更新日:2023.11.21
楽天市場での店舗運営を成功させるためには、データ分析が欠かせません。
データから店舗の現在地を確認して達成したい目標に対して必要な改善策を打算していくわけです。そしてその分析すべきデータの一つがこの記事で紹介するトラッキングデータです。
端的に言うと、ショップ内におけるユーザーの行動を数値化したものです。
この記事では、楽天での店舗運営で欠かせないトラッキングデータについて、重要性や収集すべき情報、見方について解説していきます。
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楽天RMSで愛用されてきたトラッキングデータですが、残念ながら突如サービス終了してしまいました。
サービス終了の理由は、顧客に対する個人情報保護の観点というもの。ユーザーの安全を考慮したものであるため、仕方ないですが店舗運営側にとっては突然の終了で戸惑いは隠せないでしょう。
なお、トラッキング機能の終了は個人情報保護が大きな理由であるため、代替案も現状ありません。ユーザー行動の分析は、店舗カルテなどを活用するしかないようです。
とはいえ、今後サービスが復活する可能性もゼロではないですし、この記事ではトラッキング機能の代替案を最後に紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも楽天のトラッキングデータとは、楽天市場にある自店舗への来訪者やユーザーの行動を記録・追跡できる楽天RMSのデータ分析機能の一つです。
ユーザー一人ひとりのショップ内で取った行動がそのままデータとして反映され、データを活用しなければ本来見えない動きを可視化できます。
よって、データをもとにユーザーへの適切なアプローチを可能とします。
具体的に楽天のトラッキングデータで得られるデータは、以下の通りです。
例えば、購入に至ったキーワードと至らなかったキーワードを調査することで、購入に結びつかないキーワードを減らし、購入に至ったキーワードに見られる共通点から最適なキーワード選定ができるようになります。
では、楽天のトラッキングデータを活用して行動分析を行う2つの重要性についてそれぞれみていきましょう。
まず、店舗運営をするにあたって、ユーザーとの関わり方が重要です。
当然ながら、消費者に商品を購入してもらえなければ売上は発生しません。販売する商品がユーザーが求めるものではなかったり、サイトデザインが見づらかったりするとユーザーはどんどん離れてしまいます。
新規の顧客は一時的に集まるかもしれませんが、リピーターになってもらえる可能性は極めて低いでしょう。
ただ、このようなユーザー目線の取り組みは、ただ運営しているだけでは見えてきません。どんな商品を求めていて、どんなサイトが見やすいのかは客観的な結果に基づいて決定されます。
その情報を得るために、トラッキングデータを活用した行動分析がとても大切です。
ユーザーに喜んでもらい、満足してもらえる店舗を目指すには、徹底的にユーザー目線になって寄り添うしかありません。
ここで言うユーザー目線というのが、データから判明したユーザー行動に対して適切にアプローチをかけることです。
よく検索されるキーワードが分かったら、そのキーワードで広告運用したり、キーワードに対するニーズを読み取ってメリットを提示したり、ユーザー目線での施策が必要となります。
また、購入の決め手となったページやコンテンツと離脱が発生しているページが判明したら、離脱の多いページを改善することも可能です。
データをもとに改善策が見出せるため、よりユーザーから満足される店舗作りができます。
では次に、楽天のトラッキングデータで収集すべき5つの情報について分かりやすく解説していきます。
まず、商品ページへの流入と購入に繋がったときのキーワードをチェックしましょう。
トラッキングデータの具体的な見方ですが、トラッキング対象として表示される一覧ページの右側に「か」「決」などの文字が表示されています。その内「決」が赤く表示されている場合は、決済をしたことを示します。
そのユーザーIDの詳細から最初の流入キーワードをチェックしてください。
購入に至ったということは、転換率が高いキーワードであると言えます。つまり、転換率の高いキーワードからの流入を増やせれば、その分売上に直結させやすいでしょう。
※かはカート落ち、決は決済を示します。
またチェックするキーワードは、購入に繋がったものだけではありません。購入に繋がっていないキーワードも確認しておきましょう。
というのも、購入に繋がらないキーワードで表示していても、商品は売れないからです。
先ほどとは反対に「か」や「決」が赤く表示されないユーザーIDから確認可能。これらのキーワードの確認は非常に欠かせません。
特にRPP広告が購入に繋がらないキーワードで上位表示されていた場合、クリックはされても購入には結びつかず、コストばかりが嵩んでしまいます。
もし該当する広告があれば、停止させることで発生コストを抑えられるため、運営に無駄が生じなくなります。
楽天市場内のユーザー行動として、商品ページへの流入は必ずしもキーワード検索結果からだけとは限りません。
自店舗へのアクセス数として、メルマガや広告からの流入はそれぞれいくつか、店舗のお気に入りブックマーク登録はどれだけされているのかといった指標もユーザーの行動分析をするうえで重要です。
各流入経路によるコンバージョン率についても確認しておきましょう。
また、楽天市場ではない外部サイトから店舗へ流入していないかも確認してください。
もしデータとして現れたら、参照元と流入キーワード、流入先ページとそれぞれ集計しておきましょう。こちらも発生したコンバージョン率について含めてみておきます。
外部サイトからの流入獲得ができてなおかつ、商品が売れているショップであれば、商品登録がきちんとされていることを意味します。
商品登録がきちんとできていることが分かれば自信にもなりますし、同様にその他の商品ページも設定できるようになるでしょう。
また、楽天市場で掲載する各店舗内ページにおけるPV数や直帰率、離脱率、コンバージョン値を把握しておきましょう。
そうすることで、ページごとにユーザーが求めるものであるかそうでないかを確認できます。
楽天市場を活用するユーザーは、商品を購入したいもしくは楽天ポイントを貯めたいという購買意欲の高い属性が多いため、離脱されるページは大きな問題と言えます。
商品の閲覧からカートへ入れ、そのまま決済を完了するといった自然な導線の流れが取れていると離脱されることはないため、見つけ次第早急に改善を図る必要があります。
楽天RMSではこれらのトラッキングデータを閲覧・分析できる機能が搭載されているわけですが、具体的な見方の手順は以下の通りです。
その後はデバイスと日付を選択し、データ表示をしてから各ユーザーごとのID横にある「トラッキングの詳細を見る」から行動詳細が時系列で見られるようになります。
楽天で店舗運営をするにあたって、楽天RMSのトラッキングデータはとても重宝されるので、しっかりと定期的に確認しておきましょう。
楽天市場での成功には、売上に直結するデータを正確に把握することが不可欠です。
具体的には、以下のようなデータポイントが考慮されます。
・キーワード効果: どのキーワードが最も効果的で、どれがコンバージョンにつながっているかを分析することが重要です。
・顧客の購買履歴: 顧客が何を購入し、それがどのようなパターンで行われているかを理解することで、将来の販売戦略を練ることができます。
・ページビューと滞在時間: どのページが最も多くのビューを集めているか、また、顧客がどれだけの時間そのページに滞在しているかも重要な指標です。
・カートに追加されたが購入されなかった商品: これは潜在的な売上を示しており、何らかの理由で顧客が最終的に購入に至らなかった理由を探る手がかりになります。
以上のようなデータを網羅的かつ定期的に分析することで、売上に直結する有用な情報を得ることができます。
楽天市場で成功を収めるためには、顧客が何を求めているのかを理解することが非常に重要です。
以下のようなデータ分析が有用です。
・検索クエリ: 顧客が何を検索しているかを分析することで、どのような商品やサービスが求められているのかがわかります。
・商品レビューと評価: 顧客がどの商品に満足しているのか、または不満を持っているのかを理解することで、商品の改善や新しい商品開発の方向性が見えてきます。
・再購入率: どの商品が再購入されているかを分析することで、顧客が本当に求めているものが何かが明らかになります。
・顧客の質問とフィードバック: 顧客からの質問やフィードバックは、彼らが何を求めているのかを直接的に知る最も有用な手段の一つです。
これらのデータを元に、顧客が求めているものを提供することが、楽天市場での成功につながります。
データ解釈のミスは、楽天市場でのビジネスに大きな影響を与える可能性があります。
例えば、一時的なキャンペーンや季節要因によってデータが歪んでいる場合、そのデータに基づいて戦略を練ると失敗する可能性が高くなります。
また、データのサンプルサイズが小さすぎる場合、そのデータが全体像を正確に反映していない可能性があります。
このような解釈ミスを避けるためには、データの背景や文脈をしっかりと理解する必要があります。
楽天市場のトラッキングデータに関してよくある間違いの一つは、「すべてのデータが同等に重要である」と考えることです。
実際には、ビジネス目標やKPIに直結するデータだけが真に重要な場合が多いです。
また、データを単一の指標で評価することも問題です。
例えば、売上だけを追求して他の重要なKPI(顧客満足度、再購入率など)を無視すると、長期的な成功は難しくなります。
楽天RMSのトラッキング機能が利用できない今、代替案としてコンサルの活用がとてもおすすめです。
楽天市場の内部を知り尽くしたプロが、ショップの表面から内部事情までを分析したうえでどのような部分を改善すべきなのか客観的かつ的確なアドバイスを提案してもらえます。
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楽天のトラッキングデータは、ユーザー目線の店舗運営を強化していくために欠かせない情報です。
おそらくトラッキングデータを見ておかなければ、ユーザーの隠れたニーズや心理は読み取れないでしょう。
そして、分析をしたうえでサイトパフォーマンスの向上を図る施策に取り組んでいってください。
株式会社ピュアフラットでは、毎月5店舗限定の無料診断をもとに最適な戦略や運営方針、施策を提案、実施が可能です。
これから売上アップを図りたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
楽天のRMSでトラッキングデータが閲覧できません。どうすれば確認できますか?
楽天RMSで閲覧できたトラッキングデータは、顧客における個人情報保護の観点からサービス終了となりました。
しかし、楽天RMSのアクセス分析へ新たにリリースされた参照元・検索キーワード機能を活用して購入に繋がる検索キーワードの調査などが可能です。
楽天のトラッキングデータを確認する代替案はありますか?
残念ながら、現状トラッキングデータの代替案はありません。
しかし、店舗の分析と改善は下記2つに挙げるいずれかの方法で実施可能です。
1.楽天RMSのアクセス分析
2.楽天に特化したコンサル活用
なお、弊社では店舗の現状分析をはじめ、商品ページ作成や広告運用など、短期間で売上に繋げる施策を得意としています。お気軽にお問い合わせください。