード発掘をはじめ、RPP広告をはじめとする広告運用に長けています。広告を活用したい店舗様は、ぜひ下記の無料相談からぜひお気軽にご相談ください
予算が少ないのですが、RPP広告の掲載をはじめることは出来ますか?
RPP広告は月予算5,000円から利用可能です。
月予算を消化するまで出稿を継続し、上限に達し次第自動停止、予算上限を超えた請求をされる心配はありません。
また、クリック単価をキャンペーンごと(25円〜1,000円)や商品ごと(10円〜)に設定ができます。商品CPCが優先されるため、アクセスや注文を増やしたい商品のみCPCを挙げるといった柔軟な設定も可能です。
RPP広告で成果を上げるためにはキーワード設定が重要です。キーワードの選定方法やコツについては下記のコラムで解説しています。
楽天市場におけるRPP広告のキーワード戦略!選定方法とコツを解説
RPP広告の掲載をはじめる際に費用はかかりますか?
RPP広告は、ユーザーがクリックして初めてコストが反映されるクリック課金型広告が採用されているため、掲載時には一切費用は発生しません。
一般的な広告であれば、クリックされなくとも費用が発生してしまい、クリックされなかった際のリスクを考えるでしょう。しかし、RPP広告であれば、クリックされないと費用が発生せずリスクを負いません。