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楽天のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?戦略的に活用しよう

更新日:2023.11.21

カテゴリ:  楽天市場

楽天のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?戦略的に活用しよう

楽天市場で活用できる広告として、楽天RPP広告やクーポンアドバンス広告などさまざまな種類がありますが、比較的最新の広告としてTDA(ターゲティングディスプレイ)広告が注目されています。

 

TDA広告を利用すれば、店舗側で分類したターゲットごとにぴったりなバナー広告を配信でき、視覚的にアピールが可能。より多くのユーザーから目に留まり、アクションを期待できるでしょう。

 

この記事では、しっかりと活用したい楽天のTDA広告について詳しく解説していきます。

 

なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
お気軽にお問合せください。

 

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楽天のTDA(ターゲティングディスプレイ)広告とは?

そもそもTDA広告とは、Targeting Display Advertisementの略称であり、楽天に出店する店舗が利用できる広告の一つです。

 

目に留まりやすいバナー広告を予めセグメントされたターゲットに向けて配信する仕組みとなっているため、高い効果が期待できるでしょう。

 

2020年3月から開始された比較的新しい広告ですので、まだ認知されていない方も少なくありません。今後さらに注目が高まるだろうと予測されています。

TDA広告の掲載箇所

そんなTDA広告は、楽天市場内にある以下の箇所に掲載されます。

 

【主なTDA広告の掲載箇所】

  • 検索結果画面の左側
  • 閲覧履歴画面の左側
  • スマートフォンのTOP画面
  • お気に入り画面
  • ランキング画面の左側
  • 商品レビューページ
  • もっと見る
  • 楽天スーパーSALEなどのイベントページ

どれもユーザーの利用頻度が高いページであるうえ、上記の他にも表示される可能性があるため、非常に大きな露出回数も期待できるでしょう。

TDA広告の実施に必要な費用

非常に便利なTDA広告ですが、利用するにあたって一体どれくらいの費用が必要となるのでしょうか?

 

結論から言うと、課金制度はユーザーに広告が表示されると適用される「インプレッション課金」であり、2022年12月時点では一表示あたり0.75〜10.00円、最低予算5万円から利用できます。

 

インプレッション課金は、成約に関わらずバナーの50%以上が1秒以上表示されたタイミングで換算されますが、予算上限を設定できるので大きな損失を被るリスクは少ないでしょう。

TDA広告を活用する3つのメリット

それではTDA広告を活用するメリットについて解説していきます。

  1. 楽天独自のユーザーデータを活用して配信できる
  2. 認知拡大が期待できる
  3. ビジュアル訴求ができる

楽天独自のユーザーデータを活用して配信できる

TDA広告を活用する最大のメリットは、楽天が独自に保有しているユーザーデータに基づいてターゲティング配信が行えること。

 

店舗は配信したいターゲットにセグメント設定をするときに、楽天内でのユーザー行動履歴を活用できます。ユーザーの動きに見られる特徴を的確に掴んだうえで設定できるため、実際に効果的なアプローチが実現できます。

認知拡大が期待できる

前述したとおり、TDA広告は検索結果や閲覧履歴画面など、さまざまな箇所に掲載されます。そこで大きな認知拡大も期待できるでしょう。

 

セグメントされたターゲットの中にも、広告を見るまでは自社商品について知らないという方もいるはずです。そういった方に対しても、しっかりとアプローチできるようになるため、アクションに移してもらえる確率を高められます。

ビジュアル訴求ができる

また、TDA広告なら事前にターゲティングしたユーザーへ向けてバナーを用いたビジュアル訴求ができます。

 

しかもバナーデザインは配信目的に応じて自由に制作可能。訴求したいコピーやデザインを作成して配信ができ、ダイレクトに効果的な訴求ができます。

 

ただしバナーの変更を行うには、再入稿まで済ませなければならず、再配信までに少し時間がかかるでしょう。また、バナーは設定した予算を消化するまで変更できません。

 

しっかりと計画を練ったうえでバナー制作に取り掛かりましょう。

TDA広告枠の取得がしづらい点はデメリット

ただしTDA広告を活用するうえで、広告枠が取得しづらい点はデメリットかもしれません。

 

TDA広告は最低予算が5万円〜となっているものの、競合が増えればその分最低ラインの広告費用は上昇していくでしょう。楽天は広告費の予算がより高いもしくは販売実績の多い店舗が優先的に確保できます。

 

そのため、TDA広告を活用したいと思ってもなかなか広告枠に掲載されず、効果的な成果が上げられないケースも考えられます。

 

その点に関しては、広告運用に長けた元楽天のメンバーが在籍している弊社なら獲得できるようにサポートできます。ぜひお気軽にご相談ください。

 

なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
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TDA広告を利用するにあたっての設定手順3ステップ

それでは、TDA広告の設定手順について紹介していきましょう。

  1. キャンペーンに申し込む
  2. キャンペーンを作成する
  3. バナーを入稿する

キャンペーンに申し込む

まず、TDA広告のキャンペーンに申し込みをしてください。

 

TDA広告枠はRPP広告などと違い入札方式で、一店舗が同時に配信できるのは20キャンペーンまでと制限があるため、きちんと戦略を持ったうえで申し込む必要があります。

キャンペーンを作成する

次に、RMSの広告にあるターゲティングディスプレイ広告をクリックし、管理画面にページ遷移してください。

 

そのページにあるキャンペーンから新規登録の順に進み、新規作成をしましょう。

 

ここで設定する項目は主に以下のとおり。

  • キャンペーン名
  • キャンペーン期間(開始日から終了日)
  • 予算(1回の上限金額)
  • 入札単価
  • 配信ペース(アクセス量に合わせて最大配信or予算を日ごとに均等配信)
  • パッケージ種類(ターゲティングパッケージorノンターゲティングパッケージ)
  • 設定URL(商品ページor店舗トップ、カテゴリページ、GOLD)
  • 対象セグメント:セグメントの設定

キャンペーン名の設定は任意ですが、どういったものなのか分かるように設定しておきましょう。

バナーを入稿する

キャンペーンの詳細設定が済んだら、バナー掲載する画像の入稿に進みます。画像入稿は登録したキャンペーン一覧の入稿から行いましょう。

 

入稿する主な内容は4タイプのバナー素材と遷移先のURLです。それぞれの項目に該当する素材とURLを入力すれば設定は完了です。

 

設定が完了したら審査フェーズに移動します。原稿欄が審査完了となれば登録完了となるので、出稿可能です。修正依頼が必要な場合は、楽天市場からのメールで通知されるもしくは管理画面からチェックできるので対応しましょう。

TDA広告の活用していくための戦略ポイント

TDA広告をうまく活用していくための戦略ポイントについて紹介していきます。

  1. ペルソナ(セグメント)は狭く詳細に設定する
  2. バナーのクリエイティブを工夫する
  3. きちんと分析をして改善策を練る

ペルソナ(セグメント)は狭く詳細に設定する

まず、TDA広告を活用するならセグメント設定は詳細に行いましょう。というのも、TDA広告は的確にターゲティングできていないと十分効果につなげられないからです。

 

具体的に設定可能なセグメントは主に以下のとおり。

  • 性別
  • 年齢
  • 会員ランク
  • 居住地域
  • 閲覧履歴
  • イベント
  • 購入履歴
  • ユーザー傾向
  • 3ヶ月以内3回以上購入

こうした設定をきちんと行うことで、アプローチしたい層に的確なアタックができるでしょう。ちなみに、セグメントが広すぎると広告予算の消費スピードが早まってしまうため注意が必要です。表示されるバロメータをもとに調整をしましょう。

バナーのクリエイティブを工夫する

TDA広告におけるクリエイティブ作成は、工夫が欠かせません。実際に同じターゲット層でもバナーのコンセプトを変更しただけでクリック率が大幅に上昇したケースもあります。

 

例えば、商品をアピールしたいなら、大きな商品画像はもちろん、クーポンやサービス面でのお得感をアピールできると効果的です。自社ブランドを認知させたいならロゴやキャッチコピーを強調させたり、受賞歴をアピールしたりするのも良いでしょう。

 

ただし、ブランドと商品両方の認知を狙いたいがために情報を詰め込みすぎると逆効果です。ユーザーに対して何を訴求したいのか明確にしたうえで刺さるバナー作りを心がけましょう。

きちんと分析をして改善策を練る

TDA広告もそのほかの広告と変わらず、分析と改善はしっかりと行ってください。まず最初に作成したものが必ずしもうまくいくとは限りませんし、もっとより良いものにできる可能性が大いにあります。

 

改善しなければさらなる売上アップにつながらないだけでなく、ただ費用だけが増えていく状態になってしまうでしょう。

 

そういった事態に陥らないために、もっとよくできないだろうかという視点を持ちながらの分析が大切です。

TDA広告を活用する注意点

TDA広告を活用するなら、注意すべきポイントがいくつかあります。

  1. バナー準備や審査に時間を要する
  2. セグメント設定を誤ると成果は出ない
  3. ROASが高く表示される可能性がある

バナー準備や審査に時間を要する

まず、TDA広告は掲載するためのバナー作成や広告審査に時間を要します。作成してもすぐには出稿できないという点に注意しましょう。

 

特に楽天は、TDA広告のバナーに詳細なレギュレーションを設けています。テキストやロゴの外側に16px以上のマージンがなければいけなかったり、バナー内のテキスト占有率が1/3までだったりと定められています。こうしたレギュレーションを守らなければ、修正依頼が出され出稿できません。

 

修正する時間も必要となりますし、キャンペーン新規登録や入稿には期日があるため、事前にきちんと確認したうえで早めに登録していきましょう。

セグメント設定を誤ると成果は出ない

また、詳細にセグメント設定ができるがゆえに、うまく刺さらないターゲティングを行ってしまう可能性もあります。

 

前述したとおり、適切なターゲティングをしていなければ、いくら良質なバナー広告であってもニーズと合わずに成果は得られません。

 

店舗に訪れるユーザーの行動をきちんと分析し、的確にターゲティングしましょう。

ROASが高く表示される可能性がある

また、楽天市場の仕組み上、TDA広告のROASがリアルな数値よりも高くなる可能性もあります。

 

具体的にお伝えすると、TDA広告をクリックしてから720時間以内に発生した売上も成果としてカウントされてしまうのです。つまり、TDA広告をクリックして開いたページから戻り、普通に店舗の商品ページや楽天RPP広告などへ遷移して購入したケースでもTDA広告経由とされてしまうため、この点は把握しておきましょう。

TDA広告を入稿する際のコツ

楽天TDA広告の成功には、効果的な広告入稿が不可欠です。

 

入稿プロセスをスムーズに進め、より多くの顧客に効果的にアプローチするためのコツをいくつか紹介します。

広告素材の最適化

広告素材は、顧客に与える第一印象です。

 

高品質な画像と魅力的なキャッチコピーを使用して、顧客の注意を引きます。

 

また、A/Bテストを行い、どの素材が最も効果的かを確認することが重要です。

 

さらに、動画やインタラクティブな要素を取り入れることで、顧客のエンゲージメントを高めることができます。

 

広告素材の最適化は、単なる美学だけでなく、ビジネス成果に直結するため、十分な時間とリソースを割くべきです。

ターゲット設定の精緻化

楽天市場には多様なユーザーがいます。

 

年齢、性別、地域など、多角的にターゲットを設定することで、広告の効果を最大化することができます。

 

具体的には、楽天の豊富なユーザーデータを活用して、購買意欲の高い顧客層を特定し、その層に合わせたメッセージを設計することが重要です。

 

これにより、無駄な広告費を削減しながら、高いコンバージョン率を実現できます。

広告スケジュールの計画

広告の表示時間や曜日、季節によっても効果は大きく変わります。

 

これを考慮に入れて広告スケジュールを計画することで、コストパフォーマンスを向上させることができます。

 

例えば、週末や祝日、セール期間など、ユーザーのアクティビティが高いタイミングで広告を出稿することで、より多くの顧客にリーチできます。

 

また、季節に応じたキャンペーンを展開することで、時期に合った商品やサービスを提供し、売上を最大化することが可能です。

TDA広告でブランドイメージを高める方法

楽天TDA広告は、単なる販売促進ツール以上の価値があります。

 

正確なブランドイメージの構築にも寄与する重要な手段です。

ブランドストーリーの伝え方

広告を通じて、ブランドの背景や価値観、ビジョンをしっかりと伝えることで、顧客との信頼関係を築きます。

 

このプロセスは、単なる商品の紹介以上の意味を持ちます。

 

ブランドストーリーを効果的に伝えることで、顧客がブランドに感じる愛着や信頼を高め、長期的な顧客関係を築く基盤を作ることができます。

 

ストーリーテリングの技術を用いて、顧客に感動や共感を与える内容を考えることが重要です。

ビジュアル要素の一貫性

広告のビジュアル要素(色、フォント、画像など)は、ブランドイメージを形成する重要な要素です。

 

これらが一貫していると、ブランドの認知度が高まります。

 

具体的には、広告だけでなくウェブサイトやパンフレット、店舗デザインなど、すべての顧客接点でビジュアル要素を一貫させることが重要です。

 

これにより、ブランドのプロフェッショナリズムと信頼性が高まり、顧客のロイヤルティも向上します。

顧客エンゲージメントの促進

ブランドイメージを高めるためには、顧客エンゲージメントも重要です。

 

質の高いコンテンツを提供し、顧客が積極的にブランドと関わる機会を作ることが重要です。

 

例えば、ソーシャルメディアでの積極的なコミュニケーションや、顧客からのフィードバックを活用した商品改善などが考えられます。

 

これにより、顧客はブランドに対するポジティブな印象を持ち、口コミやリピート購入を通じて、ブランドの価値を高めることができます。

楽天TDA広告で売上を上げるポイント

楽天TDA広告を使用することで、多くの企業が売上を大幅に向上させています。

 

適切なターゲティングと効果的な広告戦略を組み合わせることで、購買意欲の高い顧客層にアプローチすることが可能です。

ターゲティングの精度を上げる

楽天TDA広告の最大の特長は、楽天市場内の豊富なデータを基にした高精度なターゲティングです。

 

過去の購買履歴や閲覧履歴を元に、最も関心が高い商品やサービスを顧客に提供することで、コンバージョン率を向上させることができます。

 

さらに、このデータを活用してリマーケティング戦略を練ることで、一度訪れたが購入に至らなかった顧客に再度アプローチすることが可能です。

 

これにより、広告の効果を最大限に引き出すことができます。

効果的な広告デザイン

広告のデザインやメッセージは、顧客の購買意欲を刺激する重要な要素です。

 

魅力的なビジュアルとクリアなコールトゥアクションを組み合わせることで、より多くのクリックと購入につなげることができます。

 

また、A/Bテストを活用して、どのデザインが最も効果的かを確認することも重要です。

 

さらに、広告のデザインは季節やイベントに合わせて更新することで、常に新鮮な印象を与え、顧客の興味を引き続けることができます。

リターゲティングの活用

一度サイトを訪れたが購入に至らなかった顧客に再度アプローチするリターゲティングは、楽天TDA広告の強力なツールです。

 

適切なタイミングとメッセージで再度アプローチすることで、見込み客を購買につなげることができます。

 

具体的には、カートに商品を入れたが購入を完了しなかった顧客に対して、特定の割引やプロモーションを提供することで、購買を促すことが可能です。

 

このような戦略は、顧客が購買をためらった理由を解消し、最終的には売上向上に貢献します。

TDA広告の取得なら株式会社ピュアフラットにお任せ

ピュアフラット

TDA広告は、さまざまな欄に掲載され、狙いたいターゲットにピンポイントでアプローチをかけるためには活用すべき広告の一つです。

 

しかしだからこそ、ライバル店舗も活用を模索しています。たとえどんなジャンルだったとしても競合の存在はいるでしょう。そこで広告運用はプロにお任せするのがおすすめです!

 

弊社では、元楽天のメンバーがコンサルタントとして在籍しているため、広告運用の知見やノウハウが豊富にあります。成果につなげる的確なアドバイスや施策の実行ができますので、これから広告を導入したい方はぜひお気軽にご相談ください。

 

なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
お気軽にお問合せください。

 

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まとめ

TDA広告は比較的最新の広告なので、これから積極的に活用すべきでしょう。RPP広告などと比較するとセグメントなどの設定がやや細々としていますが、それだけ柔軟な広告配信が実現できます。

 

最低予算5万円からと参入ハードルの低い広告でもあり、うまくいけば高い費用対効果も期待できるでしょう。

 

TDA広告も視野に入れながら、より大きな売上アップを図るためにぜひ検討してみてください。

TDA広告に関するよくある質問

 

ターゲティングディスプレイ広告とは何ですか?

ターゲティングディスプレイ広告とは、ターゲットとした楽天ユーザーに対して、楽天市場内でバナー配信できる広告のことです。
2020年3月から開始された比較的新しい広告であり、今後注目が高まるだろうと予測されています

楽天TDA広告の費用はいくらですか?

楽天TDA広告の費用は「掲載料金=広告の表示回数×配信単価」で計算されます。
ただ、月の予算を50,000円〜と上限を設定できるため、使い過ぎてしまうということはありませんので安心してください。

 

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