楽天市場への出店方法完全ガイド|費用や審査基準も解説
2025.02.28
更新日: 2026.2.19
2024年3月、楽天RMSがついにAIアシスタントのβ版をリリースしました。楽天市場に出店している、またはこれから出店予定の店舗運営者にとっては大きなニュースではないでしょうか。
AIと聞くだけで苦手意識を持ってしまう方もいるかもしれませんが、AIアシスタントは使い方次第で業務効率化に繋がる便利なサービスです。
この記事ではAIアシスタントの仕組みや活用方法についてご紹介します。ぜひ自身の店舗運営の参考にしてください。
楽天RMS AIアシスタントとは、楽天市場が提供しているAIを活用した店舗運営支援・ユーザー体験向上のためのツールです。2024年3月にβ版がリリースされたばかりの新しいサービスとなります。
ここでは、AIアシスタントとは何なのか、どのような特徴があるのかについてご紹介します。
AIアシスタントとは、主に人の音声を認識して音声内容(指示や質問等)に応じた処理を行うシステムのことを指します。
AIアシスタントの「AI」はArtificial Intelligenceの頭文字で、日本語では「人工知能」です。現在多くの場面で活用されており、今後ますます進化・発展していくことが予想されるシステムです。
AIアシスタントは、こうした技術を活用して人々の業務や生活を支援するシステムです。
AIアシスタントには人の音声を認識する「音声認識」のほかにも「機械学習」「自然言語処理」の機能があります。
Alexa、Siriといった「ボイスアシスタント」や問い合わせページで見かける「チャットボット」等は、身近にあるAIアシスタント活用事例のひとつです。
RMS AIアシスタントは、現在β版として提供されているサービスです。そのため、すべての機能が完成形というわけではありません。一部の機能はすでに実務で活用しやすい水準に達している一方で、機能ごとに精度の差があるため、用途によっては補助的な利用にとどめたほうが良い場合もあります。
したがって、β版であることを踏まえ、過信せずに活用する姿勢が重要です。
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前提として、楽天RMS AIアシスタントは楽天市場に出店している店舗向けの店舗運営システムとなります。自店舗のさまざまなデータを解析・分析したり、文章作成をサポートしたり、ユーザーからの問い合わせ対応が可能です。
現在既に提供されている機能は以下の5つです。
また今後、以下の機能も実装予定です。
ここでは、リリース済みの4つの機能の活用方法についてそれぞれご紹介します。
「店舗カルテ分析支援AI」では、「R-Karte」というデータ分析機能を使用します。以下の店舗データに基づいて、売上傾向やアクセス数の変化等の店舗状況の解説を行います。
「店舗カルテトップ」内の「データをAIで解説」をクリックすることで解説を読むことができます。
売上を構成要素ごとに整理してくれるため、現状把握や社内共有用の要約としては使える一方で、現時点では、要因の特定や具体的な改善施策の提示は十分とはいえません。
そのため、本機能は状況把握の補助として活用し、施策判断はあくまで人が行う前提で活用した方が良いでしょう。
「商品説明文作成支援AI」では、商品名・商品のアピールポイント・商品画像を基に商品の説明文をAIで生成することができます。なお、商品のアピールポイントは、100文字以内で自由に入力することができます。
上記3点の情報を専用フォームに入力し「説明文を生成」をクリックすることで、AIが商品説明文を作成してくれます。
アピールポイント欄の自由度は高く、例えば「〇〇文字以内で商品説明文を作って欲しい」「商品名を考えて欲しい」といったオーダーを記載することが可能です。
また、前後の文章から誤字を判断して自動修正してくれる機能もあります。しかしながらあくまでAI生成文であるため、内容の事実確認や人の手による修正は欠かさないようにしましょう。医薬品や健康食品といった一部のジャンルでは特に注意が必要です。
「問い合わせ回答作成支援AI」では、ユーザー問い合わせ管理機能「R-Messe」を利用して、ユーザーからの問い合わせに対する回答文を生成することができます。
「R-Messe 問い合わせ管理」内の「AIで回答文を生成」をクリックし、回答概要を入力することで、入力内容とユーザーの問い合わせ内容を基に回答文を作成してくれます。
発送遅延や在庫不足などの定型的な問い合わせでは、お詫び表現や配慮ある文面を自動で補完してくれるため、人が一から書くよりも安定した文章作成が可能です。
生成時間は短く、数秒程度で返信案が表示されるため、問い合わせ件数が多い店舗ほど効果を実感しやすいでしょう。
利用条件として、回答文の生成はひと月1,000回まで、かつ楽天関係のURL以外のURLの送信には対応していません。
精度の高い回答文を生成することが可能ですが、回答送信前には必ず内容を確認・適宜修正することを忘れないようにしましょう。
「店舗向けAIチャットボット」は、近年さまざまなホームページやアプリで見かけるチャットボット機能の店舗専用版です。
楽天RMS AIアシスタントでは、以下2種類の店舗向けAIチャットボットサービスが利用できます。
質問したい内容を項目選択またはテキスト入力することで、AIが内容を解析して質問内容に適した店舗運営Naviページを提案するサービスです。楽天RMS画面右下の「お困りですか?」から利用することができます。
テキスト入力の場合は自由な形式で質問することが可能で、文章でもキーワードのみを入力しても概ね同様の結果が出力されます。
疑問が解決しなかった場合、再度質問し直すか、もしくは専用オペレーターに質問し直すことができます。
評価軸としては、「探しやすさ」と「一次対応力」が中心です。
楽天公式情報へ素早くたどり着ける点は評価できる一方で、踏み込んだ解説や判断は行われません。
質問内容が解決しない場合は、再度質問するか、専用オペレーターへの引き継ぎが必要です。
そのため、実務における即時の課題解決には限界があります。
「EC相談AIサービス」は店舗運営サポートAIサービスと同じ画面上の左にある「EC相談AIを試す」から利用することができます。回答内容は、大規模言語モデル(ChatGPT系の技術)をベースに生成されています。
EC相談AIサービスの活用例は以下の通りです。
一方で、楽天市場に特化した深い知見は限定的であり、他店舗データや具体的な数値を用いた踏み込んだ助言は行われません。
そのため、実務判断に直結する戦略的な回答を期待するのは難しいでしょう。
実務評価としては、EC相談AIサービスは「汎用的な文章補助ツール」という位置づけになります。施策立案や戦略判断については、人の判断を前提に活用する必要があります。
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レビュー対応を効率化するAI機能は、店舗運営における対応品質の平準化と時短に貢献します。
楽天RMSでは、レビュー内容をもとに、返信文の作成や内容整理をAIが支援します。感情的になりやすい対応を補助できる点は、スタッフの精神的な負担を軽減できるため実務的です。AIを活用することで、返信の内容やトーンを揃えた回答が可能となり、品質を保ちやすくなります。
一方で、レビューは店舗の姿勢が最も表れる要素でもあります。定型文の多用や不自然な表現は、かえって信頼性を損なう可能性もあります。
そのため、AIは下書き作成や整理に活用し、最終調整は人が行う運用が現実的です。
レビュー返信AIは、レビュー内容を要約し返信文のたたき台を生成するため、対応スピードを重視する店舗に向いています。
特に低評価レビューでは、お詫びや改善姿勢を含んだ文面を提案してくれるため、文章構成に悩む時間を減らせます。
また、レビュー要約機能を使えば、複数のレビュー傾向を把握しやすくなるため商品改善や社内共有にも活用可能です。
一方で、個別事情や感情の機微までは反映されません。定型的な表現になりやすいため、必ず内容確認と微調整を行いましょう。
楽天RMS AIアシスタントは、上手く使いこなすことができれば業務の効率化やミスの防止等のメリットにつなげることができます。
ここでは、2つのメリットと利用時の注意点についてご説明します。
1つ目は、業務の効率化と手間の削減です。一部の単純業務をAIアシスタントで自動化すれば、これまでその業務に充てていた時間を他の業務に充てることができるでしょう。
例えば以下のように、AIアシスタントと人間の業務を組み合わせることもできます。
2つ目は、ミスの防止と信頼性向上です。AIアシスタントは機械のため、ヒューマンエラーが存在しません。ヒューマンエラーによるケアレスミス等を減らすことは、業務効率の向上ひいては店舗への信頼性向上にもつながります。
問い合わせ対応やレビュー返信、商品説明文作成などは、担当者ごとに文章の質や表現がばらつきやすい業務であるためAIを活用することで一定水準を保てます。特に文章表現では、誤字脱字の防止や丁寧な言い回しの補完に効果があるため、経験の浅い担当者でも対応しやすくなるでしょう。
ただし、人工生成された文章だからといって過信は禁物です。なぜなら、AIで出力された文章は一般的な内容に偏りやすいため、個別事情や店舗独自の方針まで反映されにくい傾向があるからです。より専門的・複雑な内容になればなるほど、内容の正確性や適合性確認を怠らないようにしましょう。
楽天RMS AIアシスタントは、適切に活用すれば非常に便利なサービスです。上手に使いこなすことができれば、業務効率を大幅にアップさせることができるでしょう。
しかしながら、以下の2点には注意が必要です。
特に問い合わせ返信やレビュー返信は、ユーザーに直接届く文章のためAI文面をそのまま送らず、敬語の自然さや謝罪・案内の妥当性を必ず確認しましょう。商品説明文では、最上級表現や誇大表現、根拠のない効果効能など法規制に触れる文言が混ざる可能性があります。
また、店舗カルテ分析は数値の要約に寄りやすく原因や施策が薄い場合もあるため、判断材料は補助と割り切って活用したほうが効果的です。
AIアシスタントはあくまで「アシスタント」であることを忘れずに、利用する際は内容をよく精査しましょう。
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今回は楽天RMS AIアシスタントの仕組みや活用方法についてご紹介しました。
楽天RMS AIアシスタントとは、AI技術を活用した楽天市場向けの店舗運営支援サービスです。例えば以下の活用方法があります。
これまでの店舗運営業務の中に楽天RMS AIアシスタントをプラスすることで、業務効率化やミスの防止を図ることができます。利用時はAIアシスタントを過信しすぎず、また個人情報や機密情報を入力しないように注意しましょう。
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RMSのAIアシスタントはいつから導入されますか?
RMSのAIアシスタントは、2024年3月よりβ版がリリースされています。
AIアシスタントを使うための費用はかかりますか?
楽天RMSのAIアシスタントは、楽天市場の出店者であれば無料で使うことができます。
執筆者
柴田 達郎
EC業界歴15年。大手アパレル会社に入社後ECサイトをゼロから立ち上げを行い10億規模までスケール。
その後、大手美容家電メーカーに入社し、主にマッサージガンなど美容家電のECサイト運営責任者を担当。
多様なモールでの販売戦略、データ分析を通じた売上拡大、広告運用やCRMにおいても成果を上げ、売上数十億円達成。
編集者
井家大慈
2022年に食品メーカーへ入社し、1年で店舗運営責任者に昇格。EC事業部では販促施策、フルフィルメント改善、商品開発、広告運用、新規店舗出店など幅広く担当し、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10など複数のモールでの運営を経験。3年間で月商を15倍に成長させ、Qoo10では食品ながら他モールと同等の売り上げ規模を達成。EC業界の可能性を感じ、株式会社ピュアフラットへ入社。現在は食品、ヘアケア、家電、インテリア、生活雑貨など多様なジャンルのクライアントを支援し、売上拡大や課題解決に取り組んでいる。
監修者
高杉 史郎
PR会社にて大手企業の売上促進プロジェクトを多数担当し、事業部責任者として新規開拓とマーケティングに従事。
「本当にいいものをキチンと届けられる世の中を作りたい」という考えに共感し、ピュアフラットに入社。
企業のEC売上を飛躍的に伸ばし、MVPを受賞。EC未経験のクライアントに対しても 寄り添ったうえで成功に導けるサポートを心がけております。