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楽天のRSLとは?楽天スーパーロジスティクス?活用方法と料金を紹介

更新日: 2024.9.6

カテゴリ:  楽天市場

楽天のRSLとは?楽天スーパーロジスティクス?活用方法と料金を紹介

楽天市場のみならず、ECモールでビジネスをしているとどうしても手間がかかってしまうのが、出荷業務です。
週明けや連休明けなどは多くの注文に追われてしまうことも多く、出荷業務の手間を少しでも減らしたいと思う出店者も多いでしょう。

 

そこで、ぜひ活用していただきたいのが、楽天市場のRSL(楽天スーパーロジスティクス)です。

 

今回は、RSLを活用するメリットとデメリット、利用するための条件について紹介していきます。

出荷作業を少しでも円滑に行いたい方、リソース不足に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

そもそもRSL(楽天スーパーロジスティクス)とは?

RSL(楽天スーパーロジスティクス)とは、楽天が日本郵便と提携し、楽天市場に出店している店舗向けに提供している物流アウトソーシングサービスです。

 

商品をRSLの倉庫に納品したら、後は注文が入ったときに出荷の指示を出すだけで顧客に荷物を発送してくれます。面倒な梱包作業や発送作業はRSL側が行ってくれ、配送は日本郵便が担当してくれます。

 

RSLの利用によって商品を保管するスペースを確保しつつ、物流の負担を軽減し、効率的に通販ビジネスを展開できるようになります。

 

参考:楽天スーパーロジスティクス|Rakuten

RSL(楽天スーパーロジスティクス)とFBAの違い

RSLとFBAの違い
RSLと似たようなサービスとして、大手ECサイトのAmazonが提供するFBA(Fulfillment by Amazon)があります。

 

RSLとFBAは、いずれも対象のプラットフォームに出店している店舗向けの物流アウトソーシングサービスですが、以下のような違いがあります。

 

  • 料金体系
  • 配送スピード
  • 梱包資材
  • 配送クオリティ

RSLとFBAの違いを詳しく解説していきます。

料金体系

RSLとFBAはいずれもマルチチャネルに対応しており、他モールや他のECサイトで入った注文に対しても発送できるようになっています。RSLの料金は一律で設定されていて、他モールや他のECサイトから入った注文を出荷する場合であっても、同一料金が適用されます。

 

楽天市場以外のモールやECサイトから入った注文に、高い手数料が適用されることはありません。また、料金体系が複雑になって混乱する心配はないでしょう。

 

一方、FBAの場合はAmazonからの注文と他モールからの注文では、適用される料金が異なります。

配送スピード

RSLとFBAでは、商品が出荷されるまでの時間が異なります。対応している配送形態と配送スピードは以下の通りです。

配送形態 RSL FBA
通常配送 遅くても翌日中に出荷 出荷日の約束は無し
翌日配送 【当日15時30分までの出荷指示で翌日中にお届け】
土日祝日・年末年始等の出荷対応も可
【注文確定日から3日以内にお届け】
年末年始やAmazonのイベントなどがあると、翌日配送の出荷依頼ができないことがある
当日配送 対応なし 一部エリアに限り対応あり

FBAは当日配送にも対応していますが、通常配送の出荷日に関する決まりはありません。翌日配送も「注文確定日から3日以内にお届け」と期間を長く設定しています。

梱包資材

RSLは楽天のロゴなし資材での出荷が標準サービスとして用意されています。他モールや他のECサイトから入った注文に対して、楽天のロゴが入った梱包資材で商品が届くようなことはありません。マルチチャネルを展開している店舗にとって非常に魅力的です。

 

一方、FBAの場合はAmazonのロゴが入っていない梱包資材で商品を発送してもらうには、申請が必要になるため手間がかかります。

配送クオリティ

RSLは日本郵便と提携しているサービスで、配送も日本郵便が請け負います。一方、FBAの配送はさまざまな配送業者が請け負っています。担当する業者によって配送のクオリティが異なるため、クレームやトラブルにつながることがあります。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)の拠点(物流センター)一覧

全国6ヶ所のRSL(楽天スーパーロジスティクス)の拠点(物流センター)の詳細は以下の通りです。

都道府県 センター名 住所
千葉県 RFC流山 千葉県流山市南261 GLP ALFALINK 流山3
RFC習志野 千葉県習志野市東習志野7丁目3-1 Landport東習志野
神奈川県 RFC中央林間 神奈川県大和市中央林間7丁目12-2
ニッセイロジスティクスセンター横浜町田
大阪府 RFC枚方 大阪府枚方市長尾谷町1-2-1 GLP枚方Ⅲ
RFC八尾 大阪府八尾市郡川1丁目557 GLP八尾Ⅰ
福岡県 RFC福岡 福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈字部木原758

参考:拠点案内|Rakuten

RSLを活用するメリット

RSLを活用するメリット

ここからは、RSLを活用するメリットについて紹介します。
これからRSLの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

「あす楽」に対応できる

RSLを利用することで、楽天市場の「あす楽」サービスに対応することが可能になります。
「あす楽」は、指定された時間までの注文であれば翌日に商品が届くサービスで、迅速な配送が求められる顧客に対して大きなアピールポイントとなります。

 

ただし、倉庫の場所によっては対象外の地域もあるので注意が必要です。

特に、九州や北海道は対象外になるケースが多いです。

物流の品質が上がる

RSLでは、楽天が提供する高品質な物流サービスを利用することができます。
これにより、商品の保管から配送までの全てのプロセスが効率化され、顧客側も気持ちよく買い物をすることができ、出店者は安心して物流を任せることができます。

リソース不足の解消

自社で物流を管理する場合、多くのリソース(人員や時間、スペースなど)が必要です。
それに伴った保管費用・人件費などもかかってきます。

そこで、RSLを利用することで、これらのリソースを他の重要な業務に割くことができ、効率的な販売が可能になります。

特にセール期間中の出荷作業に追われる心配がなくなるのは大きなメリットといえるでしょう。

365日出荷対応可能

RSLは365日出荷対応が可能です。
土日はもちろん、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休であっても、出荷作業を行なってくれます。

 

これにより、休日やセールなどの繁忙期でも安定して商品を出荷することができ、顧客満足度の向上につながります。

楽天市場以外の注文にも対応可能

RSLは楽天市場以外の注文にも対応しています。
これにより、他のECサイトや自社サイトでの注文も一元管理でき、物流の効率がさらに向上します。

 

また、RSLは楽天市場以外の注文の出荷であっても、同一料金で出荷を行うことができるので、コスト削減にもつながるでしょう。

チラシなどの販促物の同梱も可能

RSLでは、商品の発送時にチラシや販促物を同梱することも可能です。
これにより、顧客に対して効果的なマーケティングを行うことができ、リピーターの獲得につながります。

チラシなどの販促物の同梱はオプションになりますが、費用対効果が見合っているのであれば利用をおすすめします。

 

また、注文によって同梱物の指定ができるので、新規顧客には〇〇、リピーターには〇〇、など顧客別に同梱物を変更することが可能となります。

不着返品の受け入れも可能

不着返品とは、発送した商品がなんらかの都合で受け取ってもらえなかったり、返品されてしまうことをいいます。

RSLは不着返品の受け入れも行っています。

 

これにより、返品処理の手間が軽減され、迅速な対応が可能になります。

 

▶︎楽天市場への出店について詳しくはこちら

物流に精通したスタッフがサポートしてくれる

RSLに申し込んだ後は、導入から安定稼働まで選任担当によるサポートが受けられます。物流の部分を委託するのが初めての方でも、安心して利用できるようになっています。

 

物流の切り口から、現状分析や課題把握をして、業務負担軽減や売上アップに貢献してくれます。

 

参考:物流が武器になる|Rakuten

RSLカルテが使える

RSL(楽天スーパーロジスティクス)を導入すると、RSLカルテが利用できるようになります。

 

RSLカルテは、RSLを導入した店舗が利用できるようになる専用の分析レポートです。下記の情報を、楽天RMS(Rakuten Merchant Server)からいつでも確認できます。

  • 物流コスト推移
  • 物流コスト推移基本情報(入荷数・出荷数・保管数)
  • 長期保管傾向
  • 売れ筋商品の欠品日数

自社で物流を担っていると、情報をチェックするだけでもかなり手間がかかりますが、RSLを導入すると、さまざまなデータが取得しやすくなるため、物流課題の把握や特定、改善を効率的に行えるようになります。

 

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RSL(楽天スーパーロジスティクス)のデメリット

RSLのデメリット

ここからはRSLのデメリットについて紹介します。
多くのメリットが存在するRSLですが、利用前にデメリットについても確認しておきましょう。

取り扱うことができない商品もある

魅力の多いRSLですが、取り扱うことができない商品も存在します。
例えば、生鮮食品や一部の危険物、販売価格が30万円を超える高額商品などはRSLの物流サービスでは対応できません。

そのため、RSLの利用を始める前に、自社が販売しようとしている商品がRSLで取り扱い可能なのかきちんと確認しておきましょう。

コストがかかる

RSLを利用するにはコストがかかります。
基本的には在庫保管料・出荷作業料・配送料の3つがかかってきます。

在庫保管料は商品の体積によって変動しますが、出荷作業料と配送料は商品のサイズによって変動します。

また、販促物の同梱オプションなども存在しているので、想定よりもコストがかかってしまうこともあるでしょう。

まずはコストシミュレーションを利用して、見積りを行うことをおすすめします。

申し込みから利用開始まで時間がかかる

RSLの利用を開始するには、申し込みから実際の利用開始までに時間がかかることがあります。
最低でも、申し込みから実稼働まで1.5ヶ月ほどの期間を要します。

 

そのため、すぐにサービスを利用したい出店者には合わない可能性があります。

必要な手続きや準備期間を考慮して、早めに計画を立てることが重要です。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)を利用するための条件

RSLを利用するための条件
RSLを利用するためには、まず楽天市場の出店者であることが基本的な条件です。

 

さらに、楽天市場の受注管理システム(OMS)の導入が必要となります。

 

OMSは注文を受けた際に、いつ、どの保管場所から出荷するのかを指示するシステムです。

 

これらを準備してからRSLの申し込みへと進むようにしましょう。また、生ものや30万円以上の高額商品、危険物、3辺の合計が160cm以上の大型商品の場合、取り扱いができないので注意が必要です。

 

詳細な条件については、楽天市場の公式サイトやサポートチームに確認することをお勧めします。

 

▶︎楽天市場で売上を上げる具体的な方法について詳しくはこちら

楽天スーパーロジスティックス(RSL)の料金体系について

楽天スーパーロジスティクスの料金体系は、①保管料+②出荷手数料+③配送料の3種類で構成されています。

 

詳細は個別に見積もりが必要となりますが、以下の料金表を参考にしてみてください。

楽天スーパーロジスティックス(RSL)の料金体系

RSLを利用するにあたっての条件・注意点

RSLの利用条件

・楽天市場に出店していることが前提条件になります。
・倉庫との連携のための受注管理システムの導入が必要です。
※代表的な受注管理システム:BOSS、ネクストエンジン、クロスモール、助ネコ、通販する蔵など
⇒一方、FBAは受注管理システムの導入は不要です。

RSL利用時の注意点

  • 商品に管理用バーコードが表示されている必要があります。
  • 危険物や生もの、組み立てが必要なものなどは利用できません。また、冷蔵や冷凍品も取り扱い不可となっています。
  • 3辺合計160cm以内の商品のみ利用できます。
  • 商品は空調設備のない環境にて保管されるため、夏場は最大40度程度、冬場は0度程度になります。
  • 店舗ごとの個別オプション対応やカスタマイズはできません。
  • 倉庫の状況に応じて物流拠点が決まるため、RSLを利用している最中に稼働拠点が変更になる場合があります。

フルフィルメント by Amazon(FBA)との違い

よく比較されるフルフィルメント by Amazon(FBA)。

 

今回はその中でも、他モールへの出荷に対応している「FBAマルチチャネルサービス」との違いを簡単にご説明できればと思います。

①料金体系

フルフィルメント by Amazon(FBA)とFBAマルチチャネルサービスの違いについて解説します。

 

FBAは主にAmazon向けの出荷を担当し、一方でFBAマルチチャネルサービスは他モールへの出荷も可能です。

 

まず、違いの一つは料金体系です。FBAではAmazon向けと他モール向けで料金が異なりますが、FBAマルチチャネルサービスでは楽天向け出荷も他モール向け出荷も同一料金となります。

 

これにより、複数のモールで販売する際に柔軟に対応できる利点があります。また、FBAマルチチャネルサービスは異なるモールの在庫管理や出荷業務を効率的に行うことができるのも特長です。

 

一方で、FBAに比べて手数料が高くなる場合もあるため、事業者は慎重に選択する必要があります。

②配送スピード

フルフィルメント by Amazon(FBA)とRSLの違いの一つは配送スピードです。

 

FBAでは、通常配送では出荷日の約束がなく、遅くても翌日中に出荷されます。

 

一方、RSLでは翌日配送が可能で、注文確定日から3日以内に商品をお届けします。

 

ただし、年末年始やAmazonのイベントなどの繁忙期には、RSLでは翌日配送の出荷依頼ができない場合もあります。また、RSLでは当日15時30分までの出荷指示で翌日中にお届けすることも可能です。

 

スピーディーな配送を実現するためには、土日祝日や年末年始などの出荷対応も重要ですが、RSLを利用することで安心して配送を行うことができます。

③他モール出荷向けの梱包資材について

フルフィルメント by Amazon(FBA)との違いについては、モール出荷向けの梱包資材に関する重要なポイントがあります。

 

FBAでは、マルチチャンネルでの出荷にロゴ無し資材を使用する場合、別途申請が必要となります。

 

2020年5月時点では、RSL標準サービスとして、ロゴ無し資材での出荷が可能となっています。この違いは、他モールでの出荷を行う際に留意すべきポイントであり、正確な情報を把握しておくことが重要です。

 

ロゴ無し資材を使用する際には、手続きや条件について詳細を確認し、円滑な出荷を実現することが求められます。

RSL(楽天スーパーロジスティクス)利用開始の流れ

RSL利用開始の流れ
RSL(楽天スーパーロジスティクス)を利用するには、まず導入の手続きを行わなくてはいけません。RSLの導入は、以下のような流れで進めていきます。

  1. 見積もりフォームの入力
  2. ヒアリング
  3. 見積もり確認
  4. 契約

導入が完了したら、以下の流れで稼働に向けた準備を進めていきます。

  1. 導入コンサルティング
  2. 各種ツールの案内・設定
  3. リハーサル(運用テスト)
  4. 利用開始
  5. 安全稼働までのサポート

稼働に向けた準備は、専任の物流コンサルタントがついてサポートしてくれるので心配ありません。

 

また、サービスの利用開始後も安定して稼働できるようになるまでフォローしてくれます。

 

参考:ご利用開始までの流れ|Rakuten

RSL(楽天スーパーロジスティクス)の利用料金

RSL(楽天スーパーロジスティクス)の料金は、以下の4つで構成されます。

  • 在庫保管料
  • 出荷作業料
  • 資材料
  • 配送料

例えば、10日間RSLで保管した靴を、80サイズで出荷する際にかかる費用は以下のとおりです。

料金 金額
在庫保管料 19円
出荷作業料 80円
資材料 39円
配送料 380円
合計 518円

配送料以外にも、さまざまな料金がかかることになりますが、場所をとる在庫の保管や管理、手間のかかる出荷作業をリーズナブルな料金で請け負ってくれるのは魅力的といえるでしょう。

 

また、配送料も格安で、60〜100サイズの荷物であれば380円で発送できます。

 

正確な利用料金の算出には見積もりが必要になるので、事前に問い合わせて見積もりを作成してもらうようにしましょう。

 

参考:サービス紹介|Rakuten

RSL(楽天スーパーロジスティクス)の評判

実際にRSLのサービスを利用している楽天市場の出店者は、RSLの魅力をインタビューで以下のように語っています。

  • 物流費や配送費、人件費などのコストを大幅に削減できた
  • 365日いつでも出荷できるので、サービスレベルが大きく向上した
  • 物流コンサルタントのサポートによって入荷量や在庫量を最適化し、無駄を減らせた
  • 物流に対応する時間や手間を削減できるようになったことで、従業員の働き方改革につながった
  • ショップのレビューで高評価をつけてもらえるようになった

参考:物流が武器になる|Rakuten

まとめ

RSLは、楽天市場の出店者にとって非常に有用な物流サービスです。

 

迅速な配送や高品質な物流サービスを利用することで、顧客満足度の向上や業務効率の改善を行うことが可能となります。

 

ただし、コストや取り扱うことができない商品があるなどのデメリットもあるため、導入前にしっかりと検討することが重要です。

 

RSLをうまく活用することで、リソース不足を解消することができ、休日の配送も可能となることで顧客満足度も向上します。

 

ぜひRSLを活用して、楽天市場での売上向上を目指しましょう。

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RSLに関するよくある質問

  • RSLで注文した場合、何日で商品が届きますか?

  • RSLは「あす楽」に対応しているので、15時までの注文であれば翌日にお届けが可能です。(倉庫の場所によっては対象外の地域もあります)

  • RSLは離島料金がありますか?

  • 沖縄や北海道などの離島であっても、全国一律料金となり、追加料金はありません。

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