更新日: 2024.6.26
楽天市場のみならず、ECモールでビジネスをしているとどうしても手間がかかってしまうのが、出荷業務です。
週明けや連休明けなどは多くの注文に追われてしまうことも多く、出荷業務の手間を少しでも減らしたいと思う出店者も多いでしょう。
そこで、ぜひ活用していただきたいのが、楽天市場のRSL(楽天スーパーロジスティクス)です。
今回は、RSLを活用するメリットとデメリット、利用するための条件について紹介していきます。
出荷作業を少しでも円滑に行いたい方、リソース不足に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
RSL(楽天スーパーロジスティクス)とは、楽天市場が提供する物流サービスです。
楽天市場側が出店者の代わりに商品を保管し、注文が入った際に迅速に出荷することを可能にします。
RSLを利用することで、出店者は物流の負担を軽減し、リソース不足などの問題を解決しながらより効率的にビジネスを展開することができます。
RSLは楽天市場の物流サービスですが、FBA(Fulfillment by Amazon)はアマゾンが提供する物流サービスです。
両者の主な違いは、対応するプラットフォームと提供するサービスの範囲です。
RSLは楽天市場を中心としたサービスで、楽天市場内の注文に特化しています。
一方、FBAはアマゾンのプラットフォームを利用する出店者向けで、アマゾン内の注文に対応します。
また、FBAはアマゾンの強力な物流ネットワークを利用して世界中に商品を配送することができますが、RSLは国内配送がメインです。
RSLとFBAは、どちらも他モールの注文に対しても商品の発送が可能です。
しかし、RSLは楽天・他モールの注文どちらも同一料金なのに対し、FBAはAmazon向けの出荷と他モール向けの出荷の料金が変動します。
▶︎AmazonのFBAについて詳しくはこちら
ここからは、RSLを活用するメリットについて紹介します。
これからRSLの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
RSLを利用することで、楽天市場の「あす楽」サービスに対応することが可能になります。
「あす楽」は、指定された時間までの注文であれば翌日に商品が届くサービスで、迅速な配送が求められる顧客に対して大きなアピールポイントとなります。
ただし、倉庫の場所によっては対象外の地域もあるので注意が必要です。
特に、九州や北海道は対象外になるケースが多いです。
RSLでは、楽天が提供する高品質な物流サービスを利用することができます。
これにより、商品の保管から配送までの全てのプロセスが効率化され、顧客側も気持ちよく買い物をすることができ、出店者は安心して物流を任せることができます。
自社で物流を管理する場合、多くのリソース(人員や時間、スペースなど)が必要です。
それに伴った保管費用・人件費などもかかってきます。
そこで、RSLを利用することで、これらのリソースを他の重要な業務に振り向けることができ、効率的な販売が可能になります。
特にセール期間中の出荷作業に追われる心配がなくなるのは大きなメリットといえるでしょう。
RSLは365日出荷対応が可能です。
土日はもちろん、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休であっても、出荷作業を行なってくれます。
これにより、休日やセールなどの繁忙期でも安定して商品を出荷することができ、顧客満足度の向上につながります。
RSLは楽天市場以外の注文にも対応しています。
これにより、他のECサイトや自社サイトでの注文も一元管理でき、物流の効率がさらに向上します。
また、RSLは楽天市場以外の注文の出荷であっても、同一料金で出荷を行うことができるので、コスト削減にもつながるでしょう。
RSLでは、商品の発送時にチラシや販促物を同梱することも可能です。
これにより、顧客に対して効果的なマーケティングを行うことができ、リピーターの獲得につながります。
チラシなどの販促物の同梱はオプションになりますが、費用対効果が見合っているのであれば利用をおすすめします。
また、注文によって同梱物の指定ができるので、新規顧客には〇〇、リピーターには〇〇、など顧客別に同梱物を変更することが可能となります。
不着返品とは、発送した商品がなんらかの都合で受け取ってもらえなかったり、返品されてしまうことをいいます。
RSLは不着返品の受け入れも行っています。
これにより、返品処理の手間が軽減され、迅速な対応が可能になります。
▶︎楽天市場への出店について詳しくはこちら
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ここからはRSLのデメリットについて紹介します。
多くのメリットが存在するRSLですが、利用前にデメリットについても確認しておきましょう。
魅力の多いRSLですが、取り扱うことができない商品も存在します。
例えば、生鮮食品や一部の危険物、販売価格が30万円を超える高額商品などはRSLの物流サービスでは対応できません。
そのため、RSLの利用を始める前に、自社が販売しようとしている商品がRSLで取り扱い可能なのかきちんと確認しておきましょう。
RSLを利用するにはコストがかかります。
基本的には在庫保管料・出荷作業料・配送料の3つがかかってきます。
在庫保管料は商品の体積によって変動しますが、出荷作業料と配送料は商品のサイズによって変動します。
また、販促物の同梱などのオプションなども存在しているので、想定よりもコストがかかってしまうこともあるでしょう。
まずはコストシミュレーションを利用して、見積りを行うことをおすすめします。
RSLの利用を開始するには、申し込みから実際の利用開始までに時間がかかることがあります。
最低でも、申し込みから実稼働まで1.5ヶ月ほどの期間を要します。
そのため、すぐにサービスを利用したい出店者には合わない可能性があります。
必要な手続きや準備期間を考慮して、早めに計画を立てることが重要です。
RSLを利用するためには、まず楽天市場の出店者であることが基本的な条件です。
さらに、楽天市場の受注管理システム(OMS)の導入が必要となります。
OMSは注文を受けた際に、いつ、どの保管場所から出荷するのかを指示するシステムです。
これらを準備してからRSLの申し込みへと進むようにしましょう。
また、生ものや30万円以上の高額商品、危険物、3辺の合計が160cm以上の大型商品の場合、取り扱いができないので注意が必要です。
詳細な条件については、楽天市場の公式サイトやサポートチームに確認することをお勧めします。
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RSLは、楽天市場の出店者にとって非常に有用な物流サービスです。
迅速な配送や高品質な物流サービスを利用することで、顧客満足度の向上や業務効率の改善を行うことが可能となります。
ただし、コストや取り扱うことができない商品があるなどのデメリットもあるため、導入前にしっかりと検討することが重要です。
RSLをうまく活用することで、リソース不足を解消することができ、休日の配送も可能となることで顧客満足度も向上します。
ぜひRSLを活用して、楽天市場での売上向上を目指しましょう。
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RSLで注文した場合、何日で商品が届きますか?
RSLは「あす楽」に対応しているので、15時までの注文であれば翌日にお届けが可能です。(倉庫の場所によっては対象外の地域もあります)
RSLは離島料金がありますか?
沖縄や北海道などの離島であっても、全国一律料金となり、追加料金はありません。