更新日:2023.11.21
楽天市場で店舗出店および店舗運営をしていくにあたって、まずなくてはならないのが楽天RMSです。
楽天RMSを使いこなせない限り、楽天で売上は上げられないと言っても過言ではありません。どんな魅力があり、どのような機能が搭載されているのか、利用開始する前にきちんと理解しておく必要があります。
この記事では、楽天での店舗出店に必須の楽天RMSについて徹底解説していきます。これから楽天RMSを利用しようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、弊社では楽天市場の新規出店ガイドを無料で提供しています。
すでに出店はしているが上手く集客が出来ていない、もっと売上を伸ばしたいという方に向けて、出店後に楽天RMSで確認すべき点や成果を最大化するためのポイントについて解説しています。
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画像出典:楽天出店案内
そもそも楽天RMSとは、Rakuten Merchant Serverの略であり、店舗運営システムのことを指します。Amazon出店で言うならば、セラーセントラルが最も近いと言えるでしょう。
楽天市場を活用しながら、お店とユーザーとでいかに友好的な関係づくりをし、スムーズな店舗運営を行うか、それらに対して必要な機能を搭載しています。
そして、集客や販売促進を目的としてツールも提供。
なお、楽天RMSを利用するために、特定アプリなどのインストールは一切必要ありません。GoogleChromeやSafariなどでRMSにログインし、管理画面を操作します。
続いては、楽天RMSが持つ3つの魅力についてそれぞれみていきましょう。
まず楽天RMS最大の魅力は、直感的な操作感で誰もが扱いやすいことです。
商品登録やデザイン設定などの店舗設定、受注・決済管理、店舗カルテやアクセス分析などの売上データ分析、メルマガ配信など、左側にあるサイトメニューから管理・編集したい項目を選択し、行いたい操作は案内を確認しながら実施できます。
ステップ形式でやり方の手順を紹介してくれているので、特別かつ高度な知識は全く必要ありません。手軽に操作できるので初めて利用する方でも、サクサク使いこなせるでしょう。
そして前述した通り、楽天RMSはPC・スマートフォンのブラウザで利用できます。
何かアプリケーションやソフトウェアをインストールする必要はないため、新規登録およびログインができればその場で利用可能。もちろん、インターネット環境さえあればいつでもどこでも操作できます。
ちょっとしたスキマ時間にも操作できるわけですから、まとまった時間の必要な量の多い作業でなくても、手軽に行えてしまうのが大きなポイントです。
さらに、楽天RMSでは何か疑問や分からないことがあれば、コールセンターがサポートしてくれます。
コールセンターの対応時間は以下の通り。
例えば、どうしても操作方法の分からない箇所があったり、使いこなせない機能があったり。そういったケースがあると、楽天RMSを100%有効活用できません。
楽天RMSをただ漠然と活用するのではなく、コールセンターを積極的に有効活用して、売上アップに繋げていきましょう。
それでは、楽天RMSでどのような機能が利用できるのか、以下のメイン機能4選とその他機能について詳しく紹介していきます。
まず1つ目は、店舗構築(R-Storefront)です。
店舗構築機能とは、楽天市場内に構えるECサイトの店内レイアウトや商品配置、ピックアップ商品の表示など、店舗を作り上げるうえで欠かせない作業をWeb上で行える機能のこと。
要するに、店舗サイトを作るわけですが、パソコンの基本操作さえできれば以下の4ステップで誰でも簡単に作れてしまいます。
本来、ホームページを作るにあたって、プログラミングやWebデザインのスキルは必須ですが、楽天RMSなら直感的な操作で簡単に制作可能。
画面の指示に従って作成していきましょう。
次に2つ目は、受注管理(R-Backoffice)です。
受注管理機能は、店舗開店後にお客様から注文が入った商品一覧の確認および受注処理、該当する商品の発送手続きなどを進めていく機能です。
受注処理および処理中のステータスは以下の通り。
【受注処理のステータス】
【処理中のステータス】
注文の確認が取れたタイミングで注文の確定手続きとサンクスメールの送信を行い、お客様とのコミュニケーションを取りながら進めていきます。受注管理機能ではメールの一斉送信にも対応。
お客様の決済完了後に発送準備へと進み、発送日と配送伝票番号を入力して手続きを済ませましょう。
細かくステータスが設定されているため、発送漏れを起こすことなく進められます。
そして3つ目が、メール配信機能(R-Mail)です。
メール配信機能は、売上を上げられる店舗になるために必須となるお客様とのコミュニケーションを目的とした機能です。テキストメールを通じて、適切なコミュニケーションを実現します。
例えば、以下のような使い方が想定されます。
このように様々なお客様がいる中で、それぞれに的確なアプローチができるようにメール配信が行えます。積極的に活用しながら、お客様との関係づくりを強化しましょう。
そして最後の4つ目は、データ分析(R-Karte)です。
データ分析機能とは、売上アップを達成するために必要なデータを洗い出し、分析する機能のこと。主に以下のようなデータは売上アップに繋げる改善策を練るうえでとても大切です。
また、円グラフや棒グラフを用いた視覚的にも分析しやすいデータにより、一目で分析できる店舗カルテも利用できます。
これらの分析を行い、より良い店舗づくりに活かせます。
なお、弊社では出店後に売上が伸びない方や楽天のショップ運用方法がわからない方に向けて店舗の無料診断を行っております。
お気軽にお問合せください。
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なお、楽天RMSにはその他機能も充実しています。
具体的な機能としては、以下の通り。
上記の機能は作業の効率化や幅を広げるうえでとても大切なので、積極的に活用していきましょう。
楽天RMS(Rakuten Merchant Server)は、楽天市場での出店をスムーズに行うためのシステムです。
多くのメリットがありますが、デメリットも無視できません。
特に、多店舗運営や時間的制約がある場合、よく考慮する必要があります。
楽天RMSを使用して複数の店舗を運営する場合、管理が煩雑になる可能性があります。
各店舗の在庫管理や価格設定、プロモーション活動などを一元管理することは難しく、手間と時間がかかる場合があります。
このような状況は、特に季節商品やセール商品を扱っている場合に顕著です。
そのため、楽天RMSをフルに活用するには、専門のスタッフが必要になる可能性もあります。
楽天RMSは多機能であり、その全てを習得し活用するには時間がかかります。
特に、初めての出店者にとっては、システムの使い方を覚えるだけでも一苦労となる場合があります。
さらに、商品登録や価格設定、プロモーション戦略など、多くの要素に時間と労力を割く必要があります。
楽天RMSの利用には月額費用が発生します。
高度な機能をフルに活用しない限り、その費用対効果を十分に得られない可能性もあります。
特に、小規模な店舗であれば、費用対効果が低くなるリスクが高まります。
そのため、事前にしっかりとROI(投資対効果)を計算することが重要です。
楽天RMSは非常に多機能なシステムですが、そのカスタマイズの自由度は必ずしも高くありません。
特定の業種やビジネスモデルに合わせてシステムを調整することが難しい場合があります。
このような制限性は、独自のビジネス戦略を展開したい店舗にとっては大きなデメリットとなる可能性があります。
楽天RMSを効果的に活用するためには、SEO対策も重要です。
以下のポイントを考慮して、より多くの顧客に店舗を訪れてもらいましょう。
楽天市場内での検索順位を上げるためには、キーワード戦略が不可欠です。
商品名や説明文に、顧客が検索しそうなキーワードを効果的に盛り込むことが重要です。
さらに、季節やイベント、トレンドに合わせてキーワードを更新することで、検索順位をさらに向上させることが可能です。
このような戦略を継続的に行うことで、長期的な集客効果を期待できます。
顧客からの商品レビューと評価は、新たな顧客を引きつける強力な手段です。
良いレビューと評価を多く集めることで、信頼性と検索順位が向上します。
また、レビューを積極的に募集し、それをマーケティングに活用することも有効です。
特に、高評価のレビューを店舗ページや商品ページの目立つ位置に掲載することで、購買意欲を高める効果があります。
楽天市場は競争が激しいため、定期的なコンテンツ更新が必要です。
新商品の追加やセール情報など、顧客が興味を持ちやすいコンテンツを提供しましょう。
また、更新頻度が高いと、検索エンジンにも好意的に評価される可能性があります。
このような定期的な更新は、検索エンジンのアルゴリズムにも対応するため、SEO対策として非常に重要です。
SNSを活用して楽天RMSの店舗を宣伝することで、より多くの顧客にアクセスしてもらえます。
特に、キャンペーンや新商品の情報をSNSで発信することで、顧客とのコミュニケーションが活発になります。
SNSでのプロモーションは、楽天市場内での競争を有利に進めるためにも、非常に重要な要素です。
SNSのフォロワーを増やす戦略や、投稿内容の工夫なども考慮に入れると良いでしょう。
楽天RMS(Rakuten Merchant Server)は、楽天市場での出店をサポートする多機能なプラットフォームです。
この楽天RMSがAPI(Application Programming Interface)と連携することで、さまざまな新たな可能性が広がります。
API連携によって、自動化、データ分析、マーケティング戦略など、より高度なオペレーションが可能になります。
楽天RMSとAPIを連携させることで、在庫管理が大幅に効率化されます。
特に、他のECサイトや物流システムと連携することで、在庫状況をリアルタイムで一元管理することが可能になります。
これにより、在庫切れや過剰在庫による損失を最小限に抑えることができます。
さらに、自動での在庫調整や発注システムとの連携も容易になり、人手をかけずに効率的な在庫管理が可能になります。
API連携によって、楽天市場だけでなく、他のオンラインショッピングモールや自社サイトとのデータ連携がスムーズに行えます。
これにより、商品情報や価格、プロモーション情報などを一元的に管理し、マルチチャネルでの販売戦略を強化することができます。
一つのプラットフォームで全てを管理できるため、作業の効率化と戦略の統一が可能になります。
楽天RMSのAPIを活用することで、販売データや顧客データを効率的に収集・分析することが可能になります。
これにより、ターゲット顧客に対するマーケティング戦略をより精緻に行うことができます。
例えば、購買履歴に基づいたレコメンデーションや、季節・イベントに応じたプロモーションが容易になります。
さらに、A/Bテストや多変量解析などの高度な分析も容易に行えます。
API連携により、楽天RMSは他のシステムやサービスと容易に連携できます。
これにより、店舗運営に必要な機能を自由に追加するなど、カスタマイズが可能になります。
例えば、CRMシステムやメールマーケティングツール、AIを活用したチャットボットなど、多様なサービスとの連携が可能です。
このような拡張性は、ビジネスが成長するにつれて必要な機能を柔軟に追加できる大きなメリットとなります。
画像出典:楽天出店案内
楽天RMSでは、1つ目の機能で紹介した店舗構築の流れを体験できます。
実際に販売したい商品情報がある場合にどのような流れで登録するのかを体系的にお試しできます。もちろん、無料で何度も行えます。
店舗構築は店舗を立ち上げる大切なフェーズですので、一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
楽天RMSは、楽天市場で店舗出店するうえでまず欠かせません。当然使いこなせるようになる必要があるでしょう。
しかし、使いこなせるようになったとしても、そもそも売れる商品ページの作り方や写真撮影方法など、正しいノウハウを知らなくてはより良い店舗には仕上がりません。
弊社では、楽天市場に出店する店舗へ売上を伸ばすことにコミットしたノウハウを提供、支援しています。
これから短期間で目に見える結果を出したい方、長期的に売上を作る店舗に成長させたい方は、ぜひお気軽に無料でできる店舗診断からお試しください。
楽天RMSにアプリはありますか?
楽天RMSアプリは、iPhone・Android両方で提供されています。ブラウザだけでなく、スマートフォンからも確認や分析をしたい方はぜひ活用してください。
iPhoneの方はこちら。
Androidの方はこちら。
楽天RMSの使い方や利用できる機能を教えてください。
楽天RMSはR-Login IDとパスワードがあれば、ログイン画面からすぐに利用できます。
なお、楽天RMSで利用できるメイン機能は以下の通り。
1.店舗構築
2.受注管理
3.メール配信
4.データ分析
詳細については、本コラムの「楽天RMSで必須のメイン機能4選」をご覧ください。